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MINMI「ハイチに愛を」神戸ライブ売上げ全額寄付

熱唱するMINMI

◆ 長田神社で開いた ◆

 シンガーソングライターのMINMI(35)と夫で4人組グループ「湘南乃風」の若旦那(33)らが13日、大地震の被害に苦しむハイチを救おうとチャリティーライブ「LOVE FOR HAITI」を神戸市の長田神社で開いた。阪神大震災で甚大な被害を受けた地から、ハイチに届けとばかり、流麗な歌声が響いた。きょう14日には東京都内でもライブを開く。

◆ 自身も15年前に阪神大震災を経験 ◆

 普段は厳かな神社の境内がライブ会場に変身した。MINMIは「サマータイム!!」「シャナナ☆」など4曲を熱唱。寒空の下、観客と一体となって、地球の裏側に思いをはせた。

 「ハイチはもうすぐ雨期が来て今後も大変な状況が続きます。みんなでハイチのことを気にかけていけたらと思うねん」

 MINMIが若旦那らとチャリティーライブを企画したのは3週間前。自身も15年前に阪神大震災を経験していることから「なんで同じ時期に無残なことが起こるんやろって他人事には思えんかった」のがきっかけだった。だからこそ、震災で多くの犠牲者を出した神戸・長田をライブ会場に選択。若旦那は「どうしてもここから声を上げたかった。ハイチに愛を!」と絶叫した。

 MINMIが大阪に住んでいた震災当時、祖母が住む神戸に駆けつけた時に見た凄惨(せいさん)な光景は忘れられない。しかも、歌手としてジャマイカやトリニダード・トバゴを訪れたことがあるだけに、程近いハイチで苦しむ人たちを放ってはおけなかった。

 ハイチ大地震の推定死者は23万人とも言われ、現在も多くの被災者が避難生活を送る。「すごい遠いと思ってると思うけど、どんな国やろと考えるだけで世界観が変わると思う」とカリブ海の地図を持ち出して説明するシーンもあった。

 入場料3000円や特製Tシャツの売上金などはすべて国際人道支援組織「ジャパン・プラットフォーム」を通じてハイチに送られる。「偽善と言われても気にせんといてほしい。みんなのことを誇りに思ってる」。MINMIの訴えはファンはもちろん、遠くハイチにも届いたに違いない。

[ 2010年2月14日付 ]

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