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【格闘技】中邑 野人・中西を粉砕2010年2月15日 紙面から
◇新日本プロレス 両国大会▽14日▽東京・両国国技館▽全9試合▽観衆6300人 IWGPヘビー級王者・中邑真輔(29)が、野人を打ち砕いた。V5戦に臨んだ中邑は、序盤から中西学(43)のパワーに苦戦したが、18分2秒、一撃必殺のボマイェ(ひざげり)をさく裂させて起死回生の逆転フォール勝ち。5度目の防衛に成功した。 起死回生のボマイェが中西の顔面に食い込んだ。1発、2発。さすがの野人も反撃することすらできなかった。ピクリともしない中西からフォールを奪うと、王者は勝利の雄たけびを上げた。 厳しい防衛戦だった。開始から中西のパワーに押された。強烈なエルボーや強引な投げ技でマットにたたきつけられた。さらに、アルゼンチンバックブリーカーとジャーマンスープレックスを食らって絶体絶命のピンチに何度も追い込まれた。 しかし、ここで退くわけにはいかなかった。昨年9月、ようやく同級王座に返り咲いた。必殺技「ボマイェ」を完成させて強豪を倒してきた自信もある。一度はかわされたが、最後はキッチリと仕留めた。 次回防衛戦の具体的な日程は決まっていない。「リングの上は力だ。IWGPがほしかったらかかってこい!」とリング上で絶叫した中邑。王者の長期政権は揺るぎない。 (石川晴信)
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