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2008.11.27(Thu)

「韓国の悲劇」から学ぶべきこと(3) 

  ●前回の続きです。今回でなんとかシリーズを終えたいと思っています。

  韓国が置かれている状況がよく分かる記事があったので、枕として貼っておきます。

中国産キムチの輸入増えるも国産輸出は振るわず
http://www.wowkorea.jp/news/Korea/2006/0227/10006347.html

 寄生虫の卵が検出されたことで国産キムチの輸出回復が遅れる中、中国産キムチは輸入が増加していることが分かった。
 農林部と農水産物流通公社が27日に明らかにしたところによると、1月に輸入されたキムチは金額ベースで572万ドルとなり、前年同月の269万2000ドルから2倍以上の伸びを示した。輸入量は1万1455トンで83.8%増。

 キムチ輸入額は昨年、月平均427万8000ドルに達した。10月末に中国産と国産のキムチから寄生虫の卵が検出されたことから、11月は前年同月比43.4%減少したものの、12月には117.2%増と大幅に回復した。

 一方、国産キムチの輸出額は、昨年11月が463万6000万ドルで前年同月比51.5%減少したほか、12月も45.7%減の560万8000ドル、今年1月も40.3%減の508万6000ドルにとどまった。昨年1年間の輸出額は前年比9.5%減少し、4年ぶりに減少に転じた。

 農水産物流通公社の関係者は「輸出メーカーが市場の多角化に向け努力しているにもかかわらず、最大市場の日本への輸出が回復せず困難な状態だ」と説明している。


  2006年の記事ですが、状況はあまり変化していないでしょう。しかしまあ、自国産のキムチも、自分たちが食べるより輸出品にしたがっている辺り、韓国という国が置かれている状況をよく表しています。
  さて、何でキムチの本場韓国で、チュウゴク産のキムチがたくさん売られているのかというと、要するにそういうキムチが求められているからです。
  自国でも作れるのに輸入するのは、安いからです。なぜ安いのかと言えば、韓国人の購買力が下がっているからです。このことは、日頃こちらのブログをご覧になっている方ならすぐに思いつくでしょう。

  しかし、逆の考え方も出来ます。「あえて韓国人の購買力を引き下げたい」から輸入品を積極的に導入するということです。

  繰り返し述べていますが、韓国は貿易依存率が70%を超えている国です。経済の7割が輸出と輸入で成り立っているわけです。単純に考えると、韓国国民が日頃消費している品物の7割が外国から入ってきてるわけですから、その7割を買うためのお金を稼がなければなりません。だから、韓国は輸出を重視しています。
  輸出というのは、ごくごく単純化すれば、自国の労働力を使って製品を作り、それを外国に売るという行動です。その上で、たくさん利益を上げようと思えば、一番簡単なのは「自国の労働力」を安く買うことです。
  これは直接的に言えば生産性の向上と賃金の引き下げを意味します。要するに、生産を合理化してたくさんものを作れる状態にして、なおかつ、労働者に払う給料を引き下げるということです。
  しかし、物価がそのままで賃金だけ下がれば、自給自足できる農民以外は餓死するかもしれません。そこで、購買力平価の引き下げも行われます。賃金の低下とともに、国内で売る品物の値段も引き下げるのです。たとえば、粗悪品を作ったり、輸入品を使ったりするのです。そうすれば、一応同じようなものは手に入り、表面的には今までの生活を維持することができます。
  こうすれば、「コストのかからない韓国人」を飼っておくことができます。別に、韓国人を悪く言いたくてこんな表現をしているわけではありません。輸出に依存した企業(グローバリスト)と、その企業と連携している政治家の視点で書いているだけです。
  
  そして、その購買力平価の引き下げと、賃金の引き下げを同時に行うための最高の方法が「移民の導入」です。
  このニュースを見て、みなさんは何を考えるでしょうか。

国連、韓国に人種差別の撤廃求める
http://www.chosunonline.com/article/20070820000005

 国連人種差別撤廃委員会(CERD)は「韓国が単一民族を強調することは、韓国に住むさまざまな人種の人々との理解・寛容・友好増進において障害になる可能性がある」との懸念を示した。また、現代韓国社会の多人種化傾向を認め、教育・文化・情報などの分野で適切な措置を取るよう韓国に勧告した。

 先月30日から今月17日までスイス・ジュネーブで開かれていた第71回国連人種差別委員会は、コスタリカ・ニュージーランド・モザンビーク・インドネシア・韓国に対する国別報告書を検討し、勧告案を発表した。CERDは韓国政府が提出した報告書を今月9・10日に検討、会議最終日に勧告案を出した。

 この勧告案でCERDは「韓国で一般的に使う“純血”や“混血”といった単語も、韓国社会に広く浸透している人種的優越主義を表している」と懸念を示した。

 CERDは、韓国政府が今年5月に国家人権政策基本計画(NAP)と外国人処遇基本法を採択し、外国人労働者通訳支援センターを昨年設立したことを高く評価しながらも、さらなる制度的仕組みを整えるよう勧告している。また、外国人労働者の子供や国際結婚により生まれた子供が雇用・結婚・住居・教育・対人関係などで差別を受けず、同等の権利を保障されるよう法制化し、さまざまな人種や民族の歴史・文化に関する情報を小中学校の教科目に取り入れるよう提案している。

 さらに、CERDは韓国人男性と結婚した外国人女性について「夫や国際結婚仲介業者による潜在的な虐待から適切に保護されていない」としている。一部の国際結婚仲介業者が多額の費用を請求したり、夫になる男性に関する情報をきちんと伝えず、身分証や旅行関連書類を押収したりする虐待性行為の問題点も指摘した。

 外国人労働者については「更新不可能な3年間の雇用契約だけが許可され、職業変更の自由に制約があることや、長時間労働・低賃金・危険な労働条件などで差別を受け、労災被害に遭っても法的保護を受けるには困難が伴う」と述べている。


  どうでしょうか。

  「あははは、国際機関が名指しで非難かよ。やっぱりあいつらは馬鹿だなぁ」
  「人種差別はよくない。人間らしい扱いをしてあげるべきだ」

  そういう風に思った方は、残念ながら0点です。視点が決定的に間違っています。この二つは、イデオロギーを先行させて物事を認識している典型的な例です。

  「え?韓国って、そんなに外国人労働者が入ってきてるの?」
 
  そういう風に思うのが、正常です。みなさんが日頃様々なメディアで触れている韓国という国の姿に、外国人がたくさんいるというイメージは入っていないはずです。
  ところがどっこい、韓国は外国人労働者受け入れに関しては、日本など比較にならないほどの「先進国」だと言ってもいいでしょう。

【社説】外国人を地域住民として受け入れる安山市
http://www.chosunonline.com/article/20081118000019

 京畿道安山市が市内に住む外国人の人権を保護するため「外国人人権条例」を制定することを決めた。外国人が皮膚の色や人種、言語が異なっているという理由で差別を受けることがないよう法律支援を行い、不当な労働行為や人権侵害を行う雇用先には市が改善を勧告するという内容が中心になるという。多くの市・郡・区が外国人の定着を支援する条例を制定してきたが、外国人の人権を条例で保護するというのは安山市が初めてだ。安山市は合法的な滞在者だけでなく、不法滞在の外国人も条例による保護の対象にするという。

 安山市には登録された外国人だけで58カ国から3万5000人以上が住んでいる。不法滞在者まで合わせると、6万人から7万人に達するともいわれている。半月・始華の産業団地が近いことから、最近は韓国最大の外国人居住地域ともなった。外国人が多い町として有名になった元谷洞は、人口2万2000人の半分が外国人だ。安山市はこれまでも外国人が多く住む地域で無料の診療や法律相談などの支援を行ってきたが、今度はより積極的に外国人の権利保護に乗り出したということだ。

 韓国昨年8月、国連人権差別撤廃委員会から外国人差別を改善するよう勧告を受けた。事実上の外国人差別国という指摘を受けたということだ。韓国に居住する外国人は100万人に増え、結婚による移民者も急増したが、多くの外国人労働者や不法滞在者は今だに人権の死角地帯に置かれている。外国人労働者の半分以上が賃金未払いなどの不当労働行為に見舞われたことがあるとの調査結果もあり、労働災害率も韓国人の5倍に達している。昨年は米国商工会議所が韓国政府に対し、外国人に障害者登録証を発行しない理由を問いただすと同時に、12の差別規制を撤廃することも要求した。

 今後は外国人を保護すべき対象とみるのではなく、地域住民として受け入れる必要がある。自分の地域に住む外国人は世界化時代の重要な財産だ。多くの外国人と共に生活する都市では複数の国の伝統や慣習が混ざり合い、文化や生活方式も多彩となる。あちこちに世界各国の飲食店が軒を並べ、いつでもさまざまな伝統や風習を見学できる都市を頭に思い描いてみよう。安山市が外国人観光客にとってぜひ一度は行ってみたいと興味を持つ、「多人種多国家の都市」として発展できるよう、政府も深い関心をもってさまざまな支援を行うことが必要だろう。


  日本に、安山市のような自治体があるでしょうか。ここまで「画期的」な例は、私が見る限り存在しません。
  私は、今回の記事を書いていて本当に身にしみて実感できたことがあります。それは、韓国人はグローバルなものに対して日本人が比較にならないくらい素直で忠実であるということです。
  その一番の表れは、外国人をモノ扱い出来るところです。儲かりさえすれば何でも良いという「合理的な」発想があるのでしょう。要するに、移民を大量に受け入れたフランスやイギリスのようなヨーロッパの白人と同じ発想です。
  そこを、安い労働力を使いたい「合理的な」発想をする経済界に利用されているわけです。移民を呼び込んだあとどうなるかという点について、想像力が欠けていたのかも知れません。ともかく、上の記事を見る限りでは、もはや外国人労働者は韓国の日常風景となってしまっています。

  重要なことだから何度でも書きますが、こういう流れは全て「少しでも安く品物を作りたい」という企業の論理から出てて来ています。彼らからすれば、ものを作るための経費は少なければ少ないほどいいわけで、あとはどうなっても構わないのです。どうせ、企業のトップは外国人労働者の集まっている地区に住むわけでも、外国人の子供と混じって授業を受ける学校に息子娘を行かせるわけでもありません。政治家も同じです。上層部にとっては、利益の極大化だけが目標なのです。
  このような考え方は、最近になってから急に始まったのではありません。「近代」という時代が始まった辺りから、方向性自体はずっと変わっていません。全てを貨幣的価値に置き換え、その極大化だけを目指し、社会制度も文化もすべて貨幣価値の極大化のために変えてしまうというものです。
  ただ単に輸送手段が高く付いたり、当該国と交戦中だったり、そういう事情があって「グローバル化」していなかっただけです。げんに、日本には戦前たくさんの朝鮮人労働者が渡航しています。原油が本格的に利用され、航空機の便数が多くなり、満州事変や日中戦争がなかったら、きっともっとたくさんの中国人が渡ってきていたでしょう。なにしろ、日本はダンピング同然の綿織物の輸出で儲けていたのですから、安い働き手はいくらいても大歓迎だったはずです。

  そして、忘れてはならないのは、そういうあくどい論理を後押ししているのは、「外国人の人権を尊重しよう」「異文化を受け入れよう」などと主張している「サヨク」や「地球市民」なのです。上の引用記事の、一番最後の段落には、書き手の、もしくは、このような変化を肯定的にとらえるであろう人間たちの物事のとらえ方が如実に出ています。
  近頃は、自民党が嫌いだと言うことでこのブログを見ている「左寄り」の人も結構いるようですから、はっきり申し上げておきますが、普段、格差社会や労働者の権利無視に憤っている人びとが、どうして外国人労働者の定住を促進するような言動をするのでしょうか?
  日本人勤労者の賃金の引き下げと、外国人労働者の導入は、もとを辿れば全て「グローバリゼーション」という同じ根っこを持っているのです。それなのに、どうしてきちんと批判すべきところは批判しないのですか?
  まあ、こんなことを言ったところで、日本の社会で思うようにいかない不満を、外国人擁護という偽善的な行為で解消している人びとには何も通じないでしょうが・・・。
 
  同じことは、右寄りだとか保守だとか言っている連中にも言えます。外国人は入れるな、不法就労者は出ていけ、そういう主張をしている人びとが、どうして日本人の購買力を低下させるような政策を進んでおこなう政党を支持しているのでしょうか?
  そういう「右派」だとか「保守」だとかいう連中のゆがみが一番現れているのが、昨今の「国籍法改正」騒ぎです。偽装認知の罰則が弱いとか、簡易でもDNA鑑定を課したらどうだという批判ならまだしも、「戸籍を(罰金)20万円で買える」などというデマ(偽装だと判明したら認知そのものが有効になるはずがないのは、少し考えれば分かる)を飛ばしている人までいます。
  くだんの国籍法の改正は、●最高裁の違憲判決に対する国会の反応です。最高裁は「一切の法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所」(憲法81条)です。その判決が出てしまった以上、この立法自体を不当だと批判することはできないでしょう。(しつこいようだが、偽装認知の防止策はこれと全く別)
  それよりも、本当に「保守」だとか「文化伝統の重要性」を語るのならば、どうして日本人とフィリピン人の婚外子がたくさん生まれてしまうのか、そういうところをきちんと考えなければダメです。その場その場で出てきた「売国行為」とやらにモグラ叩きのように反応して、それらが出てくる真の原因=グローバリゼーションというものを批判しないのだとしたら、単なる人種差別に基づいた憂さ晴らしだという批判を免れないでしょう。
  日本国憲法自体が国際協調を説いており(98条2項)、さらには利益の極大化のためにはマスコミさえ動かすようなグローバル企業までいるのです。そんな中で日本の良さを守ったり、日本人の生活を維持していくというのは、ものすごいハンデ戦なのです。政治家のブログに非難のコメントを書いたり、判で型を押したようなことしか言えないデモ活動なんかでは絶対に勝てません。
  
  では、政治家や役人にどういうことを要求していけばいいのでしょうか。簡単です。

  「日本人の労働者をもっときちんと扱え」 
  「賃金引き下げのために外国人を入れるな」


  そして、一番重要なのは、ここです。

  「かりに労働力が減っていったとしても、身の丈にあった経済や社会を自分たち自身の手で営めばいいのだ」

  ここです。これを、右も左も口を揃えて言えるようになれば、絶対に企業の論理には負けません。
  馬鹿なサヨクや地球市民は論外として、右翼や保守と言われる人びとは日本という国に対する自尊心が強いために、「労働人口が減って日本の競争力が落ちたらどうなる」「GDPが下がっても良いのか」「輸出で利益を上げないと、エネルギーや資源が買えないぞ」と言われると、途端に腰砕けになってしまいます。仮に反論したとしても、どうしても近代的な企業の論理を前提としているので、主張に無理が出てきてしまうのです。
  そうではなくて、「生活に必要なものは可能な限り自国でまかない、無理がある生活スタイルは改めていこう」と言えるかどうかなのです。従来型の保守や右翼はここで失敗しているのです。日本は一人前の国であるべきだと彼らはよく言います。しかし、その一人前が、自分のことは自分で出来るということを意味していないのです。だから、「今の生活レベルを下げたくないなら、輸出でどんどん利益を上げないとダメだ」と言われて、うまく反論できなくなってしまうのです。自給率が大切だと良いながら、農家の保護をまるっきり考えていないという辺りでも、そういう人の論理の脆弱さが分かるというものです。
  おそらく、今後の時代に日本人がそれなりの生活を営んでいけるためには、明治時代以降の我が国の基本的なスタンス(グローバル化に乗っかって、うまいこと儲けようという考え)から、立ち位置をずらした主張をすることができる勢力が、どれくらい伸びるかにかかっていると思います。「地産地消」「地域単位の小さな経済サイクル」、それに「大量のエネルギーを必要としないライフスタイルの転換」(巷で「エコ」などと喧伝されているものとは決定的に異なる思想に基づく)などがキーワードになるはずです。
  もし、そういう動きが日本各地で活発になれば、もう輸出企業が無理をして利益を上げる必要などなくなります。その動きが世界に波及すれば、おそらく地球環境も決定的な破滅を免れるでしょう。

  簡単に言えば、韓国は、そういう主張ができなかったのです。外国人を使って、楽に利益を上げよう、ダンピングすれすれの輸出でテキトーに儲けておこう、要するに、かつて欧米人がどっぷりつかり、いまだに抜け出せていない安易な方向を選んでしまったから、今の悲惨な状況を招いているのです。
  江戸時代に真の循環型の社会を運営し、いまだに神道のような自然のサイクルに合致した思想を保っている日本人なら、そういう邪道を歩まずに済むのではないでしょうか。私は、左右のイデオロギーをお持ちの方々と違って、日本は反日勢力やアメリカに支配されたどうしようもない国だ、などとは思っていません。今は時間稼ぎも必要でしょうが、やがて根本的な文明の転換が我が国で始まると信じています。
  それが間に合わなければ、おそらく韓国で今起こっていることが、今後の日本でも絶対に起こります。その時になってから気づいては遅いのです。

  韓国の悲劇から、我々はいろいろなことを学ぶべきだと思います。

  
  これ↓を入れ忘れていました(笑)。
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EDIT  |  23:48 |  中国・朝鮮  | TB(0)  | CM(18) | Top↑

Comment

●自然と折り合っていこう

>「労働人口が減って日本の競争力が落ちたらどうなる」
別にぃ、輸出ドライブをスローダウンするだけでしょ。内需拡大は前川レポートでも言われてましたが何か?

>「GDPが下がっても良いのか」
別にぃ、かまわんよ。そんなことより労働分配率あげなさいよ。GDPが上がったって、それがみんなの暮らしに反映されなきゃ意味ないじゃん。

>「輸出で利益を上げないと、エネルギーや資源が買えないぞ」
未利用自然エネルギーの開発もせずに、そういうことは言ってもらいたくないな。それから携帯電話の金含有率は平均的金鉱石よりも高いらしいけど、だったら都市鉱脈というものが日本にはあるんじゃないの? その有効活用はどうなってるの?

私としては、ろろさんの想定されたグローバリストの恫喝に対してこう答えます(ろろさんには「まだ甘い!」と叱られそうですが)。

最近、実家の井戸の周辺を整理し、今は施設に入ってしまった父が、もう40年ほど前に「この井戸はすっかり枯れてしまった」といっていたので、つるべの入るスペースを「巨大浸透ます」として雨水を一時貯留するのにつかってやろうかと思っていたのですが、そのつるべ井戸の木製のふたが腐食していて、木の腐食片が落ちて行きました。そして、

「ポッチャーン」

なんと、枯れ井戸のはずがちゃんと地下水をたたえていたのです。

これは絶対有効活用しなければならん、とあれこれ考えまして、ちょっと気張った投資が必要になりますが、こんなことを夢見てます↓
http://premium.nikkeibp.co.jp/em/column/yamane/34/index.shtml

書いてる男はろろさんも胡散臭い奴だと思っておられることでしょう。私も基本的スタンスはそうですが、実践者としてのこの男のやっていることは、多少は参考になります。

このようなやり方で、自然と折り合いをつけながらなんとか暮らしを形作っていけば、食糧やエネルギーを、今ほど輸入に依存する状態というのは多少なりとも解消の方向に向かうものと期待しています。
のらくろ | 2008年11月28日(金) 01:21 | URL | コメント編集

早く混血社会が来ないかな
くろ | 2008年11月28日(金) 19:45 | URL | コメント編集

●ご参考

「近代経済システム」とグローバリズム 《国民経済と経済主体の対立》
http://sun.ap.teacup.com/souun/444.html
http://sun.ap.teacup.com/souun/445.html
緩やかな人口減少は深刻な問題か
http://sun.ap.teacup.com/souun/629.html
早雲 | 2008年11月28日(金) 20:20 | URL | コメント編集

今回のシリーズもとても解りやすく勉強になりました。「戦前を美化しないで反省しろ!」と主張する人の多くが戦前の経済政策(の焼き直し)を是とする事、その奇妙さに私も辟易としています。彼らにこそ「戦前の美化はよくない!」「外国と“仲良くする”ことで戦争に近づくこともあると気づけ!」と言いたい気持ちです。
RAS | 2008年11月28日(金) 23:55 | URL | コメント編集

 新卒の就職内定取り消しが問題になっている(NHK)かと思えば、円高ウォン安で韓国で買い物三昧する人が増えているとの特集(増やそうとしている?(ズームイン))・・歪んでいるなと感じるこの頃です。
 「購買力の平価の引き下げによって、表面的には今までの生活を維持することができます」、まんまと悪循環に絡めとられて選択肢が狭められていく訳ですね・・・実感あります。
 韓国が突き進んだ「合理的」は国民生活を結局は破壊しているようです、日本も腰ぐらいまで嵌っている感がありますが・・・。
 記事の最後に書かれた主張が論理的な処方箋だと私も思います。がそれを実現させるには時間がかかりそうですね。(公共心・道徳の権威復活などと精神論を持ち出したいが難しい、実利もあるシステムの構築にも現支配者層の妨害があり、判断すべき主権者には情報が伝わりにくい、そもそも価値観の違いがある(これは教育の問題か))。まずは次の選挙だな・・・。
  
ウヰスキー | 2008年11月29日(土) 00:04 | URL | コメント編集

ふと思ったのですが、ブログ主さんは、民主党支持とお見受けしました。
それでは、民主鳩山さんのの政策の

議案名「国立国会図書館法の一部を改正する法律案」
国立国会図書館に「恒久平和調査局の設置」をする。

所轄する調査事項

 1. 開戦経緯
 2. 朝鮮人・台湾人の強制連行
 3. 日本軍の関与による組織的・強制的な性的行為の強制
 4. 日本軍の生物化学兵器開発・実験・使用・遺棄
 5. 2〜4以外の朝鮮人・台湾人への残虐行為
 6. 2〜5以外の戦争被害
 7. わが国の賠償責任

 予算 2億5千万円/年

*1000万人移民政策
*外国人参政権
*前原議員の”北朝鮮の拉致問題は棚上げしてでも今北朝鮮を援助するべきだ”発言。
*予算案でのIMF以外の特定国支援

というのがありますが、どう思われますか?これを見る上で、民主は公明党社民党により近ずき、保守といわれる民主の議員たちも、骨抜きにされているように思われますが。。

どう思われますか?
似非日本人 | 2008年11月29日(土) 10:00 | URL | コメント編集

なんだかまた変わった人が来ているようですね。
でも確かに、本当は自民党と民主党の対立というもの自体が世論を誘導するためのまやかしであり、どちらにせよ全てはアメリカや外資の思う通りに操られているに過ぎないなんていう悲観的というか絶望的な意見を見ました。いつもあと一歩で腰が引けている姿勢や、某京都の議員らの存在など、そこそこの理屈は通っているように見えました。

IMFの介入を経験した後に韓国が反米姿勢をあらわしても、結局毟り取られてこのようになってしまいましたし、もう手遅れなのかもしれません。

しかしそれではあまりにも惨いので、希望があることを願って投票でもするしかないですね。
うに丼 | 2008年11月29日(土) 20:26 | URL | コメント編集

●コメントありがとうございます

>>のらくろさん

>私としては、ろろさんの想定されたグローバリストの恫喝に対してこう答えます
>(ろろさんには「まだ甘い!」と叱られそうですが)。

  いえいえ、そのくらいのことが言えるなら問題ないと思いますよ。

>>早雲さん

>緩やかな人口減少は深刻な問題か

  いや・・・これはまた秀逸な記事ですね。やっぱり、晴耕雨読はすごい!!

>>RASさん

>。「戦前を美化しないで反省しろ!」と主張する人の多くが戦前の
>経済政策(の焼き直し)を是とする事、その奇妙さに私も辟易としています。

  何でも倹約、とにかく削減というあたりなんて、浜口雄幸の政策そのまんまですからね。そういえば、彼もライオン宰相って言われていましたっけ。

>>ウヰスキーさん

>記事の最後に書かれた主張が論理的な処方箋だと私も思います。
>がそれを実現させるには時間がかかりそうですね。

  それを端折って、アメリカや中国への従属でものごとを片付けようとしたのが近代の日本です。戦後しばらくの間は、宇連野連中に「こんなのは方便だ」という割り切りがありました。岸信介を中心とする満州人脈もそうでしょうし、昭和天皇陛下ご自身もそうだったでしょう。
  しかし、その世代がいなくなり、欧米流のやり方しか知らない人間達が育って、今に至っているわけです。明治から敗戦に至る過程と似ていませんか・・・。

>>似非日本人さん

>ブログ主さんは、民主党支持とお見受けしました。

  民主党などという政党は支持していません。農家への戸別所得補償制度と、裁判員制度の見直しを掲げている点を評価しているだけです。
  あえていうなら、当面は国民新党の経済政策と、共産党の雇用・労働政策を支持しています。
  全面的に支持に値する政党があるとは思っていません。自民党のカイカク派と公明党は全面的に支持に値しないと思っていますが、それでも「民主よりまし」と言っている方の考えが間違っているとは思いません。
  党派への支持表明ぬきに、記事の内容を読んでいただけると嬉しいです。 

>>うに丼さん

>IMFの介入を経験した後に韓国が反米姿勢をあらわしても

  はっきり言いますが、韓国の「怒れる市民」というのは、時の権力や外国勢力の都合の良いように踊らされているだけです。
  李明博が大統領になってから、なんで反日デモがぴたっとやんだ、少なくとも日本では大きく報道されなくなったか、それだけで分かるというものです。

  こちらに、その辺りの考察をしてあります。

http://roronotokoro.blog113.fc2.com/blog-entry-186.html

>希望があることを願って投票でもするしかないですね。

  これからの世の中で「〜しかない」という考えをあまりしない方がいいと思います。

  プラトンの「洞窟のイデア」ではありませんが、我々の気づかないような次元で、そういうふうに考えるよう誘導されている可能性があるからです。1930年代に、「満蒙は日本の生命線」「暴支膺懲」「欲しがりません勝つまでは」を疑うことができたら、果たして米英に対する無惨な敗戦を喫したでしょうか。我々の先輩達が命を賭けて残してくれた教訓を、忘れていけません。
  鼻で笑っているような余裕が必要なんじゃないでしょうか。それと、ものごとと真剣に向き合うことは話が別ですから。
ろろ | 2008年11月29日(土) 23:50 | URL | コメント編集

●いかにして生きるかにイデオロギーは関係ない(当然政党も)

>かりに労働力が減っていったとしても、身の丈にあった経済や社会を自分たち自身の手で営めばいいのだ

本当にその通りですね。
労働力が足りないといっても、結局何か生きることとは関係のない、金銭的な競争のために多くの労働力が駆り出されているのではないか?また、そういう金銭的な競争のために勝手に「役立たず」と烙印を押されている「有能な方々」が大勢いるのではないか?

そのような「基本中の基本」を一度見直す必要があるのだと思います。そもそも伝統保守ならば、金銭が本質ではなく、地元の産業・風土そのものを守ることが大切なはず。まず、そこから何を捨てて、何をとれば良いのかを考えて欲しい。また左側の人には、まず上記の先入観の見直しの上に、現実がどう変わりうるか冷静に考え、その次に本気で日本への移住を必要とする人のために我々がどんな判断や環境提供をできるかということを検討すれば良いのだと思います。右も左も天地が逆さまに映る「めがね」を捨てて、まず地面がどこにあるか、思い出す必要があると思います。

少子化の問題についても、実際に子供が生まれないのではなくて、出来ても育てられないと思ってしまう環境(とくに将来の金銭的負担の予測と競争に縛られたライフスタイル)に隠れた本質があることを認識すべきでしょう。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20081118/177543/?P=2

『玄侑:私の寺では毎年、水子供養をやっています。ある産婦人科に頼まれて行っています。その人数は、何人と思いますか。毎年300人近い数です。その産婦人科で無事に生まれた赤ん坊が400人くらい。つまりその産婦人科では、毎年700人近い新しい命と向き合いながら、半数近くを堕胎しているのです。

 ―― 毎年ですか。

玄侑:毎年です。これを聞くと少子化という言葉が複雑に聞こえます。ある時、その産婦人科のお医者さんに尋ねてみました。堕胎される子供のうち、「正式な夫婦の間の子供と産めない関係の子供の割合は、どのくらいなのでしょうか」と。どのぐらいだと思いますか。
 だいたい半々なのです。堕胎をする事情はそれぞれあるかと思いますが、どんな事情であれ、その子が生まれて人生を歩まないとどうなるかは分からないのに、結局は親の予断というか見積もった未来の中で、「育てられない」と判断され、堕ろされてしまっているわけです。念のため申しますと、これは1つの産婦人科で起きていることです。』

我々が維持すべきとしている生活や経済とは一体なんなのでしょうか。経済とはそもそも人を生かすためにあったはずです。それが経済的(将来の金銭的)事情を考慮した結果こそが、子供の命を捨てることを招いている。この日本に本当の飢餓によって子供が死ぬことはほぼないでしょう。一方で、金銭というものが作りだした「バーチャルで目に見えない飢餓」により、たった一つの産婦人科で年に700人の子供が亡くなる。どこでこんな酷く「倒錯」した事態となっているのか、そろそろ私たちは気がつく必要があると思います。

そこに気がつくのにイデオロギーは関係ありません。経済のシステムを中央だけでなくて、地方にある現物やサービスや人材で回せるようにすればだいぶ事態は変わるはずです。
戦後の経済成長や現在の生活を維持することよりも、そもそもどのような経済や社会が己の身の丈にあったものなのか、子供が「バーチャルな飢餓」で死なない世界が作れるのか、イデオロギー抜きによく考えて、我々の風土にあった生き方(生かし方)をきちんと「現実的な」手法で構築する。それが基本なんだと思います。
もちろん利用できるものはなんでも利用すればよい。未利用の自然資源や都市鉱山の利用なども大切ですが、やはり人間だってじいちゃん・ばあちゃん・子供も元気ならば、相応の働きがいを地域社会で見つけたほうが、互いに充実した生活が送れるというものです。それでも労働力が足りないというなら、美味しい米でも水でも農地でも、生きる分はお裾分けするからと言って、都会砂漠で苦しむワーキングプワーの方とか色々誘える人を誘えば良いでしょう。郊外で土地が足りないところは、余計な宅地や駐車場や道路のアスファルトを剥がせば良い。柔軟性をもって、社会を見渡せばまだまだ生かせるものはあるはずです。

そうしたことを本気で見つけようと思えば、民主党がどうとか、自民党がどうとか、左がどうとか右がどうとか、本当にそんなことはどうでもいいこと、ですよ。ここの管理人さんも、そんな「些細なこと」を基準に語ってなどいないと思います。そのような身の丈で死なない「ベースライン」をいかに軟着陸するか、使えるものはなんでも使いましょう、学べるものは今のうちに何でも学んでおきましょう、そういうことだろうと思います。
花ブナ | 2008年11月30日(日) 00:41 | URL | コメント編集

ブログ主さんのご意見にはとても感銘をうけました、ありがとうございます。目から鱗が落ちたような気分です

ただ1つだけ不安に思うことがあります。

もしちゃんと日本が日本人の身の丈にあった循環型の生活ができるようになったとしても、その結果、経済力と技術力・軍事力が落ちていけば、いつか他国に武力で侵略されたりはしないでしょうか、諜報員とかを送れば大丈夫ですか?

チベットの時も国連とかは見てみぬふりしたみたいですし、他の国の心が怖いのです

初投稿で質問して申し訳ありません。m(_ _)m

専門学生 | 2008年11月30日(日) 02:31 | URL | コメント編集

ブログ主さん、返信ありがとうございます。
初めに書いたときは、ちょこちょこっとよんだだけだったのですが、今日、他の記事もしっかり読ましていただきました。
ほとんどが共感できるもので、納得できました。今まで結構右寄り的な見方が強いほうだったのですが、前から、右よりの方の意見にも不思議さを感じたのもありました。
 なかなか、感心させられる記事が多く、これからも記事のUP楽しみにしています。
確かに、自民もいやだし民主もいやです。
似非日本人 | 2008年11月30日(日) 05:11 | URL | コメント編集

●コメントありがとうございます

>>花ブナさん

  どうもありがとうございます。
  
>そうしたことを本気で見つけようと思えば、民主党がどうとか、自民党がどうとか、
>左がどうとか右がどうとか、本当にそんなことはどうでもいいこと、ですよ。
>ここの管理人さんも、そんな「些細なこと」を基準に語ってなどいないと思います。

  そうですね。本当に些細なことだと思います。
  現実の政治闘争も、過渡期には十分に注意を払わなくてはならないものですが、それにしてもイデオロギーを基準に考えるのは怖いと思うのですよ。右や左の旦那様の問題にしていることって、人間が今日・明日・近い将来生きていくことについては何の役にも立たないことですからね。
  そういうものが、民族の未来を切り開くとか、世界平和につながるとか、そういう風にはどうしても思えないんですよ。本の中やゲームの中の世界でだけ整合性があるファンタジーと同じなんじゃないかと感じてしまうんです。人間の考え方が左右どちからに揃うなんてことは絶対にありえないわけですから、もうそういうところに無駄なエネルギーを使いたくなくなった、というのが正直な感想ですね。
  今回の記事は、思想を抜きにして絶対に役に立つと思うのですが、そう思われていないなら悲しいですね。まあ、「韓国ざまみろ」みたいなコメントがついていませんから、そういう思いは伝わっているのかな・・・と信じることにします。

>>専門学生さん

>その結果、経済力と技術力・軍事力が落ちていけば、

  その「落ちる」というのは、おそらく近代的な軍備を全く持たなくなるということだと思いますが、それは非常に極端な状況の想定だと思います。
  日本が生み出す二次産品は少なくとも世界で必要とされています。その限りでは、日本の工業はすたりません。たとえば、自動車が明日からなくなるとか、日本製の資本財を必要とする国が一つもなくなるとか、そういうことなら話は別ですが、そんな急激な変化は怒らないでしょうし、起きたとして、中国に日本を侵略する余裕があるのかということです。
  私がやがて消えるだろうと言っているのは、そういう「必要」を超えた貿易のあり方、すなわち国内を捨てて外需に活路を求めるというやり方です。最近トヨタが大減益の憂き目に遭ったということですが、ああいう浮き沈みがなくなるということです。 
  エネルギー供給が限定されていったとしても、その中で工夫をするだけの知恵や技術は日本人がもっとも得意とするところなのではありませんか。だから、私は全く悲観していません。

>>似非日本人さん

>今日、他の記事もしっかり読ましていただきました。

  ありがとうございます。

>なかなか、感心させられる記事が多く、これからも記事のUP楽しみにしています。

  出来る範囲で頑張っていきますので、どうか楽しみにしていてください。

>確かに、自民もいやだし民主もいやです。

  小選挙区制でなかったら、そういう二者択一をしなくて済むんですが・・・もう後には戻れないでしょうね。郵政選挙の時のように、スパッと切り分けるようなやり方が好ましいというプロパガンダは、ずっと続いていくのでしょう。
  アメリカみたいに、どっちに転んでもろくなことがない国になるのは嫌ですねぇ・・・。
ろろ | 2008年11月30日(日) 23:00 | URL | コメント編集

返信ありがとうございます。

返信を読ませて頂いたあとに、あらためて自分の考えを思い返してみると、確かに飛躍させすぎて勝手に怯えていたんだなと少々恥ずかしい気持ちです。(^_^;)
それと同時にとてもホッとしました。私もそんないい日本になるように、自分の出来る範囲から頑張っていこうとおもいます

これからも、応援してまーす!o(^▽^)o


専門学生 | 2008年12月02日(火) 00:32 | URL | コメント編集

突飛な発想かもしれませんが、この先訪れるであろうドルの暴落が、「生活に必要なものは可能な限り自国でまかない、無理がある生活スタイルは改めていこう」という発想の切欠になりそうな気がするのです
ドル決済できなくなり、貿易ができなくなれば、鉄鉱石も石油も穀物も輸入できなくなります
原材料がなくなれば仕事のしようがありません
もしかすると、物流も電力供給も滞るかもしれません でもそれが一概に悪いこととも思えないのです

仕事をしようにも求人がない。いやそれ以前に原材料やエネルギー源がない。つまり抗いようのないヒマが訪れるのです。
自分の労働時間が適切だったか、自分たちの生産物が必要だったか、生活していく上で本当に必要なものは何か、何を生み出すために労力や時間を費やすのがいいのだろうか・・・・・そういうことを考える機会が訪れそうな気がするのです、壮大なヒマのなかで。
イシイ | 2008年12月03日(水) 22:49 | URL | コメント編集

●>>イシイさん

  良いコメントをありがとうございます。

>この先訪れるであろうドルの暴落が、「生活に必要なものは可能な限り
>自国でまかない、無理がある生活スタイルは改めていこう」という発想の
>切欠になりそうな気がするのです

  私も似たようなことを考えていました。こちらの記事は、そういう意図で書いています。

情報という武器を握る人びとと、我々の文明の未来
http://roronotokoro.blog113.fc2.com/blog-entry-123.html

  窮地に陥った時こそ、伝統工芸や、昔ながらの知恵が復権してくるでしょう。そういう転換ができず、戦争をしても資源を確保しろということになれば、昭和初期に逆戻りです。まあ、今は天皇の統帥権を盾に軍を自由に動かせない分、危険度は薄いと思いますが、昔のライフスタイルや、人と人の結びつきは昭和初期に比べて確実に失われていますね。だから、つらさという点ではとんとんということになるでしょうか。

>自分の労働時間が適切だったか、自分たちの生産物が必要だったか、
>生活していく上で本当に必要なものは何か、何を生み出すために労力や時間を
>費やすのがいいのだろうか・・・・・そういうことを考える機会が訪れそうな
>気がするのです、壮大なヒマのなかで。

  究極的には、人間は衣食住があり、今生きることが出来て、今後も生きることができるだろう生活条件さえあればいいのです。便利さや進歩というのは、余計なモノを付け加えているだけです。
  便利なうちはそれでもいいのですが、「不便になるぞ!」という脅し(昔に戻りたくなければ黙って奴隷として奉仕しろ、という意味)に対してあまりビクビクしないほうがいいと思いますね。
  ところが、保守だとか日本の伝統だとかほざいている連中がそういうのに一番過敏になっているんですから、世の中は皮肉なモノだと思います。きっと、巷で言われる「保守」というのは「明治から昭和初期の日本が好き」ということなのでしょうね。


ろろ | 2008年12月04日(木) 12:22 | URL | コメント編集

専門学校生さんのコメントと関連しますが、本当に怖いのは日本に侵略して奪い去るだけの価値がある資源が今後発見されるとか、地政学上実効支配しないといけない事情が生じるとかそういう事態が起こった時なんかでしょうね。それこそ穀物メジャーにとっての水資源みたいな感じの。
元山師 | 2008年12月05日(金) 23:09 | URL | コメント編集

>自民もいやだし民主もいやです。
まったくですね。
こんな記事を見ました。
ウォン安対策、韓国に2.8兆円融通 日本政府方針、通貨危機防止
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20081211AT3S1002Q10122008.html
最近は感覚が麻痺してきて、この金額が大きいのか小さいのかわからなくなってきました。
でも近い将来、これらの付けを一気に払わされるんでしょうね。
ドルと言いウォンと言い、なんで暴落すると解っている通貨を買い支えなきゃいけないのか?
ビンモハマド | 2008年12月18日(木) 00:41 | URL | コメント編集

●>>ビンモハマドさん

  小泉政権の外為介入額の合計が55兆円ですから、まだまだ小さいもんですよ(笑)。
  まあ、どうせ不良債権になると思いますし、中国の経済植民地になったら間違いなく踏み倒すでしょうね。
  ただ、全体の流れからすれば「小さな問題」です。近いうちに、貿易黒字でチャラにしてやりましょう(笑)。
ろろ | 2008年12月21日(日) 23:52 | URL | コメント編集

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