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耀姫の日記    このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-02-04

神社に伝承されている防疫技術、結界について

 現在のように医療体制が充実していなかった古い時代は、日本でもシャーマニズム系の医療技術が活躍していたことは、昨日の説明である程度把握できたと思います。これは世界中民族の古い文化に見られる傾向です。オマジナイのような民間療法がほとんどですが、日本の神道の場合は例外的に、現在西洋医学を凌ぐ一面も備えています。ところが、明治維新以降、シャーマニズム非科学的な迷信と蔑視する西洋型実証主義の発想が、正しい情報の流通を妨げてきた歴史があります。この発想は、20世紀中頃までは中国の医療技術にも向けられていて、今日では迷信とは考えられていない漢方やツボといったものですら、怪しげな迷信と蔑視する空気を生み出して、医療の発達を阻害していたことが、今日から見れば分かります。まずは、この点から観察をはじめます。


 20世紀中頃まで、西洋医学の世界では、漢方の体系すらオカルトの塊のように解釈していました。蛇などの動物をミイラにして粉末を煎じて飲む(赤マムシドリンクなど、蛇パワーも侮れませんけどね)なんて風習は、怪しげな魔女スープ連想させてしまうので、変なレッテルを張りたくなる発想も分からないわけではないのですが、迷信でない漢方薬もいっぱいあるわけで、情報の混乱はデメリットが大きかったと思います。20世紀の後半になって、薬にできそうな合成化学物質のネタが尽きはじめると、製薬会社の目が漢方薬にも向けられて、有効成分を抽出して評価するようになって、ようやく状況が一転したようです。今では漢方の考え方をオカルト視する医師はいなくなったようです。もちろん、今でも西洋医学漢方の処方の考え方は、まったく異なる体系のまま融合してませんけどね。融和しないまま、相補的な関係を築いている、と表現するのが正しい状況のようです。

 体のツボも、西洋型実証主義に立脚する解剖学的には、きわめて難解な存在です。当然のようにオカルト視していた時期があったのです。なにしろ、人体を解剖していくら切り刻んで顕微鏡で見ても、ツボなどという器官はまったく見当りません。誰にも存在を実証できない謎、つまりは東洋の神秘ですね。掌には内臓のツボがあって、心臓が悪い人の掌にある心臓のツボを押せば、極端に痛がります。その人が病死したあとで、心臓の神経が掌まで伸びてないか調べても、何も出て来ないのでは、まるで幽霊です。今でもGスポットがあるかないか分からない、なんて議論が沸騰してますが、同じ理由で起こっている混乱だということを、正しく理解できる専門家がほとんどいないまま情報が錯綜しているようです。物質的に実在しないいツボが、オカルト以外の何物でもないと認識されていた時代に変化をもらたしたのは、多細胞生物の細胞間の協調現象に関する考え方の登場でした。多細胞生物は、A→B→Cと細胞同士がドミノ倒しのように物理的に影響を及ぼしあって、お互いに協調して動いているのではありません。それをやっていると、何億もある植物の細胞を全て連動させて、一つの生物として振舞わせることなど出来ない相談です。体全体のことを部分である細胞が知り、個々の細胞のことを全身が知るような、部分と全体の情報の授受関係の確立が必要になるのです。掌に現れる心臓のツボの存在は、全身に起こっている不具合を、部分である掌が知っているということです。心臓のツボは耳にもありますから、耳も全身の不具合を知っていることになります。単純に神経で繋がって情報交換して認識しているわけではなく、多細胞生物には、部分と全体を統合して連携させる、さまざまな情報処理システムがあることを認識しないと、ツボ(反射ゾーン)の存在は理解不可能なままです。生命情報学の発達に伴って、生物の部分と全体をフラクタル的に構造化させるシステムの存在が明らかになり、掌や耳といった部分に体全体の情報が反映されるメカニズムは、生物の構造自己組織化させている根源的なシステムに由来することが解ってきたのです。現代ではツボをオカルト視する空気は消えて無くなりました。


 上の二例は中国伝承されてきた医療技術に対する、西洋型実証主義の稚拙な無理解に伴う蔑視現象です。同じことは、日本伝承されてきた医療技術に対しても起こっています。しかも、再評価はほとんど行われておらず、未だに迷信扱いするムードが漂っています。西洋型の科学知識が、東洋型の生得的真理に立脚した、神社に伝わる防疫技術を解明できるレベルに達しているにもかかわらず、未だに無理解を装っているように見えます。そこで現代人の知識の体系に楔を打ち込む意味で、この文章を書いてみることにしました。

 昨日も書きましたが、祈祷は、歌声が脳に与える影響によって、免疫系が活性化することを研究している心身医学の方面人々の考え方を採用すれば、迷信ではなくなります。祈祷のときに焚く護摩は、アロマテラピーの考え方を採用すれば、同じく迷信ではなくなります。祈祷に伴う神憑りも、催眠や暗示に関する脳の研究が進んだことで、脳の活性化技術や感化能力と関係していることが判明して、迷信と見る人は少しずつ減っていく傾向を示しています。


 日本神社の優れた防疫技術と言えば、結界のことを指します。鬼(疫病神)の進入を防ぐ結界陰陽師が張る技術の正体を、解き明かしていきましょう。 昔陰陽師が扱っていた鬼は、現在伝わっている「人の姿をして額に角が生えている」姿とはまったく違うものでした。藤原四兄弟が相次いで天然痘によって病死して、蘇我氏の滅亡の祟りと考えて怨霊を恐れる空気が生まれ、そこから疫鬼・疫神の存在が考えられるようになった当初は、「疫病を流行させる鬼は、人の目には姿が見えない存在」とされていたのです。ところが後世になって、無関係な仏教の羅刹のイメージが混入したことで、本来の正しい認識が変質して、迷信的な鬼の姿が作り出されてしまいました。もともとの鬼は、疫病の病原体を擬人化した象徴ですから、細菌やウイルスが目に見えないように、「鬼は人の目に見えない」のが当たり前です。陰陽師が疫鬼・疫神に対処する結界(防疫)技術を確立した時代の、当初の認識は正しかったのです。天然痘ウイルスによって藤原四兄弟が相次いで病死した時代の鬼は、架空の迷信ではなく伝染病として実在する脅威でした。もちろん、いい加減な迷信的なオマジナイでは、本物の伝染病に対抗することはできません。日本神社に秘伝として伝承される対天然痘用防御結界は、京都祇園伝染病平癒のお祭りの主役、牛頭天王の秘術として存在します。ウイルステロに使用されることがないように、陰陽師の祖吉備真備から託された技術を、ずっと今日まで私達の一族の内に封印してきたのですが、すでに天然痘は撲滅され、牛の天然痘を用いた種痘の技術(牛痘法)も一般に広く知られているので、牛頭天王の秘術の概要の説明程度は行っても問題ないと判断します。西洋で牛痘法が確立されるずっと以前に、日本では牛頭天王の秘術が確立され、伝染病蔓延を阻止することに成功していました。

 ただし、牛痘法はワクチンの生成に関わりの深い技術で、新型インフルエンザワクチンを巡る騒動とも絡んでくる微妙テーマです。残念ながら、種痘は医原病を生む危険なものとして、廃止を余儀なくされた経緯があります。新型インフルエンザについては、すでに被害を捏造したと言った指摘が出ているので、疑問視している人も多いと思います。さらにワクチンとは何かを巡って突っ込んだ話を展開していくと、西洋医学と真っ向対決してしまう複雑な状況が生まれるため、この話は後日に譲ります。科学知識と遺伝子情報系が保持している生得的真理の関係を示さないと、なぜ日本中国の伝統的な医療技術が、西洋の科学的実証主義を凌駕する、正しさを備えた知識の体系になっているのか、納得できないと思います。科学知識と生得的真理の関係を解説したあとでないと、牛頭天王の秘術を明かしても、ただの迷信にしか見えない人も多いと思うので、今は書かないことにします。真理とは何か、その情報の成立過程を追っていけば、西洋の科学的実証主義の問題点が明らかになり、人類は新たな知的情報処理の体系を手にすることも可能になる、とだけ書くに留めます。


 神道に伝わる結界技術の代表格は注連縄でしょう。細菌やウイルス擬人化した、目に見えないシンボルにすぎなかった鬼が、後世になって疫病対策の知識がない人々の手で、迷信的な姿を付与されてしまったように、注連縄もまた、登場の当初は本格的な結界技術だったものが、後世になって形骸化して、迷信が混入していくという、同じ情報の変質の経過を辿っています。

 注連縄は、神社建物などに張り巡らして、ここは神聖な場所ですよって、目印にしてますよね。でも、ただの藁で編んだ紐に、聖域を守るような結界の力が本当に備わっていると考えるのは迷信です。藁で編んだただの飾り紐は、たしかに魔物を退ける力がないただの迷信ですが、じつは、注連縄ルーツとなった別のアイテムの存在に気付くと、この結界技術が迷信ではなかった時代があることが見えてくるのです。

 神社建物は、高床式倉庫が元型になっています。梅雨の時期に高温多湿になる日本で、凶作による飢饉の発生に備えて、お米を乾燥した状態で保存するには、高床式倉庫が向いていたようです。このような倉庫にとって、最も防がなくてはならない魔物と言えばネズミでしょう。倉庫の中に棲みつかれて、鼠算式に増えてしまったら、損害は甚大です。猫がまだ日本に存在しなかった弥生時代ネズミの天敵は蛇でした。今でも農村に行くと、昼間でも青大将農家の周りに姿を現します。村人達は蛇を追い払ったりはしません。とくに青大将アルビノ(白蛇)は、神様の御使いとして大切にされます。ネズミは蛇の臭いを嗅いだだけで、怖がって居着かなくなるので、蛇の抜け殻を高床式倉庫の周囲に張り巡らせておくと、ネズミが入れない臭いの結界を形成できます。これが、注連縄の本来の姿でした。つまり、注連縄が蛇の皮だった時代には、迷信ではなくきちんと機能を発揮して、実生活の役に立っていたのです。

 神社神様を祭るようになる以前は、山野八百万の神々が宿っているとされました。出雲系の神道では、神は普段天上に住んでいて、必要に応じて落雷となって甘南備山に降臨することになっていたのです。山が御神体なので、拝殿はあっても本殿がない古い形式を取る神社は今も現存します。神様神社に祭られるようになったのは、人間のほうの都合で、ヤマト王権大和朝廷)が姿を現しはじめて、宗教を国を治める支配の道具に使う発想が生まれてからのことのようです。神社建物は、中に米などを貯蔵するわけではないので、倉庫のようにネズミ避けを考える必要はありません。それでも、高床式倉庫の様式の建築物なのに、蛇の皮の飾りが付いてないのは見るからに寂しいので、代わりに藁を編んだ紐で飾り付ける風習が生まれて発展していったのです。神社の正面に飾り付けられる大きな注連縄は、雄雌一対の蛇を表現している場合もあります。ちゃんと雄と雌の注連縄には区別がある地域もあります。今では神社は狛犬が守っていますが、狛犬が伝来する以前は、蛇が睨みを利かせて神域を守るスタイルをとっていたのです。古風な伝統を受け継ぐうちの一族の食べ物を貯蔵している蔵には、今でもネズミ避けの結界として、白蛇の抜け殻が張り巡らしてあります。もちろん迷信ではなく、実用的な防御効果を発揮しています。


 続いて、風邪の病魔を寄せ付けない結界技術に目を向けてみましょう。私は生まれてから今まで一度も風邪をひいたことがありません。親戚にも風邪をひく人はほとんどいません(老衰した人を除く)。子供の頃から、学級閉鎖が相次ぐ季節になっても、毎年私の周りの席の子だけは欠席しないので、私の周囲には風邪が寄り付かない見えないバリアーが存在する、と友人達は噂して、結界の存在を信じていました。中学になって理科の教師に、なぜ風邪をひかないのか質問されたので、以下のような内容の、父から教わった昔話を用いて説明しました。

 昔々中国の歴代皇帝達は、大きな団扇で煽がれて、優雅な生活をおくっていました。皇帝の体にハエや蚊がとまらないように、担当者が必死で煽いでいたのです。あるとき、虫が嫌う匂いがする木材で団扇を作ると、仕事が楽になることに気付いた人々は、しだいに良い香りがする香木を収集するようになっていきました。香木で作られた団扇を用いて良い香りを漂わせると、不思議なことに、宮廷内で風邪が流行しなくなることに気付いた人々は、高貴な香りが宿る霊木には、病魔を撃ち払う神秘的な力が宿っていると考えるようになりました。日本天皇に対して中国皇帝が団扇を贈ったときに「これは何か」と訊ねられた使者は、「病魔を撃ち払うもの」と回答したので、「うちはらう」を略して、日本ではうちわと呼ぶようになりました。香木で作られた個人用の病魔を退ける魔除けの棒は、聖徳太子が手に持っている木の棒(勺 しゃく)の形をした、演説のときに使うカンニングペーパーとして、役人を中心に普及していきました。持ち歩くメモの量が自然に増えて、香木の板を何枚も紐で束ねて用いるように進化した結果、日本で扇が発明されました。香木に豊富に含まれる精油(フィトンチッド)は、抗菌ウイルス失活作用を持つので、高貴な香りがする木製の扇子を持っていると、精油の蒸気が体の周りに病魔の進入を阻む結界を張ってくれるのです。

 私は非常に暑がりの体質で、のぼせやすいことを理由に、季節に関係なく常時木製の扇子を手に持ってパタパタやっているのをみんな見知っていたのですが、高貴な香りを漂わせるのは貴人の嗜み、ぐらいにしか思っていなかったようです。漂っている雅な香りが、病魔の進入を阻む物理的な結界を形成していたとは、思いもよらなかったようです。千年以上前に生まれた、中国皇室発の防疫技術を、うちの一族が今も伝承していることに驚いた教師は、私が動かしている扇に鼻を近づけようとして、学友達に無礼をたしなめられました。愛用しているのは、中国皇帝日本天皇に贈ったとされる香木で、近年になって作られたものです。応仁の乱によって京都が焼け野が原になったとき、うちの一族の住む隠れ里に大量の物資が疎開しました。今は一族が管理する廃坑跡に設けられた地下倉に保存されています。木製の扇子といっても重い桧扇ではなく、煽ぎやすいように香木を薄くスライスして作られたものです。香りが持続して病魔に対する結界を維持できる寿命はおよそ3年で、それを過ぎたものは粉末にして香道で使うか、健康茶として飲んでしまいます。この霊木からは、抗がん剤の成分が採れるといった話も近年散見されます。したがって、精油成分を吸引することによる健康効果も、幾分かは期待できるようです。


 精油成分を用いた風邪薬には、胸に塗って体温で温まって蒸散してきた精油成分を吸引する、ヴィップス・ヴェポラップといったタイプのものがあります。愛用している結界形成効果は比較にならないという実験結果もあるようです。「神憑りさんの周囲に存在する見えない結界の正体は、香木の匂いの成分だった。」という話は、あっという間に校内に広まりました。「神社で売られている無病息災の木製の御札も、香木が使われているから迷信じゃないらしい。」「開けてみたら、無病息災のお守り袋の中に、いい香りがする文字が書かれた木片が入っていた。今年風邪をひかなかったのは、これのおかげ?」「あそこの神社絵馬もヒバの木らしい。ヒバってヒノキより免疫力活性パワーがあるんだよね。神社に奉納しないで家に持って帰って部屋に飾っておくほうがいいな。」といった情報が飛び交って、受験生達が神社に殺到して、その日のうちに木製のお守りは全て売切れてしまったのでした。紙製のお守りはプラシーボ効果しかないという噂が立って、一枚も売れませんでした。

 「バスクリンにも、ヒバエキスは入ってるんじゃないの?」と私が言うと、スーパーなどのヒバエキス入りの入浴剤が売切れてしまったり、「斑点(シュガースポット)がついたバナナって、免疫力活性化する物質が大量に含まれてるみたい。」と話すと、スーパーバナナ売り場に一斉に生徒が押し寄せたり、「歌声で脳の働きが調整されて免疫力が高まる」という話をすると、神社巫女萌えの盗撮小僧だけでなく、望遠マイクを持った盗聴小僧まで現れて、録音したものを校内で高値で販売して、風紀委員の私達に補導される人も出てくるなど、受験シーズンが終わるまで、結界フィーバーが続いたのでした。一番困ったのは、教室内にいろんな匂いが漂って、相性が悪い香りが混ざったときには臭く感じられるため、息苦しくなったことです。匂いに敏感な私がついに頭に来て、フィトンチッドを拡散する装置を校内の各所に設置する提案を行いました。一種類の森林の香りで統一したことによって、学校全体に病魔の進入を阻む結界が形成されました。以降学級閉鎖の発生率が激減したことは言うまでもありません。近年になって、フィトンチッドを拡散する装置が何種類か市販されるようになり、新型インフルエンザ対策の一環として、不完全な形ながらもさまざまな場所に導入されるケースが増えてきています。神社に古くから伝わってきた未科学の分野にあった防疫技術の一部は、科学技術のなかに移植されて、形を変えて現代の医療防疫の現場で復活しつつあるようです。もちろん、本格的な結界技術を持っている私達から見ると、まだまだ西洋医学は未発達なので、不完全なものにすぎませんが、そのうちインフルエンザウイルス虫歯菌が撲滅できる日も来るだろうと思います。


 神社に伝わっている防疫技術は、何も物理面だけに限られたものではありません。言霊を響かせる歌声などは、脳に作用して病は気からの部分を改善するので、心身医学の面から有効と思われる心理的な結界も存在します。1998年フィトンチッド発生装置が校内に設置されるまでは、私の席の周りの子達は教室を離れると、香木の扇子が生み出す結界の外に出てしまっていたことになります。それでも風邪をひかなかったのは、私から精神的な感化を受けて、免疫活性が高い状態を良好にキープできていたからです。精神的にテンションが高い状態をキープするには、私がその場にいる必要はありません。私の脳が発生させている微弱な磁気を、センサーで解析して、そのパターンを抽出して、経頭蓋磁気刺激装置などを用いて適度に脳を刺激しても、同じような結果が得られることが分かっています。

 私は高校生のとき、電磁的な刺激が脳に与える影響を研究する会を略して電脳研究会を主催していました。うちの一族には、強磁気を帯びた隕鉄製の神剣が伝わっています。調べてみた結果、人類がまだ製鉄の技術を持っていなかった時代に、鉄でできた隕石を加工する技術を用いて整形されたものだと分かってきました。どうやら、シュメール文明の地域発見された隕石を、あまり温度を高めることなく整形して作られたようなのです。シルクロードの西の果てにある国の宝物がどうやって日本まで来たのか不思議に思いますが、とにかく伝家の宝刀です。この神剣を手にして剣舞を舞うと、脳が活性化して運動神経が一時的に良くなり、一時間ほどその状態が継続するので、神剣には霊力が宿っていると信じられてきました。1985年頃から盛んになった経頭蓋磁気刺激法の研究によって、8の字型の電磁石を用いて脳を磁気刺激した場合にも、運動神経が一時的に良くなった状態が一時間ほど継続することが明らかになりました。強磁気を帯びた隕鉄製の神剣の霊力の正体に、科学の光が当たる可能性が見えてきたのです。この未科学分野に興味を抱いた父は、神剣の分霊品(レプリカ)を、親戚の刀鍛冶と共同して製作してくれました。私が趣味七宝焼きの手法を用いて金銀の装飾を施して、ガラスコーティング仕上のピカピカに輝く美術品に仕上げて愛用しています。オリジナルよりもさらに強い磁気刺激効果を発揮するものが完成しました。私が主催する電脳研究会は、経営陣を同じくする私立の大学教授を顧問に招いて、被験者データの収集に乗り出しました。風紀委員の私達に捕まると、人格矯正と称して、経頭蓋磁気刺激装置や神剣が帯びた磁気を用いたブレイン・ウォッシング(洗脳)を施されるため、不良グループから非常に恐れられていました。悪いことに対して拒絶反応が起こるように、倫理観を司る深層心理に対してちょっとした教育を施していただけなのですが、悪いことに対して嫌悪感を感じる潔癖症の人に生まれ変わるため、なにやら誤解されて怖がられていたようです。他にもさまざまなデータの収集やノウハウの蓄積を行っていたのですが、恐怖の?ブレイン・ウォッシングだけが注目されて、他の成果はあまり評価されていなかったようです。本当は、悪い人達の矯正にはありま興味がなくて、それよりも、磁気健康面に及ぼす影響の調査、つまり磁気ヒーリングの効果を熱心に調べていました。磁気刺激によって一時間ほど運動神経を良くする効果は、空手部や柔道部野球部から引っ張り蛸の状態でした。ふだん帯刀している愛用の神剣は、刃付けされていない七宝焼き仕上なので美術品扱いですが、人前で振り回すと本物の剣を振っていると勘違いする人もいるので、応援の剣舞は人目に触れないところで行うようにしていました。このため、敵対視するカツアゲグループは、「電脳研究会は、試合の直前にサバトを開いて運動部員達を洗脳している」「磁気刺激装置は●●●真理教の教祖が使うヘッドギアと同じ」なんて怪情報を流して、しきりに攻撃を試みていたようです。


 私達が集めた、磁気刺激によって得られる免疫活性のデータを踏まえて、親戚が経営する私立の学園には、校門や廊下に脳を磁気刺激する環境磁気発生装置が設置されています。これは、神社伝承されていた、病は気からの精神面の防疫結界を、現代の科学技術と融合させて復活させたと言えるものです。神社御神体とされる甘南備山の山頂にある磐座(いわくら)が磁気を帯びた鉄分の多い花崗岩の岩だったり、霊場とされる場所が、特殊な磁気を帯びた土地だったりすることはよくあります。活断層に沿って神社仏閣や教会が建てられる傾向が世界的に認められるため、レイラインと呼ばれているようです。地下で巨大な岩石が破砕されると地電流が発生して、磁気を帯びた土地が形成されるため、脳が磁気刺激を受ける環境が霊場として好まれてきたのではないか、という説もあります。こういった宗教施設が建てられてきた神聖な土地が持つ効果が、経頭蓋磁気刺激装置の登場によって、ある程度実験室内で再現して確認できるようになったので、電脳研究会と称してさまざまな試みを行って、生かされるようにしていったのです。

 宗教施設が好んで建てられてきた場所に存在する活断層は、岩石に加わる力の変化に応じて、圧電効果によって刻々と地盤が発生させる電圧が変化しています。その影響を受けて、たえず地電流や磁気も変動します。あまり知られていませんが、活断層の変動とは無関係に、地球全体の磁気もたえず変化しています。これは、太陽が噴出する大質量のガスなどの影響で地球を取り巻く電磁的環境(オーロラ電流など)が変化することが原因の一つと考えられています。こういった環境磁気の周期的な変動が人の脳に与える影響について、20世紀から研究が行われてきました。古い時代から皇室には、北枕で寝ると良いという健康法が伝わっています。これは地磁気の極の方向と人が寝る方向を合わせると、睡眠の内容が変わることを意味しているのではないかと考えて、調べた人がいました。睡眠中の人間の頭近くに磁石を置いて、磁石の位置の移動によって睡眠状態が変わることを示すデータを得ています。また、環境磁気を遮断した部屋に住んでいると、中枢神経系や日周リズムなどに明らかに異変がみられると報告をした研究者もいました。これらを踏まえて、鉄筋や鉄骨が使われているコンクリート建物の中では、自然環境よりも極端に少ない地磁気しか浴びることができないので、磁気欠乏症候群になるのではないか、と推理した人もいます。一般の人向けに易しく書かれた分かりやすい情報サイトはここなどです。「現代人の磁気欠乏症候群」 そのページには、残念なことに、古い時代の日本には、海外のような磁気を活用するアイテムノウハウが存在しなかったかのように書かれています。ところが、皇室には北枕健康法が伝わっています。また、神社御神体とされる磁気を帯びた磐座(いわくら)の前で神楽を舞う神事が斎女(巫女)の脳に与える効果なども、古くから知られてきました。火山侵食されて出来た西宮の甲山の山体は、ドーナツ状の特殊な磁気構造を持っているため、弥生時代からうちの一族の聖地の一つだったと言い伝えられています。御先祖様が神剣を奉納したという古い言い伝えが残っているのですが、昭和49年に山頂から本当に銅戈(どうか)が出土して、誰もが驚いたそうです。私は神楽を舞うときに隕鉄製の神剣を愛用していますが、舞に合わせて振り動かすことで、脳にリズミカルに変動する磁気刺激を与えるもので、磁気ネックレスなどのアイテムとはまったく異なる脳活性化作用をもたらすことが分かっています。磁気ネックレスを身に着けていてもトランス状態に移行するようなことはありませんが、隕鉄製の神剣を振ると、神憑りして託宣する神社の神事がスムーズに行えるので す。しかしこういった研究の情報だけでは、環境磁気が人の精神活動や健康に影響を及ぼしていることは示唆できても、具体的にどのような磁気環境を機械装置を用いて人工的に作り出せばいいのかまでは、判然としませんでした。ピップエレキ判と、今日一般的に脳に磁気刺激を与える治療目的で使われている経頭蓋磁気刺激装置では、得られる結果がまるで違います。もちろん、20世紀の古い研究結果だけでも、人の脳と健康に良い影響を及ぼす環境磁気を作り出している、活断層に沿って宗教施設を建てていった古の知恵者達の、磁気を感じ取る感性が確かなものだったことが分かります。すでに20世紀に決着がついた古いテーマなのですが、勉強不足のまったくの素人が、今でもレイラインといったキーワードに過剰反応して、オカルトと妄信して研究者を蔑視的態度で似非科学と罵る誹謗中傷行為を繰り返すトラブルなどが散見されるようです。

 じつは、21世紀になってこの方面の研究は飛躍的に進んでいます。従来の脳波やMRIによる観察に加えて、脳の活動を調べる装置として、SQUIDスキッド 超伝導量子干渉計)と呼ばれる超電導電流を流すジョセフソン素子を利用した高感度の磁気センサーが登場して、脳磁図(MEG)を描いて脳の活動が詳細に分かるようになったことが大きいでしょう。さらに、ブレインマシンインターフェイス(脳とコンピューターを繋ぐ装置)の研究に、かなりの投資が行われた成果も出てきています。頭の中で考えただけでパソコンに文字が入力できるシステムなどは、すでに何年も前にNHKで紹介されています。この分野は今熾烈な技術開発競争の真っ只中にあるので、産業機密扱いの研究も多いようです。新しい成果が表に出て来にくい状況になっているため、どのような環境磁気の変動パターンを与えるのが望ましいかある程度分かっていても、具体的なノウハウなどを公表できない状況にあるのです。このことを承知のうえで、従来から見られる稚拙な無理解に伴う蔑視現象を悪用して、ライバルを蹴落とす加害目的で、蔑視的態度を煽る誹謗中傷を働くグリーファーも存在するようなので、似非科学者呼ばわりの人格攻撃を行う人物には特に注意を払って、一定の距離を取る必要があるでしょう。

 活断層が作り出す局地的変動を含む、地磁気の変化が人体に及ぼす影響を専門に研究している方は、「地球はまるで生き物のように動いて、たえず人の脳にメッセージを送ってきている」と冗談のように話します。私が、「地球の言葉が分かりますよ」って言うと、すごく羨ましそうな顔で見られたことがあります。地震が起こる前兆として、予備的な地盤の崩壊に伴って井戸(地下水)の水位が変化したり、地下の岩石がゆっくり破砕されて電離したり、圧電効果に変化が生じることで地電流が急激に乱れる現象が起こったりします。それに伴って環境磁気も大きく変化することがあります。こういった変化を地震が起こる前に察知した動物達が、騒いだり避難する行動を取ることが知られています。野生動物の脳と人の脳の基本構造はあまり違いません。しかも、本当は人の脳のほうが高性能です。だから、本来は誰にでも地震の前兆は分かるはずなんですよね。現代人は視覚と聴覚に頼り切った生活をしているので、環境磁気の変化に意識が向かなくなって感度が下がっているだけです。でも、無意識のうちに脳や体は反応しているので、睡眠状態や体内時計リズムが、磁気の影響を受けて変わることがあるのです。深層心理レベルで感知している情報を、意識上にうまく持ち上げることが出来なくなっています。私は阪神淡路大震災が起こる何日か前から違和感を感じていたし、早朝だったにもかかわらず、地震が発生する直前に家族が一斉に目を覚ましました。この話を聞いて、「野生動物並みの感度が得られるのは、環境磁気に反応する脳の神経回路網が開拓されているからですね。俺も原始生活をして鍛えてみようかな」なんて決意表明した人もいます。でも、原始生活をすれば磁気を感知する能力が高まるとは、私には思えません。根拠のない迷信の可能性が高いと思います。アスペルガー症候群の勘違いと、深層心理の教育の関係で、小学生のような絵しか描けない人達のケースを説明しましたが、現代人の磁気に対する感度の低下も、同じように「使われない脳の領域が未発達なまま捨て置かれてしまっている」状況に原因があります。だから、適切なトレーニング方法で、積極的に鍛えればいいんですね。私立の学園の地下に、環境磁気発生装置を設置して、私の脳が生み出す磁気変動のパターンを抽出・加工して流す試みを行ったところ、生徒達の環境磁気に対する感度が良くなることが分かりました。つまり無理に野性に帰って原始人の生活を体験しなくてもいいのです。生徒達は、磁気刺激によって気が整い、免疫活性を正常に戻すことで、風邪に対する抵抗力を高めることができます。生活環境への磁気活用技術の応用を研究している人々の間では、人の免疫細胞に直接磁場を印加することによって、特定の免疫担当細胞の機能の調節が可能なことが知られるようになってきています。細胞単位磁気刺激効果を狙った、磁場処理装置特許を出願する動きなども盛んで、今後多くの製品が市販されることになるでしょう。

 フィトンチッド発生装置と環境磁気発生装置を、他に先駆けて1990年代から2001年頃にかけて次々と設置していったのですが、によって、物心両面に対応する防疫結界を張る試みが功を奏したのか、親戚が経営する私立の学園では、学級閉鎖の発生が激減しました。昨年から騒がれている新型インフルエンザ学級閉鎖にしたケースはなかったと思います。これは、通常の季節性インフルエンザに対して、新型が特にハイリスクと言えそうな要素が見当たらなかったことも関係しているとは思います。


 というわけで、病は気からの精神面の防疫結界が、最新のブレインマシンインターフェイスの技術を応用して形成できることが分かっています。環境磁気にまったく配慮していない、地磁気を遮断して磁気不足が発生する鉄筋・鉄骨を用いた建物の中に住み、磁気ノイズと言っていいような悪い磁気を出す家電製品に囲まれて、現代人の脳はストレスを受けて疲れてしまう傾向を示しているようです。そのうち家電製品に磁気シールドの対策が施されて、脳に心地よくて健康を増進してくれる、好ましい環境磁気を人工的に発生させる家の中で、快適な生活がおくれるようになると思います。私はいろんな制約があって、ここに具体的なノウハウを書くことができませんが、すでに他の親切な人達ネット上に情報を提供しているので、北枕健康法から順に試していくことは誰にでも出来そうです。ただし、体に機械を埋め込んでいる人は、強い磁石の取り扱いに注意したほうがいいと思います。それから、私は磁気ネックレスの類をあまりお勧めしません。強い磁気を帯びたものを体の一部分にだけ当て続けていると、どうしても偏りが生じます。素人考えで使うと、場合によっては悪い効果をもたらす可能性もあるのです。

mayumi_charronmayumi_charron 2010/02/08 11:33 はてなブックマークの悪用について。

未科学と非科学とニセ科学の区別がつかない人々、もしくはそう装った人々が、歪んだ認識を擦り付ける誹謗中傷行為に、ブックマークのコメント欄を悪用しているようです。

科学者は、未開拓の領域を科学的視点から解明していくのが仕事です。とうぜん、最先端の優れた研究をしている科学者ほど、日記に未科学の領域の情報が盛んに書き込まれることになります。これに対して明確な根拠を示すことなく、ニセ科学とかトンデモという認識を擦り付けるレッテル張りの誹謗中傷行為を働けば、科学知識を取り扱う基本的なルールやマナーを無視した、科学の発達を妨げる妄言を流布していることになります。

今回は、前日に示した、西洋医学の感染症対策の技術に穴が開いている深刻な問題点の指摘を踏まえて、東洋医学の未科学だった分野が評価されていった歴史や、神道の世界に伝わる防疫技術を、現代の科学技術によって復活させることに成功している例を、一般の人向けに易しく紹介した内容です。これに対する根拠のない妄言を流布すれば、多くの人が感染症によって命を落としていく問題を解決するための情報の流通を妨げる悪質な非行を働いていることになります。

詳しくは、『はてなブックマークのコメント欄の悪用について』と題して書いていくことにします。

MochimasaMochimasa 2010/02/10 22:32 ネズミが実際にヘビの脱け殻を忌避するというデータがあるのですか? それともネズミは捕食者であるヘビの脱け殻を嫌がるだろうという推測だけですか?

香木の扇子で実際に風邪を予防できたということの根拠は、あなたの個人的な体験談に基づくものですか? それとも実際にきちんと対照群をとって扇子の効果、あるいは扇子から放出されるのと同程度の濃度の植物由来揮発成分が抗菌・抗ウイルス作用を示すことを証明した論文が存在するのですか?

mayumi_charronmayumi_charron 2010/02/11 15:28 Mochimasaさん、コメントをどうも。

 アオダイショウの臭いを家ネズミが怖がることは、よく知られています。ネズミが出た家に猫を連れて行った場合は、借りて来た猫の効果で猫のほうが萎縮する影響もあって、いなくなるのに数日かかることがありますが、青大将を連れて行くと、一両日中には居なくなります。ネズミの行ける場所で青大将が行けない場所はないと言われるほど、体が進化しています。もちろん、青大将そのものでなくても、抜け殻でも十分効果があります。青大将の抜け殻を用いて結界を張る技術は、弥生時代から現代まで、ほとんど変化を受けずに伝わっている風習のようです。ただし、大きなドブネズミ相手だと、勝てずに逃げ出すアオダイショウも稀にいます。だからネズミは必ず蛇を怖がって逃げるとは限りません。必要に応じて天敵に捕食されるようにネズミの遺伝子が行動を制御しているので、臭いに対する逃避行動もその管理下にあります。


 風邪の予防は、個人体験ではなく親戚一同皆体験していることです。代々一族を風邪から守ってきた仙樹や香木の効果は、祖父の代から何度か調査されています。扇子から放出される匂いの濃度と結界の効力の関係は、伝承技術として確立されているシキタリ上のものなので、数値を考える西洋型の発想はしません。東洋的な感じられる匂いのほうを重視します。湿度などとの関係で変わってくるので、濃度だけセンサーで計測していても無意味です。勘違いされやすいのですが、伝統的な風習の判断基準は、科学知識をもとにした考察によって組み立てられるものとはまったくわけが違います。こういった状況で働く勘は、遺伝子情報系由来の自己組織化に因るものです。

 組まれている香木(仙樹)の一つはタキサス(Taxus)と同定されています。中国の王室で2200年ほど前から文献上に登場するものが含まれています。日本の皇室にも贈られて長年愛用されてきたようです。中国政府が国家一級保護植物に指定して、伐採や売買を禁止しているものもあります。結界のことが話題になったとき、通っていた私立の中学と関連を持つ大学の教授達が家に来て、サンプルを持ち帰って調べた結果を、後になって私の教室まで見せに来たことがありました。不躾に私に手渡したので目の前で破り捨てました。抽出した個々の成分が効力を発揮するのではなく、構成が重要な意味を持っているので、西洋型の発想で分析したデータを手渡されてもゴミ情報にすぎないので、悟ってもらうためにしたことです。金沢医科大学・平井圭一教授が、2003年10月の日本癌治療学会で、天然成分が癌細胞の増殖を抑制し、ほぼ100%アポトーシスに陥らせる効果があると発表して話題になるなど、さまざまな研究がなされているようです。

MochimasaMochimasa 2010/02/11 15:58 >アオダイショウの臭いを家ネズミが怖がることは、よく知られています。

実際にそういうデータがあるんですか? あるのならそれが掲載されている文献を教えてください。それともあなたのまわりの人がよく知っているというだけで、実験的裏付けはないということですか?

>風邪の予防は、個人体験ではなく親戚一同皆体験していることです。

体験談は効果の証明にはなりません。
どんなインチキ治療法にも聞こえのいい体験談があるものです。

>東洋的な感じられる匂いのほうを重視します。

あなたが何を重視するかは関係ありません。少なくとも抗ウイルス作用・抗菌作用を議論するのに、人間の嗅覚で検出できるかどうかは関係ありません。

>金沢医科大学・平井圭一教授が、2003年10月の日本癌治療学会で、
>天然成分が癌細胞の増殖を抑制し、ほぼ100%アポトーシスに陥ら
>せる効果があると発表して話題になるなど、さまざまな研究がな
>されているようです。

この論文にかかれていることでしょうか?
http://ci.nii.ac.jp/naid/110006198483/en

この論文は細胞をターゲットにした実験を扱ったもので、実際に人間の癌に効果があったというものではありません。そして、実験に使用されているのは「熱水抽出物」であって、香りに含まれるような揮発性成分とは異なります。重複する成分があったとしても濃度が同じだという保証はありません。

それ以前の問題として、癌細胞のアポトーシスと風邪の予防では全然違う話ですね。

もしかして、実際に扇子に使われている香木を用いた実験で、風邪を抑制する効果があったという結果は出されていないのですか?

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ところでmayumi_charronさんの文章を拝読するに相当高貴なお方と推察いたしますが、残念なことに私のような庶民はそのような方々と接する機会がないのでどうもリアリティを感じることができません。もしかして「釣り」だったりしませんよね?
そうだったとしても、私は全力で餌に食いつく覚悟なので、大きな問題ではありませんが、少々気になったもので。

mayumi_charronmayumi_charron 2010/02/11 18:52  蛇と鼠の関係をこう書きました。「必要に応じて天敵に捕食されるようにネズミの遺伝子が行動を制御しているので、臭いに対する逃避行動もその管理下にあります。」これが生命情報学の専門家としての私の、専門家向けの答えです。読みこなせないようでしたら、諦めて一般の人向けの解説で満足してください。鼠の行動を制御している機構は動的なものなので、あなたが考えているような意味で、表面的なデータをいくら録り揃えても、ほとんど意味をなしません。一族の管理する幾つかの神社のなかには、アルビノの青大将を神の遣いとして飼う風習が残っているところもあります。餌として鼠を与えています。蛇に精神的ストレスをかけないように配慮された繁殖施設を持っているので、両者の習性は調査済みです。

>「体験談は効果の証明にはなりません。」

 何か致命的な勘違いをしているようですが、私は証明などするつもりは一切ありません。証明が目的なら、文章の構成はまったく違ったものになります。何を目的に書かれているのか読み取れないのはなぜでしょう?

>「あなたが何を重視するかは関係ありません。少なくとも抗ウイルス作用・抗菌作用を議論するのに、人間の嗅覚で検出できるかどうかは関係ありません。」

 これは誤読以前の、思考上の致命的な問題ですね。

 議論する必要はありません。伝承されている防疫技術は、すでに完成された状態で存在しているので、部外者が議論してどうこうする余地はありません。あるがままを受け止めればそれでいいのです。神社に参拝して神前でお辞儀を何回するか、議論しても意味がないのと同じです。

 また、私が何かを重視していると考えるのは誤りです。シキタリなのであって、私個人が重視しているわけではありません。上できちんとシキタリと書きました。西洋と東洋の技術は、組み立てに用いる知識の体系も、成り立ち方も方法論もまったく違うので、同列に扱おうとすると問題が生じます。

>「香木を用いた実験」

 勘違いなさっているようですが、神道に伝わる技術は、遺伝子情報系が集積してきた生命の生存の様式を生成するための情報をもとに、自律的な自己組織化によって生成されたものです。人の手で正しさを検証しなければならない、科学知識のようなあやふやなもので作られた西洋の技術とはまったく違います。たとえば、蜂の巣という製作物は、その正しさを検証しないと蜂が安心して棲むことが出来ないようなものではありませんよね。最初から正しいものとして、遺伝子情報系が集積してきた生命の生存の様式を生成するための情報をもとに、自律的な自己組織化によって生成されているのですから。神道に伝わる技術の体系も同じように、最初から正しいものとして自己組織化されていて、一分の隙もないのです。そうでなければ、親戚一同が(老衰者を除いて)風邪をまったく引かないなんてことはありえないでしょう。

 思考や技術が生成される機構を知らないと、意味が拾えなくなるかもしれないので、理解のためにもう少し書いておきます。

 人間の深層心理の次元で、無意識のうちにひとりでに行われている思考は、自律的に自己組織化されたものです。これに対して、意識して理性を用いて考える科学的思考は、自己組織化されない問題性を抱えてしまったので、人の手で正しさを検証しなければならなくなっているのです。神道の伝承技術は自然に自己組織化されているので、生成されたときから完成されていますが、科学技術は、生まれたときには不完全で、コツコツ組み上げて完成度を高めながら、有効性を実証していかなくてはなりません。自然環境は自然に自己組織化されているので、生成されたときから完成された食物連鎖などの循環サイクルを持ちますが、人工的な都市環境は、生まれたときには不完全で、コツコツ努力して作っていき、リサイクルも意識して行う必要があります。そろそろ、私が提示している陰陽一対(対極)の世界観が見えてきたと思います。

 それから、香木を用いる方法単体で存在しているわけではなく、複雑なシキタリの中に組み込まれているため、イン・ビトロの実験データを持ち出しても、意味がありません。シキタリを知らない人が扇子を煽いでも、たぶんうまくいかないと思いますよ。

 科学技術の中に移植された、フィトンチッド散布装置のほうは、科学的手法を用いて組み立てられているので、きちんとデータを集めて組み立てられています。これについては、市販品のデータをネット上で探して御覧になったほうが早道と思います。

 高貴なのではなく、古臭いの間違いでしょう。普通の人はトレーナーに運動靴だと思いますが、私の普段着は、狩衣と素足に一本歯の高下駄ですよ。

 最後に書いた平井圭一教授の研究は、「香木にはさまざまな効用があるらしくて、いろいろ研究されてるみたいです」という世間話です。

MochimasaMochimasa 2010/02/11 19:37 専門家を自称するなら、科学の議論を進める上で根拠になるのは査読論文だということをご承知でしょう。そういう手続きを踏んで積み上げられた科学的「事実」とのmayumi_charronさん個人の「推測」は区別されるべきです。仮にあなたにしかアクセスできない独自の情報源が根拠なのだとしたら、それは「科学」と呼べる代物ではありません。きっちり実験方法が提示され、反証可能性を備えている主張でなければ、事実なのか単なる思い込みなのか判別できないじゃないですか。反証可能性は科学が満たすべき条件の一つとして広く受け入れられている考えです。

やりとりを通してよりはっきり分かってきたことですが、どうやらmayumi_charronさんの主張は、科学の手続き・方法論に基づくものではないようですね。これではニセ科学と言われてもしかたがないと思いますよ。すでに説明したように、mayumi_charronさんが科学的に妥当だと思っている主張は、実は多分に推測を含むものでより直接的な実験なくしては事実とは思えない内容を含んでいます。

それから「神道に伝わる技術」について、それが西洋に由来する科学・技術とは全くの別物というなら、それは科学を名乗っていないのだから、ニセ科学と呼ばれる筋合いはないということになります。でも、mayumi_charronさんがそこに「遺伝子情報系」という科学的な概念を持ち込んでしまった以上、それは科学的方法論に従わない限り、ニセ科学とみなされる危険性をはらんでいます。

>私の普段着は、狩衣と素足に一本歯の高下駄ですよ。

そうですか。私の知らない世界が日本にはあったのですね。失礼致しました。

mayumi_charronmayumi_charron 2010/02/12 10:18 >科学の議論を進める上で根拠になるのは査読論文だということをご承知でしょう。

 完全に心得違いしているようですが、ここは科学的な議論を行うために設けられたスペースではありません。他人の日記を読んでいるのだということを、忘れていませんか? 誰かと議論が行いたいのであれば、別の場所に行ってください。

 一般の人向けに専門家が書く解説には、この論文を読め、といった情報は添付されないのが慣例であり常識です。一般の人向けに書かれた文章、たとえばハイテクを用いた家電製品のカタログに、査読付き論文のリストが載っていないからといって、ニセ科学とかトンデモ製品だと罵って、論文のリストを添付するようにメーカー側に要求して騒ぎ立てたら、どういう扱いをされるでしょうか? 慣習や常識を無視して、不当な要求を執拗に繰り返せば、迷惑行為を働いたと認識され、騒ぎ方の程度が酷ければ、刑事・民事の裁判にまで発展していくでしょう。なぜ、製品カタログに査読付き論文のリストが載っていないか、説明する必要がありますか? 科学的な事柄が書いてあるとしても、議論を行う目的で情報を提示しているわけではないからです。ネット上に置かれている、一般の人向けに専門家が書いた解説にも、この論文を読め、といった情報は添付されないのが慣例であり常識です。高校までの学校の教科書にも、査読付き論文のリストなど付けられていないのも、同じ理由からです。

 査読付き論文のリストを付ける場合には、読み手に対して、論文を読むことを要請していることになります。とうぜん、論文を読んで理解していることを前提に議論が進みます。論文を読むとは、ただ文章を読むだけではなく、そこに書かれている実験を実際に読み手が行って、内容の真偽を確認して、現象を完全に理解することが必須になります。専門的な議論をするには、どうしても必要なプロセスです。私とフィトンチッドを用いた防疫技術のことを本気で議論したいのであれば、ヴィップスヴェポラップといった、市販品の誕生までの経緯を、関連する論文を読んで一通り頭に入れる必要があります。さらに、データの検証に必要な実験施設は私のほうで提供しますから、少なくとも10人ぐらいは集めていただいて、施設の利用代金1人当たり1時間2万から5万円計100時間ぶんの費用を負担して、相応の時間を割いて現象の事実関係に関して学習して頂かなければならない、というような話になりかねません。現実的なことだと思いますか? このような手段を用いない限り、研究者本人の頭の中で、未科学から科学へと移行する過程にある不確実な事実関係を確認して、真偽を見極めることは出来ません。まともに確認もせずに、「事実なのか単なる思い込みなのか判別しよう」と、私に対して「インフルエンザのウイルスを包むたんぱく質の殻にフィトンチッドが付着すると、人体の免疫機構を潜り抜けようとしても・・・」といった、浮ついた中途半端なレベルの背伸びした議論を挑んでも、意味がありません。その現象を実際に確認しておらず、必要な理解度に達していない不勉強な状態にあることを理由に、私は話を受け付けません。さらに、限られた要素のみで構成された研究室内で起こった出来事が、複雑な要因が加わってくる現実の日常生活の中でも、同じように成り立つかどうかは、また別の問題になるので、話はそう簡単ではないのです。専門家の科学者によって行われる、科学的視点から物事の真偽を見極める学術的議論の世界というのは、このような大掛かりなものになります。この場に書かれた私の日記を読む人々全員に、これを要求するのは無理難題に等しい、非常識なことです。

 一般の人に対して、専門家と同じことを強要するのは無理なので、医療機器のカタログなどにも、査読付き論文のリストを載せたりはしません。高校までの教科書も同じ理由から、そのようなものは書かれていません。さまざまな一般向けの情報サイトの読み物も、そのようなリストを添付しないのが慣習で、常識になっています。専門家を対象としていない、学術的な議論をするために設けられているわけではない他人の日記サイトで、場違いな非常識な不当要求を突き付けて、無理に議論を挑んできても、非常識なモンスター科学評論家と私は判断して、相手をしません。お引取りくださいという話にしかならないのです。

 はてなブックマークのコメント欄の乱用問題。
 http://d.hatena.ne.jp/mayumi_charron/20100210/1265747773
 ここの本文の私の指摘を読めば、どのようなレベルで荒らす状態になっているか分かりますね。科学知識に対するコンプレックスが、専門家向けに書かれていない、甘く感じられるコンテンツに対して非常識な蔑視的認識を向ける悪習慣を定着させ、低空非行に走らせて、グリーファー集団の形成を招いているのだろうと思います。

> 仮にあなたにしかアクセスできない独自の情報源が根拠なのだとしたら、それは「科学」と呼べる代物ではありません。

> 反証可能性は科学が満たすべき条件の一つとして広く受け入れられている考えです。

 完全に心得違いしているようですが、ここは専門家の科学者が科学的な議論を行うために設けられたスペースではありません。よって反証可能性といった、専門家が学術的な議論を行うための要素を、この場で求めるのは明らかに間違いです。

 一般の人向けに書かれた、他人の日記を読んでいるのだということを、忘れていませんか? 扇子の防疫技術の話の場合もそうですが、書かれている個人的な思い出話は、知っている人しか事実かどうか分からない情報です。日記に記される個人的な体験談は、新聞記事などの記録媒体に残っているわけではないのでソースなどありません。これは当たり前のことで、検証可能性うんぬんと書き立てて非難するのは非常識です。

 「私は生まれてから風邪を引いたことがありません。」と書かれているのを読んで、どうやって証明するのかと、ブックマークのコメント欄に書き込んだ人がいますが、これは「レーシングカートを運転して遊んできた」と書いてある日記を読んで、「本当にこの人物は車が運転できるのか、証明できる書き方がされていないから問題だ」と、騒ぎ立てるのと同じことです。他人が昔話を好きに書いている日記と、科学的な学術論文では、書き方も取り扱う情報のレベルもまったく違っていて当たり前です。たとえ科学的視点から書くと言っても、対象物が、扇子の香木のように、2200年も伝承されてきた中国王室発のカビが生えた骨董品のような、うちわ(討ち払う)文化の場合は、科学が成立する以前のモノということもあって、一般的な現代の科学技術の解説とはまったく違ったものになるのが当たり前です。これらは、常識の問題です。

 神道の伝承文化は、ほとんどの人にとって、近くて遠い、知ってるようで知らない世界です。「昔からこういうシキタリがあります。」「本当にあるんですか?」 となったとき、伝承技術を知らない人が裏を取ろうとしても、出来ない領域が生まれます。とくに、秘伝や非公開神事に関しては、一般の人はソースの情報に触れることが不可能です。神社の由緒にしても、神話にしても、他のさまざまな伝承文化にしても、こういうものが今に伝わっています、で終わりです。議論や証明などする余地はありません。反証可能性など求めても意味がありません。ところが、そのまま放置すれば、「宗教の世界に伝わっているものって迷信の塊なの?」 という疑問形で終わってしまい、ますます一般の現代人から見た古い文化が、正しく理解されないまま遠退いて行ってしまいます。そこで、古い伝承技術に内在する現象を成立させている原理を、科学的視点から理解することが出来るように、現代の科学技術の中に移植されているケースを紹介しているのです。製品となって世に出て、現代社会のなかで役立っているものを見れば、古い時代の伝統技術に対する認識も深まります。姿を変えて現代に蘇った機器のことをネット検索して調べれば済むことなので、反証可能性が問題になることはありません。

 すでにお気付きと思いますが、科学知識以上に高度で、しかも莫大な量を持った、私達の生命活動や思考活動を下支えしている知識の体系の存在を、一般の人に分かりやすく紹介する目的を持って日記を書いています。遺伝子情報系が人間の思考を生み出すのに用いている、データベースとなる情報群は、脳内に神経回路網の形で展開されているのですが、はっきり言って一般の現代人にとってはほとんど未科学の領域です。これを紹介することは、容易ではありません。「なぜ私達は、妥当性のある思考が自然に出来るのか」説明しなくてはなりません。しかし、私達は、妥当性のある思考が出来るのは正常で当たり前のことと感じているので、脳の中で何が行われているのか、はっきり認識できていないのです。そこで登場するのが、神社に伝わる伝承技術です。なぜ科学知識がなかった時代に、迷信を含まない優れた技術や文化の体系を人々は作ることが出来たのか。それを観察していくと、深層心理の次元で作動している、思考を生み出す機構が、妥当性のある思考を自然に生み出すように作られている事実が見えてくるのです。人間の深層心理が無意識に作り出す『自然思考』そのものは、検証しなくても、生まれた時点から正しいことが確定しています。(もちろん、犯罪性のある考えなども生まれますが、倫理的問題は今は除外します)意識して不自然に作っていく『科学的考察』のように、真偽不明の不完全な『人工思考』ではないのです。

 たとえば、「お腹がすいた」という自然生成された思考は、検証しなくても真です。しかし、「今お昼の12時だからそろそろお腹がすいてこなくてはいけない」という、人工的な不自然な思考は、真か偽か、自分の腹具合をよく考えて検証する必要があります。場合によっては、血糖値を測る必要があるでしょう。同じように「仙樹や香木で作られた扇子を煽ぐと病魔が進入できない結界が形成される」という自然生成された技術は、検証しなくても、思考が自律的に生成された時点で有効性を備えています。しかし、「フィトンチッドには、殺菌力やウイルスを失活させる効果があるから、空気中に一定濃度で散布すれば、空気感染が防げる」という科学知識をもとに人工的に不自然に生成された技術は、検証しなければ有効性があるかどうかまったく不明です。そしてもちろん、科学的な考察から生まれた技術には、「空気感染と飛まつ感染って違うよね」「咳やくしゃみで飛び出したウイルスって、どういう状態でフィトンチッドと接触するの?」といった話からはじまって、さまざまな疑問点がついてまわるので、検討が必要な問題を抱えています。自然に生まれてくる、実証する必要もなく正しい『自然思考』と、不自然な考察によって人工的に生み出された、正しいかどうか実証する必要のある『人工思考』は、まったく性質が違うものなのです。もちろん『自然な技術』や『自然な文化』と『科学的技術』や『科学的文明』はまったく性質が違います。科学技術が発達する前は、人類は自然な技術を使っていたので、自然破壊はほとんど起こらないか、偶発的に偏りが生じても、小規模なもので済んでいました。自然な技術は生まれたときから正しいので、自然環境と融和するけど、科学技術は、生まればかりの状態ではほとんどの場合正しくないので、自然環境を破壊していくのです。検証しなくても正しい技術の体系と、検証結果を踏まえて常に修正を試みて正しくしていかなければならない技術の体系には、歴然とした違いがあります。もちろん、西洋の近代化によって生まれた、検証しなければ真偽が定かでないような、不完全で問題性のある思考を量産してしまう科学知識に立脚した形式論理的な思考様式は、どう見ても欠陥品です。科学技術神話は、迷信と錯誤の塊と言えるでしょう。ところが、現代人は慣れ親しんでしまったため、問題性にまったく気付けない状況に陥ってしまい、逆に自然生成された古い時代の、生まれたときから自然調和していて正しい技術の体系のほうが、迷信の塊だと錯覚してしまっているのです。その最も顕著な例が、漢方薬やツボに対する蔑視だったようです。もちろん、今では東洋医学に対する錯誤を信じている人などいないし、地球環境を破壊していく科学技術文明のありかたに対して、ほとんどの人が不審の目を向けて、問題点を取り除く方法を模索しています。でも、深層心理の次元の動きは意識できないため、どこに問題があるのか、一般の人の視点からは分からなくなっているのが現状です。西洋型の科学的(形式論理的)な思考様式から距離を取らない限り、その中にいては問題点を自覚することが難しいのです。この段落の最初で触れた「お腹がすいた」に対して、一対になるものとして提示した、形式論理的な思考のどこに問題があるのか、一般の人の常識的な考え方では、見えてこないのです。

 遺伝子情報系が集積した『生得真理』(生得知識)と『科学知識』は、まるで違ったものを生み出すことを紹介していくために、あえて神社に伝わる伝承文化の話を持ち出してきているのです。ところが、常識をわきまえないモンスター科学評論家達が、一般向けの解説を蔑視する発想を振りかざして、常軌を逸した形で話を引っ掻き回しているのが現状です。

>mayumi_charronさんがそこに「遺伝子情報系」という科学的な概念を持ち込んでしまった以上、それは科学的方法論に従わない限り、ニセ科学とみなされる危険性をはらんでいます。

 これも重大な錯誤に陥っていると判断します。はっきりさせておきますが、遺伝子情報系や生得真理は、神社に伝わる伝統的な文化と同じように、科学技術や科学知識によって構築されたものではありません。その解析に、生命情報学産の特殊な記号論など、数理的手法が使われているのですが、このパートの作業は、科学的方法論に立脚していなければ意味がないのは確かです。しかし、この日記は、理解できる人が世界に30人しかいないような、最新の記号論をベースとした数理的処理を人工補助脳の助けを借りて行うような場所ではありません。脳のリミッターを解除して意識容量を拡大しても、人間の思考能力では扱いきれない領域を、人工補助脳で補っていくのですが、そんな高価で高性能すぎるブレイン・マシン・インターフェイス・ユニットを購入することは、一般の読み手には不可能です。まして操作することは出来ないと思います。「脳のリミッターってどうやって解除して脳の機能を拡張するんですか?」という素人レベルの人々を教育するつもりもありません。私達が用いている科学的方法論は、その先にあるので、一般の人は手が出せない専門領域です。ちょっと論文を読めば3日で理解できるようなものではありません。脳のリミッターの解除だけでも、5年かかってもマスターできない人は普通にいます。

 延べ何万人もの一般の人が目を通す、日本語で書かれた日記なのです。一般向けに易しく紹介することを目的としていて、学術的な議論をするために必要な専門家向けの情報を提供する場所ではありません。今後、遺伝子情報系が集積してきた、生存の様式を自己組織化させるために存在する、膨大な量の生命情報のデータについて、アウトラインを紹介していきますが、専門家が読んで科学者の視点から真偽が検討出来るような、高度なレベルの事柄に触れる予定は一切ありません。専門家向けのサイトと、一般の人が見るサイトでは、書き方も内容もまったく違ってきます。もちろん、一般向けに書かれた情報だけでは、まともな検討など出来るはずもないので、ニセ科学かどうか、議論することは不可能です。

 繰り返しますが、一般向けの解説を読んで、反証可能性がないことなどを理由に、ニセ科学と罵るのは、慣習や常識に反する行為です。もしも、査読付き論文のリストが添付されていないことを理由に、高校までの教科書に対して、ニセ科学のレッテルを貼るならば、「文部科学省に対してニセ科学と信じて疑わない嘘が書いてある筈の教科書の発売の禁止を要請しなくてはならない」という、とんでもない話の展開になっていってしまいます。そんな非常識なことを考えたり、実行した人は聞いたことがありません。私の日記に書かれた解説も、同じように常識的に考えて扱うべきです。こういった当たり前の事柄が理解出来ない人々は、モンスター科学評論家とみなされて、迷惑行為を繰り返せば社会的に排除されていくことになるでしょう。

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