長崎県内の下着縫製工場で不当に安い賃金で働かされていたとして、中国人の元実習生5人が15日、会社側などを相手取り、未払い賃金の支払いなどを求める裁判を起こしました。
訴えを起こしたのは、国の外国人技能実習制度で来日し、島原市内の下着縫製工場で働いていた20代の中国人女性5人です。
5人は月190時間に及ぶ長時間労働をさせられ、残業代は県の最低賃金を下回る時給300円〜400円だったとして、元経営者らに未払い賃金や賠償金合わせておよそ4500万円の支払いを求めています。
「毎日、長時間の立ち仕事で足は赤くなり、はれ上がりました」(中国人元実習生・雷麗華さん)
「私たちは日本人と平等の待遇がほしいです。研修生の人権を守ってほしいです」(中国人元実習生・王麗琴さん)
原告弁護団によりますと、外国人実習生の労働条件をめぐる同様の裁判は、現在、全国で21件争われているということです。(15日19:33)