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捕鯨船にシー・シェパード侵入 「3億円求める」と書簡

2010年2月15日12時20分

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写真:アディ号の船長が第2昭南丸に乗り込む際に切断したとみられる防護ネット。不審者の侵入や危険物の投げ入れによる被害を防ぐために設置されていた=日本鯨類研究所提供アディ号の船長が第2昭南丸に乗り込む際に切断したとみられる防護ネット。不審者の侵入や危険物の投げ入れによる被害を防ぐために設置されていた=日本鯨類研究所提供

 水産庁に入った連絡によると、日本時間15日午前9時ごろ、南極海で米国の反捕鯨団体シー・シェパード(SS)のメンバー1人が、日本の調査捕鯨船団の第2昭南丸(712トン)に侵入した。メンバーは乗り込んできた際に右手の親指をけがしたが、軽傷。乗組員にけがはなく、船体の損傷もない。

 同庁によると、侵入したのは、1月6日(日本時間)に第2昭南丸と衝突して大破した小型高速船アディ・ギル号(26トン)の船長。水上バイクで近づき、気づかないうちに乗り込んでいたという。

 乗り込んだ船長は持っていた書簡を第2昭南丸の船長に手渡した後、船内で保護されている。その後、SSのスティーブ・アーウィン号が近づき、日本人とみられるメンバーが拡声機を使って「衝突の責任は第2昭南丸にある。3億円を請求する。ニュージーランドに向け航行せよ」と日本語で書簡の内容を呼び掛けた。

 今期の調査捕鯨で、SSのメンバーが日本の船に侵入したのは初めて。2008年1月には第2勇新丸(747トン)にSSの男2人が乗り込んできたため、一時身柄を拘束したことがある。

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