2010年2月12日 19時28分更新
岡山県の財政難に伴って来月末を持って閉鎖すると発表していた倉敷市の地域交流施設「水島サロン」について、倉敷市は県からおよそ5億円の支援を受けて運営を引き継ぐことになりました。
「水島サロン」は、地域の人がスポーツや交流を行う場として、岡山県が倉敷市に設置した施設ですが、赤字経営が続いているため、財政再建を進める県ではことし3月31日をもって閉鎖すると発表していました。
しかし、地元で存続を求める声が強かったことから倉敷市が施設の運営を引き継ぐ方向で、県と市の間で協議が行われてきました。
倉敷市役所で開かれた会見で伊東市長は、12日までに県と市の間で協議がまとまり、倉敷市が県から運営を引き継いで施設の運営を続けることを発表しました。
伊東市長によりますと県ではもともと施設の解体のための費用を計上していましたが、この費用を含む5億円を交付金として倉敷市に支払う予定です。
倉敷市は今後、水島サロンの運営経費を抑えるため、太陽光発電パネルを設置して光熱費を削減することなどを検討していて、県から受け取った交付金でこうした改修工事を行ったうえで運営を続けることにしています。