【ワシントン斉藤信宏】トヨタ自動車は12日、米国など北米で販売したピックアップトラック「タコマ」(10年型)を計約1万台リコール(回収・無償修理)すると発表した。対象となる「タコマ」は09年12月から今年2月上旬に生産された四輪駆動車(4WD)で、米国で8000台、カナダで1500台、メキシコなどその他の北米地域で約200台が販売されている。
エンジンの動力を前輪に伝える「プロペラシャフト」と呼ばれる部品に亀裂が入る恐れがあり、亀裂を放置すると最悪の場合には破損し、路面と接触して車をコントロールできなくなる恐れがあるという。製造過程で不具合が見つかったためリコールに踏み切った。
トヨタは昨年11月以降、アクセルペダルの不具合など世界で延べ700万台超のリコールや自主的な改修を実施している。
毎日新聞 2010年2月13日 東京夕刊