岡山放送局

2010年2月12日 19時28分更新

けん銃自殺の警官長男書類送検


先月、新庄村の駐在所に勤務する巡査部長の長男が拳銃を使って自殺した事件で、警察は12日、長男を銃刀法違反などの疑いで容疑者死亡のまま書類送検するとともに巡査部長が拳銃を適正に保管していなかったとして戒告の処分としました。

これは、先月21日、新庄村の新庄駐在所に勤務する55歳の巡査部長の高校1年生の長男(当時16)が父親の拳銃をモデルガンとすり替えて持ち出した上駐在所を兼ねた自宅のベッドの上で、頭を撃って自殺したものです。

警察は、この息子が父親のけん銃を盗んで使用したとして容疑者死亡のまま窃盗と銃刀法違反の疑いで12日書類送検しました。

さらに巡査部長が拳銃を本来定められた拳銃の保管用の箱ではなく駐在所のロッカーに鍵をかけて入れていたことから、拳銃を適正に保管していなかったとして12日付けで戒告の処分としました。

警察では今後の再発防止策として拳銃がモデルガンにすり替えられても気づかないという事態を防ぐため、拳銃の目立つ場所に金属プレートを取りつけるなどの対策をとることを発表しました。

岡山県警察本部の磯寿生警務部長は「今後、このような事態が起きることがないよう再発防止に万全を期していきたい」とコメントしています。