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国母あわや強制送還 謝罪会見やり直しも反省の色ナシ!?

2月13日16時56分配信 夕刊フジ

国母あわや強制送還 謝罪会見やり直しも反省の色ナシ!?
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橋本聖子団長と並んで謝罪会見を開いた国母。「服装の乱れ」が大問題に発展した(鈴木健児撮影)(写真:夕刊フジ)
 バンクーバー冬季五輪が12日(日本時間13日)、開幕した。カナダ西部の都市に史上最多の82カ国・地域から約2600選手が集まり、17日間にわたって7競技86種目を実施する。日本時間午前11時からの開会式に先駆けて、ウィスラー五輪公園でノルディックスキー・ジャンプのノーマルヒル予選を行い、日本勢は伊東大貴(24)、栃本翔平(20)、葛西紀明(37)、竹内択(22)の4選手全員が第2日の本戦に進出。幸先いいスタートを切った。

 一方、選手団の公式スーツを着崩したことで物議をかもしているスノーボード・ハーフパイプ男子の国母和宏(21)が異例の謝罪会見を開き、リュージュ男子のグルジア代表選手が公式練習中に死亡する大事故が起こるなど、雪と氷の祭典は波乱の幕開けとなった。

 日の丸のついた公式スーツの着崩しに端を発した五輪代表の品格問題。“保護者”の橋本聖子日本選手団団長(45)は12日、“問題児”の国母を会見場に引っ張り出して2人で改めて謝罪し、12日夜の開会式への出席を取りやめさせると発表した。

 実は全日本スキー連盟(SAJ)は、国母を競技にも出場させず、日本へ強制送還させる腹を固めていた。だが12日の朝にSAJ側の意向を聞いた橋本団長は即決せず国母と直接面談し、汚名返上のチャンスを与える決断をした。

 橋本団長は「2人でじっくり話し合った。本人も反省している。競技に出ることで責任を取り、全日本スキー連盟の出場辞退を撤回させていただいた。子供たちに夢を与えるのが今の彼の最大の仕事だ」と経緯を説明。

 国母も「いろいろな方にご心配とご迷惑をおかけしてすいませんでした。応援してくれる方々のために雪の上でいい滑りができるよう頑張る。責任を重く感じています」と神妙に語った。

 国母は9日に成田空港から出発した際、公式スーツのズボンをズリ下げて「腰パン」と呼ばれるはき方にし、Yシャツのすそは外に出し、ネクタイもゆるめに垂れ下げていた。抗議があったことから10日の入村式の出席を自粛したが、直後の会見で服装について問われると「チッ」と舌打ち。「(うる)せ〜な」とつぶやいた後、「反省してま〜す」とにやついた。

 この模様がテレビなどで報道されると、直後から日本オリンピック委員会(JOC)に苦情が殺到。電話が約50件、メールは約500通に達し、「スポーツマンらしくない」「国民の代表としてあり得ない」といった意見が寄せられた。

 太平洋の向こうから届いた批判の嵐を受け、SAJスノーボード担当理事の林辰男フリースタイルスキー監督(57)は国母を部屋に呼んで厳重注意。スノーボードの萩原文和監督(52)に対しても「もし注意して本人が“それなら出たくない”というのであれば帰せ。次に何か(問題を)起こしたら帰せ」と最後通告を突きつけた。

 国母が籍を置く東海大にも約30件の電話があり、大学側も「誠に遺憾に思っております」と公式コメントを発表。スキー部の相原博之監督(48)が急きょ、謝罪のため14日にもバンクーバーに出発することになった。

 周囲の大人はハチの巣をつついたようにてんやわんや。ところが国母はこの日も「(開会式中は)宿舎の部屋でゆっくりしてます」とのんきに答えるなど、どこまで当事者意識があるのやら。こう見えて昨年11月には一般女性と学生結婚しており、地元紙が銀メダルと予想するなど、この「腰パンの兄ちゃん」は紛れもなく日本のエースなのだ。

 五輪開幕直前でも、今ひとつボルテージの上がらなかった日本列島を、思わぬ形でヒートアップさせ、一気に注目を浴びた国母。ボクシングの亀田兄弟や先日引退した元横綱の朝青龍のように、有無を言わせぬ実績を残して、冬のアンチヒーローに成り上がれるか。

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最終更新:2月13日16時56分

夕刊フジ

 

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