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【ユース選手紹介 (岩渕良太)】

選手データ

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データ

10 岩渕良太(いわぶち りょうた)
[ポジション] FW
[年齢] 17歳
[生年月日] 1990年4月26日
[身長・体重] 172cm 59kg
[出身地] 東京都武蔵野市
[略歴] 関前SC−FC東京U-15深川
 

選手インタビュー(聞き手・高橋正和)

"得点第一"のFW「みんなが自分のところにやってきて、みんなで喜ぶのが好きです」

−得意なポジションは
「FWが一番好きです」

−でも、いろんなポジションをやるよね
「はい、結構。(中盤の)真ん中とか、サイドもたまにやったりします」

−なぜFWが好きなの
「攻撃だけでやれるし、点を取る方が好きなんで」

−自分のプレーの長所は
「得点に絡むプレーです。まず受けてボールをはたいて、また受けて、最後に自分が点を取るって感じで」

−最後は自分が決めたいんだね
「(自分で)点を取らなきゃ、試合が終わってもやった気がしないというか」

−見かけと違って、いわゆる「王様」タイプなのかな
「いやいや、そんなことはないです。全然」

−サッカーを始めたのはいつ
「小学校1年の時に、地元のチームで本格的に始めました」

−地元のチームって
「武蔵野市の関前SCです」

−始めるきっかけは
「通っていた幼稚園が(関前SCの)すぐ隣で、幼稚園のころから遊びでよくサッカーをやっていて、たまたまチームがあるっていうのを聞いて、それで小学校から始めました」

−他のスポーツは
「やったことないです。ずっとサッカーです」

−小学校の時から活躍して、上の学年とも一緒にやったりしてたのかな
「はい。小学校の4年生くらいから。原(前)監督の長男とも同じ小学校で、僕の2歳上で、一緒にプレーしていました」

−へぇ、すごい偶然だね
「次男ともほとんど毎日、一緒に遊んでたんです。僕の同級生には(2人の)従兄弟もいて、仲が良かったんです」

−その時は、まだ原前監督が浦和のコーチだったころかな
「そうですね」

−じゃあ、そのころに原前監督とも話をしたことは
「話をしたことは…。家にはたまに遊びに行ったりしました」

−その時の原前監督の印象は
「いや、特に。覚えてないです」

−小学校のチームは大会で上位に勝ち進んだりしてたの
「いや、特に。あんまり強くなかったんで」

−都の大会では
「出たことないです。武蔵野市、保谷市と田無市(現西東京市)、小金井市、三鷹市の14ブロックの大会で、ベスト8くらいで負けちゃってたんで」

−中学校でFC東京を選んだのは
「関前SCの監督がいろいろやってくれて、(FC東京の)練習会に出た感じです。クラブチームがあるっていうことも、小6のころに初めて知ったって感じなんで。だから、FC東京の練習会に行っただけですね。他のチームは何も考えなかったです」

−FC東京に入ってみて、どう感じた?
「都のトレセンにも行っていたし、特にびっくりしたってことはないです」

−レベルが高くて戸惑ったとか
「いや、そんなことは。そういうことは考えなかったです」

−中学校の時のポジションは
「最初はトップ下をやっていて、中3の時に高円宮杯予選からFWで出ることが多くなって、その大会で調子が良くて、自分でも『FWはおもしろいな』って感じになってきました」

−そのころに印象に残る試合は
「(高円宮杯の決勝戦で)最後に国立でやれたのは良かったですけど、試合のことは全然覚えてないです」

−自分が出た試合のことをずっと覚えているわけじゃないんだね
「いや、自分が点を取ったシーンのことはよく覚えているんですけど、試合の方は…」

−じゃあ、自分が決めたシーンで一番印象に残るのは
「去年のJユースカップの途中から試合に出してもらえるようになったんですけど。それで出るようになって2試合目に、横浜Mと江戸陸でやったんですけど、その試合でユースで初めて点が取れたのでうれしかったです」

−どういう形で取ったの
「こぼれ球がバウンドしてきて、振り向きざまにオーバーヘッド気味な感じで。ダサいオーバーヘッドって書いてください(笑)」

−そのださいオーバーヘッドが今のところは一番印象に残るんだ
「はい、うれしかったです」

−自分が目標とする選手、あこがれる選手は
「好きな選手はスペイン代表のビジャ(バレンシア)です。やっぱり点を取るんで。あとはちょっとプレースタイルは違いますけど、アイマール(サラゴサ)」

−アイマールはどういうところが
「うまいです。タッチの仕方とかが好きです」

−日本人選手では
「日本人だと、うーん、中村憲剛選手(川崎)ですね」

−それは、ちょっとタイプが違うね
「うまいです。あとは柳沢選手(鹿島)も好きですね。ポストプレーが好きです」

−FC東京では(インタビューは昨年秋)
「ルーカス選手が大好きです。外国人だけど気持ちを出して、チームのために頑張っているので。FC東京のファンとしてですね」

−今の課題は
「いっぱいあって、きりがないです。一番はスタミナです。スタミナはチームで一番ないですね。そこを伸ばしていきたいです。ボールを扱うのとか、蹴るというのはできているというか、そんなにひどくはないんで、スタミナとか。あと華奢(きゃしゃ)なんでフィジカル面ですね」

−相手に弾き飛ばされる場面もあるの
「いや、あんまり自分で思うことはないんですけど。もっと強かったら、もっとできるだろうなということは感じています」

−これまで受けてきた指導で、頭に残っていることは
「小学校の時には、監督やコーチに『攻撃を頑張れ。守備はいいから』って、ドリブルとか教えてもらいました。中1の時には丸山コーチ(現東京Vコーチ)に、サッカーをいろいろ教えてもらいました。自分のサッカー観っていうか、影響をされているところは大きいと思います」

−その中で、サッカーに一番大事なことって何かな
「バスの中でもみんなでチームの応援歌を歌いながら試合会場まで行ったり、そういうチームとしてのまとまりとか、丸山コーチにはそういうのを教えてもらったと思います。だから、今の2年生はみんな元気がいいし」

−サッカーは1人じゃやれないってことかな
「はい、そうですね。そんな感じです。僕もチームワークっていうのは大事だと思うんで」

−技術的なことは
「DFとの駆け引きとかはよく言われました。あとサッカーは楽しいっていうことが一番…。(このインタビューを)丸山コーチに見られたら恥ずかしいですね」

−いろんな選手から、丸山コーチのことを聞くけど
「みんな好きだと思いますね」

−丸山コーチはヴェルディに移ったんだよね
「でも、よく連絡を取ったりするので。妹が実は(日テレ)ベレーザの下部組織のメニーナでやっているんで」

−家族みんながサッカーをやっているの?
「お父さんとお母さんは特にサッカーはやっていなかったんですけど。僕が好きで始めて、妹もマネをして始めたんです」

−今シーズンの目標は
「Jユースしか残っていないんで、夏に悔しい思いをした分、自分が出て優勝したいです。3年生とも最後なんで、いい思い出を作って終わりたいです」

−一昨年のJユースから試合に出始めて、今シーズンはレギュラーだと思っていたのでは
「去年(06年が)終わった時も、『来年が始まっても最初は競争だ』ということを意識してたんですけど。しばらくは出られなかったんですけど、冬からまた出られるように頑張りたいです」

−今までで一番成長したなと感じた時期は
「やっぱり去年(06年)。去年(06年の)1年間では、1年生だったし、下がいないからガムシャラにできたっていうか。それで試合に出してもらえたし。ただ、今年はそのガムシャラにっていうところがちょっと欠けていたかなって思います。今は足りないところを伸ばしながらやっていきたいです」

−今のプレー面での課題は
「周りがうまいんで、使うっていうより使われる方がいいのかなって思って、そういうプレーをするようにしています」

−自信を持ってプレーしているように見えるけど。
「普通にやればできると思うし、点を取りたいんで」

−将来の目標はやっぱりプロかな
「はい。高校卒業で(のプロ入り)はこだわってないです。プロに行けなくても、頑張って最終的には戻ってくる覚悟というか、そういう気持ちがあるので」

−やっぱりFC東京でプロになりたいの?
「FC東京に入って、ファンから愛されるような選手になりたいです」

−トップの選手たちとの距離感は
「まだ、全然かなわないです。トップと試合をやっても、全然違うって感じるし、判断の速さとかあらゆる面で違うと思います。トップの中でやっていく自信はまだないです」

−トップの練習には
「参加したことないです」

−体格を見ると、FWよりも2列目とかサイドの方が向いているのかなと思うけど
「点を取るFWがやりたいです。でも、自分で(FWを)やりたいという気持ちはあるんですけど、他のところをやれと言われたらやるし。でも、気持ちとしてはFWです」

−点を取るっていうのは、そんなに気持ちいい?
「みんなが自分のところにやってきて、みんなで喜ぶのが好きです」

−目立ちたがり屋なのかな
「いや、そんなことないです。目立ちたがりではないですけど、でも試合の中では目立った方がいいです」

−どんなプロ選手になりたい?
「カズさん(三浦知良選手)ほどではないとしても、代表とかじゃなくても、やっぱり周りから評価される時間が長い方がいいと思います」

−評価っていうのは
「サッカーファンからも、チームメートからも、監督からでもそうですし、誰からでも評価してもらえる選手になりたいです。それには点を取ることが、かなり大事だと思っているんで。評価されるために点を取りたいわけじゃないですけど、点を取らなきゃ、自分でもやった気がしないんで」

−プロを辞めた後は
「指導者は考えてないです。自分が好きなことを仕事にしたいです。体を動かす方じゃない方がいいです」

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