【ワシントン=中川仁樹】トヨタ自動車は9日、北米で販売した「カムリ」のブレーキに不具合が生じる恐れがあるとして、米高速道路交通安全局(NHTSA)などにリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象は2009年2〜3月に生産した米国約7300台、カナダ約400台。パワーステアリングのホースに装着した金具が、ブレーキのホースに接触して穴を開け、オイルが漏れて利きが悪くなる恐れがあるという。アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)が問題となった「プリウス」とは異なる。
日本で販売するカムリについて、トヨタは「問題の部品は米国生産分でしか使われていないので、日本では問題ない」(広報)としている。