2010年2月12日 19時28分更新
岡山市は12日、大地震などの災害の際、倒壊した建物などから人を捜し出す、災害救助犬を派遣してもらうための協定を兵庫県の民間団体と結びました。
岡山市が協定を結んだのは、国内や海外の災害現場に救助犬を派遣し実績を上げている兵庫県伊丹市のNPO法人「日本レスキュー協会」です。
12日は、協会の伊藤裕成理事長が2人の隊員と災害救助犬2頭とともに岡山市役所を訪れ、高谷茂男市長と協定書を交わしました。
災害救助犬は、地震などの災害が起きた際に、がれきや土砂に埋まった人を捜し出すための特別な訓練を受けた犬です。
協会の災害救助犬は、岡山県内では平成13年に総社市の採石工場で起きた崩落事故で行方不明者の発見に活躍し、去年、瀬戸内市も協会と派遣協定を結んでいます。
協定を結んだことで、岡山市内で地震などの災害が起きた場合に市が要請すれば、協会が災害救助犬を出動させ、行方不明者の捜索活動にあたることになっています。
岡山市の高谷茂男市長は「災害はいつでもどこでも起こる可能性があり、協定を結んだことで、市民の安全を守るための一助になればと思います」と話しています。