西尾市花ノ木町の市総合福祉センターで13日、障害児について考える集会「お兄ちゃんと一緒の学校にいきたい」が開かれた。
東京都大田区で非常勤教員を務める片桐健司さんが「障害があるからこそ普通学級がいい」と題して講演。体験談を交えて「障害を持つ子供が普通学級の子供と接することで意欲を持つ子供に変わる」と語った。続いて、知的障害と肢体障害があり、半田市の県立ひいらぎ養護学校に通う西尾市の能美春紀君(7)の母康子さん(35)が、地元の普通学級への転校を求めて話した。康子さんは地元の小学校に体験入学した時の様子を話し「春紀がみんなの中に当たり前に存在できることは春紀の人生にとって大切」と訴えた。【佐野裕】
毎日新聞 2010年2月14日 地方版