あるところにブタのお母さんと2匹の姉妹ブタが住んでいた。
ある日ブタのお母さんはお姉さんブタに言いました。
「ソーノー。あなたも良い年よ。そろそろ自立しないとね。仕事とかしてみる気はないの?」
するとソーノーはむっとしてキョーウーに言いました。
「私の家はここだし。しかも私はまだ子どもなんだし!」
手元にあった枕をキョーウーに投げると、
「お腹すいた。なんか作ってよ。お寿司は食べ飽きたがらカツ丼かトンカツがいい。」
と言って2階の部屋に籠もってしまいました。
「はぁ〜」
いすに腰掛けて机に正面からもたれかかる格好で座ったキョーウーは大きなため息を付くと、それを横から成り行きを見ていた妹ヨリィが口を開きました。
「お母さん!あたし、働くよ!」
キョーウーはびっくりした様子で言いました。
「何言い出すのヨリィ、あなた学生じゃない。」
「学生でもアルバイトで稼げるよ!その分勉強も頑張るよ!だからお願い!!」
ああ、この子はいい子に育ってくれた。
キョーウーは涙を流した。