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難コースのリュージュ事故、競技開始判断は保留

2月13日14時41分配信 読売新聞

 【バンクーバー=結城和香子】五輪開幕の当日に、悲劇が起きた。

 12日のリュージュ競技公式練習でのグルジア代表ノダル・クマリタシビリ選手(21)の死亡事故。世界有数の高速コースでの事故は、関係者にショックを与えた。

 国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長は同日、記者会見で、国際リュージュ連盟による事故原因の調査が終わるまで、リュージュ競技を予定通り13日から始めるかどうかの判断を保留することを示唆した。バンクーバー入りしているグルジア大統領ら関係者と電話で話をしたことも明かし、「(五輪への)参加継続を検討するとのことだったが、最終確認ではない」と語った。

 リュージュは、小さなソリにあおむけに寝て、氷のコースを高速で滑り降りる競技。今回のコースは、高低差が最大152メートルあり、最大速度が時速150キロを超える世界有数の高速コースで、難度も高いとされている。9日にコースを視察した原田窓香(信州大)は「11月に滑った時より氷がきれいでスピードが速くなり、転ぶリスクは高くなった」と話していた。

 ◆選手ら危険性指摘◆

 世界有数の高速コースとして知られる今回のコースは、以前から安全性を危ぶむ声が出ていた。

 AP通信によると、同コースで行われた昨年のW杯で衝突事故を起こしたクリスチャン・ニッカム(米)は「時速90マイル(144キロ)でたたきつけられた時、氷は炎になった」と表現。五輪で3個の金メダルを獲得したゲオルグ・ハックルコーチ(ドイツ)も、「ほかのどこよりも、これ以上危険なコースはない」と指摘する。

 今回の事故を受け、ハナ・キャンベルペッグ(豪)は「(コースの造りが)ちょっと行き過ぎ。我々は実験用のダミー人形じゃない」と憤りをあらわにした。

最終更新:2月13日14時41分

読売新聞

 

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