1989年に BS2で放送が開始された海外ドラマ『アルフ』。
その後、『アルフ』は1991年からは教育テレビへと場所を移し、全100回のエピソードが放送されましたが、なぜか当時放送されなかった幻のエピソードがあったことをご存知ですか?
それが、この日本初放送の「アルフのクリスマスプレゼント」(原題:Alf’s Special Christmas)。
今回このエピソードのため、約14年ぶりに日本語版吹替えキャストが再結集し、懐かしい顔合わせで収録が行われました。そこで、アルフ役の所ジョージさんとウイリー役の小松政夫さんに『アルフ』についてのお話を伺いました!
「アルフのクリスマスプレゼント」では、タナー一家とクリスマスを過ごすはずだったアルフが、ひょんなことから離ればなれになってしまい、いろんな人たちの人生のドラマに立ち会い、大奮闘します。そして行方不明のアルフを探し回るタナー一家とは再会できるのか?放送をお楽しみにね!
実はこの収録の後、20年前に『アルフ』の日本語版制作に携わっていた制作スタッフと連絡がとれ、夢の大共演の舞台裏についてのマル秘エピソードが聞けましたのでご紹介しちゃいます。
実は当時、スタッフたちの間で、アルフを演じられるのは所ジョージさんしかありえない!と異口同音に声が上がったそうです。所さんはその頃すでにお茶の間の人気者。独特の脱力感ととぼけた持ち味が、憎めない「アルフ」にぴったりだとみんな思ったのだとか。
さらに小松さんについては、ウイリーと見た目が似ているという理由で選ばれた…というわけではなかったことも分かりました。実は小松さんは『アルフ』制作前、NHKで放送された1939年のアメリカ映画『オズの魔法使』の吹き替え版で、「かかし」の役を演じていました。本当は頭がいいのに、脳みそがないと信じ込んで自信を持てないでいるかかし、という大変難しい役どころを絶妙なユーモアで演じた小松さんなら、一家の主のプライドを背負いながら、アルフに振り回されて困ってばかりのウイリーというさじ加減の難しい役をこなせるということで選ばれたのだそうです。
それにしても超多忙のお二人。実際のアフレコまでは時間もかかり、100本ものエピソードのあるアルフへのご出演の実現は、まさに夢の大共演だったんだそうです。