岡山放送局

2010年2月14日 17時42分更新

詩人・永瀬清子さん特別展


赤磐市出身で昭和を代表する詩人、永瀬清子さんをしのぶ特別展が、岡山市で開かれています。

永瀬清子さんは明治39年に現在の赤磐市、当時の豊田村で生まれた詩人で、女性としての強い生き方や深い人間愛をよんだことで知られています。

岡山市北区の吉備路文学館で開かれている特別展は、平成7年に亡くなった永瀬さんをしのぶもので、直筆の原稿や愛用品など、およそ110点が展示されています。

このうち、「あけがたにくる人よ」という掛け軸は、永瀬さんが自分の人生について晩年によんだ詩集のタイトルになっている詩で、永瀬さんの直筆です。

また「いちょうの葉のしおり」は、永瀬さんの母親が、いちょうの葉に直接和歌を書き、永瀬さんがずっと大切にしていたもので家族への愛を伝えています。

会場には永瀬さんが戦後の食糧難の時代に農業に携わっていたころの手帳なども展示されていて、訪れた人たちが見入っていました。永瀬清子さんの特別展は岡山市北区の吉備路文学館で4月25日まで開かれています。