同志求む 八戸発!産業交流イベント盛況(2010/02/12)
志のある人同士が交流し、情報交換を行った「ふるさたーんバレーネットワーキング」=6日、八戸商工会館
 八戸市内で起業や経営革新の夢や志を持つ人同士が出会い、仲間を見つけるイベント「ふるさたーんバレーネットワーキング」が、昨年11月の初回開催から盛り上がりを見せている。同じような思いを胸に秘める参加者が、情報交換をしながら刺激し合うことで、業種や年代を超えたコラボレーション(共同企画)が生まれる可能性も。次回の3月5日には約100人が集まる予定で、回を重ねるたびに規模が拡大している。
 
 「これから何かをやろうとする人が勇気を出すきっかけにしたい」。主宰する八戸大学客員教授の大谷真樹さんは、そう期待を寄せる。
 イベントは、大谷さんが講師を務める八戸大・八戸短大総合研究所の「起業家養成講座」の1期生を中心にスタート。ユニークな名称は▽ふるさと▽Uターン▽シリコンバレー(米国のIT産業集積地域)―を組み合わせた。
 10年ほど前、IT関連のベンチャー企業が集積し、「ビットバレー」と呼ばれる東京都渋谷近辺でも同様のイベントが行われていた例がある。
 参加者は次回に新しい仲間を誘って参加することがルール。大谷さんは「渋谷の時は最終的に2千人が参加した。その八戸版をやりたい」と話す。
 今月6日夜、八戸商工会館。4回目となる会合には、初回の5倍となる約50人が集まった。IT関連、食品加工、医療、住宅、行政、市議…。普段は顔を合わせることのないメンバーだ。それぞれ異業種との交流を絶好の機会ととらえ、名刺交換や情報交換を積極的に行った。
 途中、会場の様子をネット上で生中継する試みが行われた。大谷さんは「この場は世界中に中継しています。八戸から世界に発信できるんです」と声を上げ、地方都市・八戸からも情報発信が可能ということを参加者に実感させた。
 初めて参加したという同市の食品加工業の男性は「参加者からすごいエネルギーを感じる。新事業を考える上でヒントにしたい」、個人でネットビジネスを行っている男性も「元気な人が多い。やり方次第では八戸でも商売ができそうだ」と興奮した様子。
 イベントの幹事で、同市内でネット関係の仕事をする沼畑武行さんは「八戸で同じような仕事をしている仲間は少ないと思っていたが、意外とたくさんいた。個人と個人がつながることで、新しいビジネスが生まれたりすればいい」と願いを込めた。
 次回3月5日は午後6時から八戸商工会館で行われる。
【写真説明】
志のある人同士が交流し、情報交換を行った「ふるさたーんバレーネットワーキング」=6日、八戸商工会館

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