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宇宙戦艦ヤマトがアニメ&実写で
今回の敵は、地球からの移民船団を襲う異星人連合軍。宇宙戦闘機のドッグファイトや、巨大要塞との対決など、これまでのヤマトアニメでおなじみの見せ場がいくつも用意されている。シリーズスタートの頃より格段に進んだアニメ技術が宇宙戦闘の描写にどう生かされているかも見どころとなる。
テレビ版第1シリーズは「人類滅亡まで、あと○日」という、カウントダウン式の引っ張り方がスリリングだった。今回の映画でもブラックホールに飲み込まれるまで残り4カ月というデッドラインが全編の緊張感を支配する。
古代の声は山寺宏一が演じる。かつて古代を演じた富山敬(とみやま・けい)は1995年に亡くなっている。テレビアニメ「タイガーマスク」主人公、伊達直人(タイガーマスク)役も彼の仕事だった。テレビ版でデスラー総統を演じた伊武雅刀は敵方のゴルイ将軍役で再び参加している。
一方、実写版はSMAPの木村拓哉が古代進役で主演する。パートナーの森雪役に黒木メイサ、真田役に柳葉敏郎と、人気俳優を起用。そのほかにも緒形直人、堤真一、西田敏行らが名を連ねる。船医の佐渡先生はアニメでは男性だが、実写版では女医に変わり、高島礼子が扮する。重厚な演技が求められる沖田十三艦長役は映画「おくりびと」での好演も記憶に新しいいぶし銀の山崎努が演じる。
山崎貴監督は映画「ALWAYS 三丁目の夕日」を大ヒットさせた立役者。高度なビジュアル表現のVFX(視覚効果)を得意とするだけに、どこまで実写で宇宙戦闘のリアル感を引き出せるかに期待がかかる。
相次ぐ映画化を受けて、関連商戦も盛り上がり始めた。分冊百科の出版社、デアゴスティーニ・ジャパンは公式マガジン「週刊宇宙戦艦ヤマト オフィシャル・ファクトファイル」を2010年2月2日に創刊する。74年のテレビ版第1作から、映画「宇宙戦艦ヤマト・復活篇」までの全作品を網羅した解説シリーズだ。登場キャラクターや名場面、各種メカなどを読み解いていく。毎週火曜日の発売(一部地域を除く)で、全60号を予定している。
バンダイはプラモデル「1/350 宇宙戦艦ヤマト 空間磁力メッキVer.」を売り出した。同社販売サイトの「バンダイホビーオンラインショップ」限定で2010年3月1日まで注文を受け付けている。
2007年に発売されたプラモデルをベースに、銀メッキ加工を施した。アニメ最終話に登場する防御兵器「空間磁力メッキ」を再現している。「波動砲」やエンジンなどの動きを動きと光で再現する演出も取り入れている。全長76.6cmという堂々のサイズ。価格は7万5000円だ(送料無料)。