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イラク:500人に出馬許可…選管が異議認める

 【カイロ和田浩明】イラクの旧政権党バース党と関係が深かったなどとして、3月の連邦議会選挙への立候補を選挙管理委員会が禁止した約500人について異議申し立てが認められ、出馬が可能になった。選管関係者が3日明らかにした。対象の多くはイスラム教スンニ派の政治家で、禁止措置が宗派間の反目を深刻化させる可能性が指摘されていた。

 現地報道によると、選挙終了後に資格審査が行われ、非合法化されているバース党との関係が確認などされると、当選資格を失う。最終決定が先延ばしされただけとも言える。

 禁止措置に対し、スンニ派会派などが反発して一部は選挙ボイコットも表明。米国は駐留米軍戦闘部隊の8月末までの撤退を控え、治安の不安定化をもたらす政治的対立は回避したい考えだ。AFP通信によると、バイデン米副大統領は1月にイラクを訪れ、資格審査を投票後に延期するよう提案していた。

 禁止措置を勧告した委員会はシーア派政治家が主導。決定にはシーア派と関係が深いイランの影響があったとされる。「米国に配慮した」(米民間調査機関)との観測もある。

毎日新聞 2010年2月4日 20時01分(最終更新 2月4日 21時11分)

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