ポッツァートが石畳のレースについて語る

『フィリッポ・ポッツァート（イタリア、カチューシャ）』

フィリッポ・ポッツァート（イタリア、カチューシャ）は、ツアー・オブ・カタールへ出場したことで、ベルギーとフランス北部で開催される石畳のクラシックレースへ向けての感触を掴んだようだ。2009年のパリ〜ルーべでトム・ボーネン（ベルギー、クイックステップ）に次ぐ2位に入ったポッツァートは、ルーべやツアー・オブ・フランダースで表彰台の頂点に立つことを一つの目標としている。彼はすでに昨年ベルギーで開催されるE3プライス・フランデーレンで勝利しており、自身が春のクラシックにおける優勝候補の一員であることを証明した。

La Dernière Heureの取材に対しポッツァートは「ツアー・オブ・カタールはシーズン最初のレースなこともあって、ここで走ることでパリ〜ルーべでは少しだけリラックスして挑めるんだ」と語る。今年、彼は再び元チームメイトでクラシックのスペシャリストであるトム・ボーネンなど複数のライバルと対決する。ポッツァートとボーネンは親しい仲にあるが、ポッツァートはボーネンが春のクラシックで素晴らしい成績を残していても彼が無敵だとは考えていない。

「トムは常に最大のライバルだそ、現在クラシックレースにおける最高のスペシャリストだ。僕たちは互いにとても尊敬しあっている。昨年、彼は僕よりも強かった。石畳のレースでは、トムは凄い走りを見せるよね。でも、彼を打ち負かせない相手ではないと思わなくてはいけないね」とポッツァートは語っている。

text：Valentino Sebic
translation：Eiichi Suzuki
photo：(c)Tim De Waele