少年院に入所中の少年(事件当時17歳)にわいせつな行為をしたとして、神戸地検は12日、兵庫県加古川市の初等・中等少年院「加古川学園」の法務教官、伊藤圭司容疑者(27)=兵庫県加古川市=を強制わいせつと特別公務員暴行陵虐の疑いで逮捕し、発表した。伊藤容疑者は調べに対し、容疑についてあいまいな供述をしているという。
地検と大阪矯正管区によると、伊藤容疑者は2007年9月、居室内にいた少年の下着に手を入れ、性器を触るなどした疑いがある。かつて加古川学園に入所していた別の少年が09年5月、伊藤容疑者からわいせつな行為をされたと別の少年院の職員に申告し、発覚したという。
伊藤容疑者は05年に採用され、入所者の生活指導や面接などを担当していた。大阪矯正管区の十川学・第一部長は12日に開いた記者会見で「現在の他の入所者への同種被害は確認されていない」としたが、過去の入所者への被害については「捜査にかかわる」として説明を避けた。