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国民年金基金を一月1万五千円掛けています、65歳になれば三万円給付の計算です...

narachi7091さん

国民年金基金を一月1万五千円掛けています、65歳になれば三万円給付の計算です、パソコンなどで調べていると破たんする、という噂も、本当に大丈夫なのですか?

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pension_calcさん

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① 国民年金基金の資金繰りとは?
国民年金基金は、生命保険会社の年金保険と違い「解約」という制度がなく、解約殺到による破綻はありません。それだけに、国民年金基金はどうにも立ち行かなる寸前まで、他の御回答が「資金繰りはうそをつかない」とか言うのと同様に、「老後よい国」などとお気楽TVCMを続ける可能性があります。
現在50代の加入者の加入口は大半が、平成3年に国民年金基金が始まった頃のA型・B型(予定利率5.5%)やC型(同6.5%)と見られ、これに対し積み立てるべき責任準備金は、今後激増が見込まれます。責任準備金は「負債」であり、負債の増加は企業会計上の「損失」です。「損失」の激増のため「5年後の国民年金基金」が今より良くなる確たる見通しはまるでなく、「5年後の日本経済」とは比較になりません。

② 国民年金基金の財政状況
これは下記に詳細な分析があります。平成21年3月末比で資産が61%も増えないと同時期の責任準備金に対する積立て不足は解消しません。
http://otsu.seesaa.net/article/133132974.html

なお、御加入の国民年金基金の財政状況は、その「貸借対照表及び損益計算書並びに当該事業年度の業務報告書」を閲覧できますから、御覧になってお確かめください。

③ 責任準備金は予定利率4%で計算
国民年金基金の責任準備金は、年利4%(国民年金基金令52条)という、今では「高利率」で計算されています。これを厚生年金基金等の予定利率(今の市場実勢金利と同水準の2%台)で計算し直すと大幅な財産不足がバレるので、国ぐるみで粉飾まがいをやってると見られてもやむを得ないでしょう。この4%の定めを

>現在4%の運用利率と主張されているとすれば、間違いではないかと思います。

と主張する御回答は、もちろん無知による間違いです。

④ 積立て不足は誰が補填する?
類似の制度である「厚生年金基金」は、相次ぐ解散により、近年大幅に減少しています
http://www.pfa.or.jp/jigyo/tokei/zaisei/koseinenkin/index.html
厚生年金基金が解散する場合、必ず保有財産額が責任準備金を下回る「積立て不足」を設立母体企業が補填することになっています。「総合設立」の厚生年金基金数があまり減らないのは、この種の基金は中小企業の共同設立がほとんどのため、積立て不足の補填ができない(その経済的余裕がない)ため、と考えられます。大企業が設立母体である「単独設立・連合設立」の厚生年金基金は、この補填が比較的容易であったため解散できています。つまり、「解散できる基金は、マシな方」なのです。
さて国民年金基金の場合、設立母体企業などなく、積立て不足を補填してくれるところはないのです(国が補填する制度はありません)……国民年金基金(地域型47基金、職能型25基金、連合会1)で、これまで解散したところは1つもありません。

⑤ 何故膨大な積立て不足が生じたか?
国民年金基金の資産運用状況は下記にあります。
http://www.npfa.or.jp/jigyo/finance/index.html
平成9年度以来の時価ベースの運用実績(平成8年度までは簿価ベースの実績しかない)によれば、今年度を+20%と仮定しても、平成9年3月末現在の資産は平成22年3月末現在で、年1.861%(年複利)にしか回りません。これは、平成3年の制度開始当時のA型・B型やC型の各予定利率を大幅に下回ります。この13年間の運用実績が年平均5.5%になるためには、今年度の運用実績は年89.5%が必要です。明らかに、「かなりの加入者が現在も享受している予定利率が高すぎる」のです。

⑥ 今後国民年金基金はどうなるか?
国民年金基金自身はたぶん、「株価急騰という神風が吹くこと」を、あてもなく待っているのでしょう。解約という制度がないので今はもっていますが、現在50歳代の加入者(=全加入者の45.2%。人員構成は、既に超高齢化しつつあります。下記参照)が年金受給時期になれば、資金繰りに窮する事態が生ずるかもしれません。
http://www.npfa.or.jp/jigyo/index.html

今は資金繰りが大丈夫だとか140億円の剰余金があるとかの御回答がありますが、肥大見込みの巨額積立て不足の前には、「この制度に明るい未来がある」との意見は欺瞞的とさえ言えます。まるで「顔色が悪くないから病気でない」と言うようなものです。末期ガン患者でも、その直前まで体の不調が特にないことはよくあります。異常の早期発見は、国民年金基金の場合、企業会計というレントゲンによって診るのが最善で、「顔色を見ろ」という意見に惑わされると、貴方の老後は悲惨になる可能性もあります。
国民年金基金はいずれ、日本航空の企業年金や破たんした生命保険会社の個人年金のように、「既契約者について予定利率の引下げ」(=年金の減額)が俎上にのぼる可能性があります。

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  • 編集日時:2010/2/14 03:03:19
  • 回答日時:2010/2/11 10:40:14

kosyukaido10さん

>>国民年金基金を一月1万五千円掛けています、65歳になれば三万円
>>給付の計算です、パソコンなどで調べていると破たんする、という噂も
>>本当に大丈夫なのですか?

国民年金と厚生年金は(修正)賦課方式で運営されています。
これは「世代間の助け合い」で、少子・高齢化が進むと年金支給
ための支出と保険料収入とのバランスが崩れ、保険料の値上げが
必要となります。
つまり、受け取る年金の中身は他人が払った年金保険料と運用収
(国民年金ではこれに税金がプラスされます)です。

これに対して、国民年金基金は積立方式で運用されていますので
人口構成の変化による影響をうけず、収入と支出のバランスの
くずれにくい制度になっています。
つまり、国民年金基金から受け取る年金は、自分が支払った掛金
老後まで運用した収支をプラスしたものの合計です。
1人あたりの年金額は1口目で12.3万円、2口目で25.6万円となっています。

とはいっても、平成20年度では運用環境のため、運用利回りはマイナス21%で、
責任準備金に対する積立不足額の割合は約20%増加し、約38%
になっています。
これだけみますと、懸念されることはもっともです。
特に平成19年度、20年度で積立不足額が急増しております。

しかし国民年金基金連合会では財政調整事業および年金財政安定
事業を行っており、平成20年度末で各基金の年金経理の資産とは別に、
140億円の準備金を保有しています。
また、積立不足額とは責任準備金と資産額との差ですから、運用
復調すれば、ある程度縮小する可能性はあります。
平成21年度の結果を見なければ、分かりませんが。

★収支バランスについ
「国民年金基金の今現在の収支が大幅マイナス」という回答は間違いです。
たとえば、平成20年度時点では給付費(658億円)は掛金収入(1371億円)
の1/2程度であり、掛金収入が給付費を上回っている状態です。
したがって5年程度を考えますと、さしあたり、すぐに破綻するという
懸念はないと思われます。
しかしながら、国民年金基金の将来は誰にも分からないのは事実ですが、。
5年後との見直しがされることになっていますから、軌道修正されていくと
みてよいでしょう。

なお現在残っている厚生年金基金は、厳しい時代を経て、今年度
10%以上の資産額増加になっている基金も多く、今は安定基調です。
ちなみに、某厚生年金基金の最新の運用状況は、平成21年度運
実績(H21.12月までの累計)として、プラスの16.65%になっています。
比較する市場ベンチマークは14.86%のプラスです。

★企業年金運用利回り、+7.01%に改善(H21.4~6月期
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-21308520090709

★収支とは?
現在の単年度の収支を見るのは、「典型的な単式簿記の発想」とされていますが、
1年単位の収支は企業で言えば「資金繰り表」であり、その組織の存続に関わる
重要な指標です。
企業は一般に財務諸表とは別に年単位の資金繰り表を作成しておりますし、
多くの銀行は財務諸表と合わせて、企業に資金繰り表を提出させます。
つまり、現金収支は単式簿記の発想とはいえません。
複式簿記を使っていても、資金繰りはお金の流れをみることでもあり、
現実のキャッシュフローを表すものといえます。
多くの企業で、キャッシュフロー経営がいわれています。
キャッシュフローは単式簿記の発想ではありません。
なお資金繰り表とキャッシュフローは一応別のものですが、
考え方は同じです。

銀行にいわせれば「財務諸表ではウソをつけても、資金繰り・キャッシュフロー
自体はウソをつかない(つけない)」という現実があります。
一般に企業や組織、制度が倒産(破綻)するのは、資金繰りに行き詰るから
であり、財務諸表だけで破綻するわけではありません。

国民年金基金はそもそも5年毎に財政再計算が行われ、運用利率
見直されます。
平成16年以降の運用利率は、1.75%となっています。
現在4%の運用利率と主張されているとすれば、間違いではないかと思います。

国民年金基金は、「加入時点での予定利率が生涯続く」という制度なので、
昔加入した人は、有利な利率で年金を貰えることになります。
それが利点(加入者からみた)でも有り、欠点(制度の運用上)でも
あるといえるかもしれません。

参考意見
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail.php?queId=7...
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail.php?queId=7...

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  • 編集日時:2010/2/13 23:33:43
  • 回答日時:2010/2/9 22:53:55

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