東京医科大八王子医療センターで生体肝移植を受けた後に死亡した患者に不適切な医療行為があった問題で、長妻昭厚生労働相は13日、「まずは実態把握に取り組む」と述べ、同大側から事情を聴いた上で、調査を検討する意向を示した。
長妻氏は都内で記者団に対し、「(大学側から)具体的に話を聞いて、必要があれば調査をしていく」と述べた。
同センターでの生体肝移植をめぐっては、手術を受けた52人のうち20人が1年以内に死亡し、この中の患者1人に対して不適切な医療行為があったことが発覚。このほか、患者側に虚偽の生存率を説明したり、患者の死亡後に手術記録が作成されたりしていたことが明らかになっている。