実践 ＤＴＭ・楽曲制作 創作編 ２
|
さて、先程の続きです。
簡潔に前記事を纏めて書けば
�，匹鵑蔽擦ぅ侫譟璽困任△辰討癲△修陵�用性を限りなく考えることが曲作り
�△修龍覆忘播�なフレーズを自分で考え、そして同じく限りなく流用していく事が曲作り ��フレーズ１つ１つを壮大な音楽と認識し、決して軽く見ないことが曲作り
という事です。
実際に作る上での最高の理論は、纏めて言えばそういう事になります。
音楽の理論は、それらのフレーズをサクサクと作る加速装置・全体を構成する大きな枠を決める目安、
自分の作りたい次の音を見つけるための手助けをしてくれるものです。 もちろん、知っているのと知らないのでは後々桁違いの差になってきますので、 そちらの方も少しずつ噛み砕いて説明していきますが、ややこしい理論に関しては、また先々の話とします。
今回は、その理論の中でも、最も曲の構築の基準となる「フレーズに対する主な最小単位」に関わる話。
所謂「ビート」とも若干違いますが、似てはいます。 普通は１小節〜２小節、、、調子の良い時は４小節くらいの「その曲に合う旋律」を 見つけられる時もありますが、それを見つけた後の話を今回はさせていただきます。
あ、そうそう・・・ちなみに、以下に書く制作法は一応、あらゆる音楽理論の基礎基本を応用した
私なりの自発的「簡単な曲作りの手法」です。。。つうか、色々と教本とか読みまくってますが、 【それらをどれだけ読んでいても、まず確実に最後の最後にブチ当たる壁】がココなんですよね。
「○○作曲」・「○○理論」・「○○の上手な使い方」とか、オムニバスに書いてくれている本は
幾らでもありますが、殆どの場合「それぞれが独立した別離状態」で書かれており （まぁ、それだけ音楽理論に関しては１つ１つの分野で説明すべき事が、余りに多すぎるわけですが） 「それらの理論や知識を、ほぼ一通り使う一連の流れを記した制作法」という形で 説明されている本などがまず無いので、創作編の最初だからこそ、そこから説明をしたいというわけです。
見ている限りでは、初心者が一番知りたいはずの「作曲・楽曲制作の上手な【進め方】」が、
教本にはほぼ書いていないのですよ。。。どれもこれも単発の理論・お題目とその応用例や説明など、 【役立つ知識】止まりで、どの程度の製作段階のポイントでその理論を使って処理をするのか？が ほぼ書かれている教本は今のところ見たこともありません。。。残念な事に。
完成までの手順における「それを使う場面」とか「順番」まで分かってこその理論なのにねぇ（−−；
それが初心者の人にとって、何よりも武器になる「欲しいもの」なのに。。。分かってねぇなぁ・・・と。。。 自分も初心者なだけに、それは痛切に感じましたね。「もっともっと分かりやすく解説してくれよ」ってね。
まぁ、あくまで「自分なりに、音楽理論などなどを勉強した上で、曲作りのプロセスを解釈した方法」ですが、
そんなもので宜しければ聞いてやってください・・・それでは、説明致しますね。
通常「見つけたメロディ」は細分化して、いつでも持ち運び出来るようにしておいた方が良いのですが、
物事には適切というものが御座いまして、どこまでも分けて良いものでもなく、 やはり用途用途によって使用方法は異なってきます。作り上げていく順番も、大体は決まっています。
一番簡単且つどこまでも果てしなく音楽を作れるのは、やはり「主旋律を作りながら分ける」ことで、
歌詞に合わせた鼻歌作曲とフレーズ作りを同時にやって、ボーカルを作った後にすぐに対処できる、 そんな環境を先に揃えてしまっておくことが重要だと考えています。
これをサボると、嫌気が差すような長〜〜〜〜〜〜い制作時間が掛かってしまいますし、
自分で作ったものなのに、その曲調・特徴を理解・解析するのに遅れを取ります。
重要なことなので、もう一度概要を説明しましょう。歌詞先作曲の場合、自分なりのテーマを決めて、
歌詞が決まったら鼻歌作曲しながら、使うテンポや１小節当たりの拍数（拍子）・基準となる音符などを決め、 次に主旋律を少しずつ作っていきます。【それと同時に】フレーズの細分化です。 （歌詞なしで、主旋律を先に作る場合でも、基本的に全く同じです）
画像を見てもらえば「リズム・ベース・ボイシング・アルペジオ」と
４種類×２つずつと、ある意味、曲作りに最も欠かせない「アルペジオ保管庫」、 そして各種オーディオデータ置き場に分かれているのが分かると思いますが、 これから説明させていただく方法で作ることを目的とした形に、特化・最適化を考えたらこうなりました。 それをデフォルトテンプレートに登録して使っています。 （これでもまだまだ増やすべき項目の候補が１０個ほどありますが、一応現在の現状ではこのデフォ。 増やしたらその時はまた説明と共に画像を載せるつもりです）
まずメロディを思いついて、ＭＩＤＩ化したら、その中から次に見つけるのは「アルペジオ」です。
名前が長すぎると隠れてしまうので、私の場合は「アルペ」と略して称しています。 そしてアルペジオの最小単位は「1/2小節」が基本だと覚えておいてください。
それ以下の短さの場合は「繋ぎ」や、一音のみの「ベース」や、縦繋がりの「ボイシング」として、
「別物扱い」しておいた方が、後々都合が良いのです。 （但し「繋ぎ」などという項目は存在していないため、アルペジオの仲間として扱ってますが、 名前は変えておいた方が良いです。そういう細かい作業まで、後々で役に立ちます）
（但し、他のトラックからオブジェクトを移動させても【そのまま使っている場合】などは、
例外として名前は変更せずにコピペとして分かるように扱った方が良いです。 ※だからアルペジオのトラックに「サビ」と名前の付いているものがあるのはその為です。
また必要のないものに関してでも、一応は1/2小節化させて、アルペジオ保管庫トラックに移動させ、
その場所で新たな名前を付けてあげて、使えるタイミングが来るのを待たせておきましょう。 つまり「主旋律は、ほぼ例外なく1/2小節化して、使用するか、待機させておく」ということです）
また、これをやっておけば、そのオブジェクト毎のクオンタイズを記憶させて、
他のオブジェクトの音のタイミングを強制的↑に合わせさせる機能を使う時にも、 大変便利な分け方となりますので（オブジェクト名を同じものにすれば、更に分かりやすいし） そういう意味合いでの分け隔て方でもあります。
音自体が「この音源を使っているこの場所・トラックではアルペジオとして使わない・使えない音」だとしても、
もしかしたらマッチする別音源を探してあげて使うと、凄く合う音・超良い音になるかもしれませんし、 それをヒントにコード進行化・ボイシング化（和音化）＋理論的に変化or進化させないとも限らないですし、 部分的に作り直す＋付け足すかも知れないし、上ものとしては使えないかもしれないけれど、 ベース音や薄く高音を掛けるような部分ではアクセントとして間に挟む事が出来るかもしれないし、、、
「そのフレーズのタイミング・クオンタイズまでをも、何もかも絶対に曲中ではコレは一切使わない！！！」
な〜〜〜んて、そんなことを言い切れることこそ、通常は絶対に有り得ません。 だからキチンと名前を付けて１つ１つ大切に保存しておきましょう。
一度フレーズを作ってしまってクオンタイズやノートなどの情報を記憶させておけば、
「見つけたフレーズ・思いついたフレーズ」を超適当に弾いたものに対して、 「こっちのオブジェクトの、タイミング・クオンタイズ・ノートのマネをしろ」と 命令が出来るようになるわけで（そのような機能がなくても、それを手本にすることが出来る） それらの「この曲の中での音のタイミングの基本」となるわけです。
そしてその「記憶したクオンタイズの呼び出し」の時のそれぞれの名前も
アルペジオと同一のものにしておけば、尚更分かりやすく、使いやすくなります。
また「調・スケール・ボイシング・コード進行」なども、これらから割り出して使用する事になりますので、
この作業で「その曲の性質と基本的な形作り・下調べ」の８割９割は、すでに終わっているようなものです。 逆に言えば、そこに気付かないと散々曲作りで迷う事になります。 （長い対旋律を作る場合にせよ、どのみち主旋律からヒントを得て作るのには変わりないわけですので、 主旋律に隠されたヒントや、主旋律が教えてくれている対旋律への導線に気付かないようでは、 長いフレーズ・短いフレーズ問わず、大抵「作曲に迷う・スランプになる」ということになります）
まずは次の記事でそこまでの部分を、実際に主旋律とラフ作りをしながらやってみましょう。
|