新版・奥様は。

旧ブログから移転してきました.日々の記録中心です.

シャッター全閉モード

2010-02-11 22:49:41 | 記録
週末からやや長めの出張なので、その準備に追われています。
昨日は渋谷の端から端まで歩き回って、出張に必要な備品などそろえてきました。

精神的に嫌なこと続きで、研究室にこもっているとついつい愚痴りたくなってしまうため、研究室にいたくない、という理由もあります。
こういう事って、口に出せば出すほど嫌な気分になるものですよね。

しばらく精神的に一人になろう、と決意。
ある程度シャッターを下ろして、他人とお話するときはそのシャッターの前で。

***

今日はそろそろ締め切りの来る書類を作成しに研究室。

修士論文をみてあげた後輩が来ていて、「追いコン途中で帰られたんですよね?体調大丈夫ですか?」と話しかけてきてくれました。
そうなんだよーお腹が痛くなっちゃってー生理的なアレでー、と適当に返事をしたら、「あぁ、そういう時ってありますよねー」と納得してもらえました。

そんな感じで、シャッター全閉モードで仕事に励んだところ、何と4時間ちょっとで書類が終わりました。
近年まれにみるスピードで仕事が終わって満足。
研究室にいたくないことがプラスに働くこともあるのですねぇ。

***

帰宅して洗濯したりご飯作ったりしてたら、雨が降ってきて寒い。
雨音が窓の外から聞こえてきて、こんな冬の雨の日にはいつも「木ノ下は大丈夫かな、そろそろ帰ってくるかな」と心配していたことを思い出しました。
それと連動するように木ノ下の死を知った時の感情が生々しく蘇ってきて、一人おいおいと激しく号泣しました。

D論に追われて蓋をしていた悲しみや悔しさが出てきちゃったんでしょうか。
9か月たった今でも全く消えない強い悲しみに驚きます。
「家族」を失うってこんなに辛いんですね、知らなかったな。
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最後の口頭試問、終了。

2010-02-09 08:41:15 | 記録
博士論文の最後の口頭試問が終了しました。
これで審査は全て終了。
あとは系会議で審査報告が無事通れば、晴れて学位取得です。

これで大学院生活もいよいよ残り少なくなってきました。
4月からは研究員という身分で大学に残りますが、
指導される立場ではなく、一人の研究者としてやっていくことになります。
自由で嬉しいけれども、一人で進めなくてはならない不安もあります。

口頭試問の質疑では、想定されていた突っ込み以上のものはなかったので、
特にショックだとか悔しいとかそんなことはなかったのですが、
自分のやった仕事の中途半端さには嫌気がさしましたね。

でも、外部審査で来てくださった先生にお礼を言ったら、
「あなたのD論審査をできて幸運でした。他の人はもっと大変だと聞いたから」
と言われたのには、プライドが保たれました(苦笑)。

***

その後、研究室の学位取得祝い+卒業生の追い出しコンパが行われました。
正直まだ出たい気持ちにはなれなかったのですが、お祝いされる立場の人が出ないわけにはいかない。

案の定、辛い時間になりました。
特に心を許せる関係の人もいないし(皆卒業したか欠席だった)、
くだらない世間話にニコニコ楽しそうにしていなければいけないし、
挙句の果てには、研究室の中で私の研究を最も批判している先生に話しかけられて、
論文数があるといっても論説じゃないでしょ、みたいなことを言われ、
それでも私のためを思って言ってくれてるのはわかるんでニコニコしていなければならないし。

しかもそのあと、学位取得者のあいさつの時間になって、
全く表面的な付き合いの人たち+嫌いな人たち+大学院のことなど何もわかっていない学部生たち、というメンバーの前で何を喋ればいいのか混乱して、何だか微妙なスピーチをしてしまうし。
喋る内容を紙にでも書いていけばよかった。
無難なスピーチをすることには自信があったのに、よほどダメージを受けてるんですね、私。

さらにそのあと嫌いな人が持て囃されるシーンを見て決定的に気分が悪くなり(単純に僻みです)、
これは最後まで表情を変えずにいることができないかも、と、終了20分前でしたが、こっそり早退してきたのでした。

幹事には「具合が悪くなった」と伝えてきたのですが、その後指導教官から何度も携帯に電話がかかってきました。
きっと心配してくださったんだと思うのですが、申し訳ないことに、もう先生の前で強がったり笑ったりすることができない状態だったので、どうしても電話をとることができませんでした。

家に帰って旦那に泣きながら醜い弱音を吐き、呆れられました。
もうやめれば?と言われました。

思うように認めてもらえない日々が辛いですね。
色々潮時なのかもしれない。
私が逃げても、学界も研究室も世界も変わらず回っていくのでしょう。

リカバリーには数日かかりそう。
でも週末は他大の先生との共同調査。
とりあえずこの仕事はきちんとやらなければ。
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ホームパーティーにて。

2010-01-24 12:21:53 | 記録
twitterをやってると、驚くほどブログ更新の頻度が落ちますねぇ。
日頃書きたいことのほとんどは、140字以内でつぶやいてしまえば(そして他のつぶやきにあっという間に流されてしまっても)OKな程度の内容なのかもなぁ。

さて最近の出来事。
来月の共同調査@地方に向けて準備中。
今回もアポ取りとか交渉事で責任重大なんで、なかなか気疲れな今日この頃です。

同時に口頭試問の準備もしつつ。
口頭試問の準備とはつまり、自分の中で博士論文の学術的な位置づけと意義を再確認して定着させる作業。
自分自身、あまり完成度が高くないと思っているので、この作業をやってると逃げたくなってきます。
でも「自信がないんですぅ〜」で生き残れるほどこの世界は甘くないので、しっかり向き合わなければな。

昨日の土曜日は、忙しくも充実した一日でした。

 昼間に予備校時代の友人とランチ
→共同研究をやってる先生で研究室のOBに当たる先輩と研究打ち合わせ
→上司邸でホームパーティー。

ランチをご一緒した友人とは、なんと5〜6年ぶりの再会。
mixiやtwitter上で交流してたので近況はなんとなく知ってたけど、
やはり顔を見ると、数年ぶりなんだなぁと不思議な気分になりますねぇ。
大人になっても穏やかで爽やかな好青年ぶりは変わらずで、なんとなくほっとした。

***

その後、研究室OBであるN先生と研究打ち合わせだったわけですが、
打ち合わせ終了後、何と博士論文お疲れ様のプレゼントをいただき、
驚きと嬉しさのあまり、涙が出そうになりました。

うちの教室では伝説的に優秀なN先生、私は大変にリスペクトしているので、
そんな方が気にかけていてくださったと思っただけで元気が出ました。
人事のことや研究のこと、短い時間だったけどマンツーマンでじっくり話せて嬉しかったな。
もっと勉強して、こういう方ときちんと議論できるようになりたいとつくづく思う。
それから、優秀なのになかなか人事のタイミングに恵まれなかったN先生の過去の就活の模様や当時と今の気持ちを聞けたのは、きわめて有用だった。

そのあとはN先生も一緒に、毎年恒例の上司宅ホームパーティへ行ったのだけど、
普段はめったに来ない先輩方が来ていて、まさにオールスター祭。

今は地方大にいる、これまた伝説的に優秀なM先生は、修士課程以来、無知で生意気な私との議論にずっと付き合ってくれていた先輩だし、
今は海外にいるLさんは、女性院生として悩みを常に聞いて、深い共感と示唆を与え続けてくれた、これまた大事な先輩。
さっきのN先生とこれら二人の先輩は、博士論文の謝辞にこっそり名前を挙げていた方々です。
博士論文を提出した年のパーティーで、私が大事に思っている先輩全員に会うことができたのは何だか不思議で、でもとても幸運だな、と思ったのでした。

色々思うこともあるけれど、「僕はあなただったら遅かれ早かれ決まると思っていますよ」というN先生の言葉を信じて、少なくともあと2年間は忍耐して頑張ろうと思います。
モチベーションと自信をもらった一日でした。感謝。

追記。
N先生からもらったプレゼントはチョコレート。嬉しいから写真を載せておく。
大変美味で、泣けてきたのでございました。



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やはり今年はこれがテーマのようで。

2010-01-20 21:25:56 | 記録
ちょっとした機会があって、高尾山薬王院に行ってきました。
快晴で気持ちいい日。軽いピクニックに高尾山、いいですね。

おみくじをひきました。やはり今年のテーマは「忍耐」のようで。
色々あって今年のおみくじは3回目だけど、すべて「耐えましょう」という結果だったのが笑えます。もはやすがすがしさすら感じるね。

薬王院のおみくじは、短歌がついてるのが素敵です。

嵐の末に晴れるのかと思いきや、雪が降り積もって道も見えなくなるって・・・。

左側には短歌の解説。

天に身を任せて何も控えます、ハイ。

そしてテーマごとの運勢。

探し物、「出るが役にたたず」に笑った。

さらに、一緒についてきたお守りは「忍耐」の力を与えてくれる達磨さま。
ここまでくると諦めもつきます。今年はゆっくり、忍耐しつつがんばりましょう。
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久々休日

2010-01-11 00:29:46 | 記録
1月1日から後輩のM論指導で毎日研究室におりますtabinecoです。
指導教官からの依頼だし、自分の勉強にもなるからいいんですが、本人があまりモチベーション高くないのが虚しい仕事。

すでに添削するというレベルではなくて、調査記録ノートそのままみたいな文章を、私と指導教官で逐一論文に適した表現に書き直してあげるという作業。
これで本人に書く力がつくとは思えませんが、まぁ指導教官がいいならいいのでしょう。

そんなわけで非常にストレスフルな1月上旬ですが、なんとかM論指導にも一段落ついてきで、今日は久々のオフ。
12月に自分のD論を提出し、英語査読論文を提出し、そのままM論指導(同時進行で自分の学会発表要旨作成)という流れだったので、今日が本当に本当に久々の一日オフです。

6月に事故で死んでしまった愛猫のお墓参りに行ったあと、下北沢で買い物してきました。
ここのところ、店に出かける心の余裕もなく、ネット通販中心になってたんですが、
やっぱりお店めぐりして手にとって選ぶのって楽しいんだなーと改めて。
きれいな紫のロングカーデガンを入手して、結構ご機嫌。
春に向けて、明るめの色に食指が動きますねぇ。

***

M論指導の合間を縫って、初詣に出かけてきました。
2009年には嫌なことが多すぎたので、今年は災厄を少しでも減らしたくて。

おみくじをひいたら、今の状況にあまりにもぴったりな言葉が書いてあって笑ってしまいました。

全体には「末吉」で、流れが不安定。開くべき明日への種まきの時期と思えと。
大きな決断をしたり無理をして何かに取り組むには、気力も体力も不足している。
無理しても成果は上がらない、誹謗中傷もあるが、くさらず実力が認められるまで我慢して努めよと。

2009年は、とにかくいろんなことを無理して頑張った気がするんですが(そうしないと物理的に間に合わなかったし)、
とりあえずD論という大きな一区切りはついたので、今年は悪い意味での無理はせず、
自分が何をすべきか、何をできるか、ということを落ち着いて考えたい。

しかし初詣っていいものですね。
おみくじで言われたから、ではなくて、自分の心にあるぼんやりした意志に形を与えられた感じ。
無理せずくさらず続けよう、と自分に言い聞かせながら、研究室へ向かったのでした。
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