2010年2月12日 19時28分更新
高速道路料金割り引きの影響で経営状況が悪化していた岡山県と香川県を結ぶフェリー航路について、運航している2つの会社が、「高速料金の割り引きによる、ダメージが大きく、改善の見通しが立たない」として、来月26日で航路を廃止することを決めました。
この2つの会社は、いずれも高松市に本社がある国道フェリーと四国フェリーで、岡山県玉野市の宇野港と香川県の高松港の間で、40年以上にわたってフェリーを運航しています。
この航路は、最盛期には1日に100往復も運航された本州と四国を結ぶ主要な航路で、昭和63年に岡山県と香川県を結ぶ瀬戸大橋が出来た後も利用者を大きく減らすことなく運航を続けてきましたが、瀬戸大橋を通行するトラックについて料金が割引される制度が3年前から始まったことに加え、去年には、休日に限って普通乗用車が1000円で通行できる割引きも始まり、利用者が大幅に減っていました。
このため両社は去年12月にフェリーの数を2隻減らして20往復あまり減便するなどコストの削減に務めてきましたが今後、経営状況が改善する見通しが立たないとして、航路の存続を断念し、高松市にある国土交通省四国運輸局に来月26日をもって航路を廃止することを届け出ました。