2010年2月13日 19時3分更新
日本三名園の1つ、岡山市の後楽園で13日園内の建物の屋根をふき替える作業が公開され、見学する多くの人でにぎわっています。
後楽園にはあしでふいた伝統的な屋根の「かや葺き」や薄い板を重ねた屋根の「こけら葺き」が使用されている建物がおよそ10棟あります。
このうち13日は能を見るために使われている「栄唱」と呼ばれる建物の屋根のふき替え作業が公開されています。
栄唱の屋根には、サワラや杉の木などを厚さ3ミリ、長さ30センチの小割りにした薄い板や直径5ミリ程度の「あし」などの茎が使われていて、13日は古くなった部分を取り除いて新しいものにふき替えていました。
参加した人たちは、職人たちが昔ながらの手作業で黙々と屋根をふき替える様子をカメラで撮影したり職人に質問したりして、興味深そうに見入っていました。
見学会に参加した女性は「昔ながらの技法が間近で見れてとても楽しかった。伝統的なものが引き継がれていくのはとてもいいと思う」と話していました。