伊賀市立上野総合市民病院(四十九町)の医師不足問題で、伊賀市と同市議会は12日、野呂昭彦県知事に対し、医師確保対策に積極的に取り組むよう求める要望書を提出することを決めた。
同日開かれた市議会全員協議会で、全会一致で決めた。16日にも、内保博仁市長と坂井悟議長が連名の要望書を、野呂知事に直接手渡すという。
同病院では、現在7人いる内科医(院長含む)が、新年度は少なくとも1人減少。医師の補充がなければ、伊賀地域の3総合病院で実施中の2次救急輪番制で一定の空白日が発生する恐れがある。
この日、議員からは「伊賀地域の医師数は県内最悪レベル。特別な対応をしてもらうことが必要」などと意見が相次いだ。要望書に資料として加え、提出する。【伝田賢史】
〔伊賀版〕
毎日新聞 2010年2月13日 地方版