NHK海外ドラマ アルフ アルフからクリスマスの贈り物

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日本初放送エピソード「アルフのクリスマスプレゼント」収録の舞台裏

教育テレビ 放送終了
前編 2009年12月14日(月)午後7時〜
後編 2009年12月21日(月)午後7時〜

1989年に BS2で放送が開始された海外ドラマ『アルフ』。
その後、『アルフ』は1991年からは教育テレビへと場所を移し、全100回のエピソードが放送されましたが、なぜか当時放送されなかった幻のエピソードがあったことをご存知ですか?
それが、この日本初放送の「アルフのクリスマスプレゼント」(原題:Alf’s Special Christmas)。

今回このエピソードのため、約14年ぶりに日本語版吹替えキャストが再結集し、懐かしい顔合わせで収録が行われました。そこで、アルフ役の所ジョージさんとウイリー役の小松政夫さんに『アルフ』についてのお話を伺いました!


14年ぶりのアフレコは?

小松さん
14年ぶり、ですって。
所さん
懐かしい感じですもんね。
小松さん
この声が、まるでアルフっていうのは、所ジョージのためのアルフみたいなんだよね。どうしてこのキャスティングができたんだろうって、本当に思いましたよ。所ジョージがそのまんま、アルフみたいな感じがする。
所さん
違いますよ!アルフはとぼけたことしか言わないですもん。私は多少皆さんに合わせるような感じありますけど、アルフはとぼけたことしか言わないからすごい面白い。
小松さん
専門の人に聞いたら、キャスティングを考えるとき、たとえば私のこのお父さん役、顔が似てるとか体型が似てるとか、そういうところから発想するらしいの。
所さん
ああ、この方の声が合うな、とか。じゃあ、これ(アルフ)から私が発想されたんですか!?おかしいですよね。宇宙生命体なのに、毛が生えてるって、おかしいでしょう。

幻のエピソードの感想は?

所さん
面白いですよ。4つぐらいのセクションに分かれているんだけど、一つ一つが全部面白い。アメリカって、脚本書く人がたくさんアイデア出すんじゃないですか。だから素敵な感じ。
小松さん
今回、アルフは、家族とは離れて、外の世界で活躍するというストーリーですから、家族としては出番がちょっと少ないんだけどね。いつもは家族と一緒なんだけど、今回だけはアルフスペシャルで。

「アルフのクリスマスプレゼント」では、タナー一家とクリスマスを過ごすはずだったアルフが、ひょんなことから離ればなれになってしまい、いろんな人たちの人生のドラマに立ち会い、大奮闘します。そして行方不明のアルフを探し回るタナー一家とは再会できるのか?放送をお楽しみにね!

『アルフ』を誰に見てほしい?

所さん
これは、家族中、誰が見ても大丈夫ですよ。
小松さん
今それ言おうと思った! 家族で見るべきですね。
この人(アルフ)一番最初円盤で(小松さん演じるウイリーの)うちに突っ込んでくるわけなんです。最初は宇宙人って信じられないんだけど、だんだん住まわせてやろう、隠してやろうというということになって、家族のようになっていく。
家族愛の物語だから、ぜひ、うちじゅうみんなで見てもらいたいなあという気がしますね。

実際にアルフが来ちゃったら…!?

所さん
実際に来ちゃったら楽しいですよね。
小松さん
あんたは好きだろうね。
所さん
意外と話が合うと思いますよ。
小松さん
オレはちょっと、キモチワルイなあ!

20年前のマル秘エピソード! 夢の大共演の舞台裏

実はこの収録の後、20年前に『アルフ』の日本語版制作に携わっていた制作スタッフと連絡がとれ、夢の大共演の舞台裏についてのマル秘エピソードが聞けましたのでご紹介しちゃいます。
実は当時、スタッフたちの間で、アルフを演じられるのは所ジョージさんしかありえない!と異口同音に声が上がったそうです。所さんはその頃すでにお茶の間の人気者。独特の脱力感ととぼけた持ち味が、憎めない「アルフ」にぴったりだとみんな思ったのだとか。
さらに小松さんについては、ウイリーと見た目が似ているという理由で選ばれた…というわけではなかったことも分かりました。実は小松さんは『アルフ』制作前、NHKで放送された1939年のアメリカ映画『オズの魔法使』の吹き替え版で、「かかし」の役を演じていました。本当は頭がいいのに、脳みそがないと信じ込んで自信を持てないでいるかかし、という大変難しい役どころを絶妙なユーモアで演じた小松さんなら、一家の主のプライドを背負いながら、アルフに振り回されて困ってばかりのウイリーというさじ加減の難しい役をこなせるということで選ばれたのだそうです。
それにしても超多忙のお二人。実際のアフレコまでは時間もかかり、100本ものエピソードのあるアルフへのご出演の実現は、まさに夢の大共演だったんだそうです。