マッチ原点回帰！地方会場ばかりの全国ツアー

　歌手の近藤真彦（４５）が１３日、東京・北の丸公園の日本武道館でデビュー３０周年記念公演を行った。２１年ぶりとなる全国ツアーの開催を発表。本人の希望で、新潟県佐渡市、北海道室蘭市、京都府舞鶴市など、デビュー当初しか公演しなかった地方の会場ばかりを回る。

　近藤はレース活動も続け多忙なため、近年、東京以外の公演地は大阪だけ。地方都市ばかりズラリと並んだ日程表を手に「（３０周年イヤーには）これをしたかった」としみじみ語り「後輩たちにこれが本当の全国ツアーというのを見せたい。大都市ばかり行ってちゃダメ」と力説した。

　デビュー直後から東京、大阪、名古屋、福岡など大都市、大会場でしか公演しない後輩たちが増える中、日本全国津々浦々、歌い歩いて人気を築いたジャニーズ勢の原点に戻るという。

　４月１０日の岐阜・多治見を皮切りに、デビュー丸３０年の１２月１２日まで３０カ所を回る予定。会場は市民会館などが中心となるため、１０００人規模の開催も。今回第１弾として発表した１４カ所以外の残り１６カ所も、公演したことがある“思い出の地”ばかりを選ぶ。

　近藤の意向を受け、ホールの予約に動いた関係者は「もう閉館している所もありましたが、最終的には３０カ所を超える可能性もありそう」。近藤は「（１０代、２０代のころの）昔は外にも出られなかったので、今回は町に出てみたい。ジョギングなんかできればいいよね」と話した。

　この日の公演も開演からド派手。ステージに設置された「３０」の文字の間から登場したかと思うと、セットごと高さ１５メートルまで“フライング”して観客を驚かせた。

　新曲「ざんばら」のほか、「ギンギラギンにさりげなく」など過去のヒット曲も織り交ぜた２５曲。ＭＣでは、美空ひばりさんの歌を聴いてひばりさん本人に「うまいね」と話したエピソードも披露。「悲しい酒」をアカペラで歌う場面もあった。

[ 2010年02月14日 ]