1月のビール類出荷12・9%減 過去最低水準にビール大手各社が12日発表したビール類(発泡酒と第三のビールを含む)の1月の出荷量は、景気低迷に伴うビール販売の不振などが響き、前年同月比12・9%減の1943万ケース(1ケースは大瓶20本分)だった。1月としては1992年の統計開始以来の最低水準。 単月ベースの出荷量では、2カ月ぶりの前年水準割れとなった。 各社が主力とするビールは、少子化や若者のビール離れなどによる市場縮小の影響を受け、11・9%減の984万ケース。発泡酒も32・8%減の344万ケースと大幅に落ち込んだ。 一方、消費者の節約志向の高まりを背景に、低価格の第三のビールは2・1%増の615万ケースと1月として過去最高の出荷量を記録。ビール類全体の構成比では3割を超えた。 各社の商品別でも、サントリー酒類の「金麦」、サッポロビールの「麦とホップ」など第三のビールの売れ行きは好調だった。 メーカー別では、サントリーが、高級ビール「ザ・プレミアム・モルツ」などが伸び、前年水準を上回った。 【共同通信】
|