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業績足踏みで粉飾、「ワンマン」元会長が主導か ニイウスコー事件

2010.2.11 18:16
システム開発会社「ニイウスコー」の粉飾決算疑惑で、金融商品取引法違反の疑いで元会長の家宅捜索に入る横浜地検係官ら=2月11日午前10時45分、横浜市青葉区(黒田悠希撮影)システム開発会社「ニイウスコー」の粉飾決算疑惑で、金融商品取引法違反の疑いで元会長の家宅捜索に入る横浜地検係官ら=2月11日午前10時45分、横浜市青葉区(黒田悠希撮影)

 証券取引法違反の疑いで逮捕された元会長の末貞郁夫容疑者(62)は、トップダウン型経営でニイウスコーを創業から十数年で年商800億円企業に飛躍させたが、一方で、「ワンマン」「独断専行」といった批判も業界内で囁かれていた。

 大学卒業後、昭和46年に日本アイ・ビー・エムに入社した末貞容疑者は、金融機関向けのコンピューター機器を販売するニイウスコーの前身の会社を平成4年に立ち上げた。順調に業績を伸ばして15年には念願の東証1部上場も果たした。

 末貞容疑者は、高齢化時代の成長産業として有望視されていた医療関連のITサービス事業にも進出した。だが、初期投資が膨らむ一方、サービスの低価格化などで収益が伸びず、多額の損失を計上し全面撤退した。そして、19年6月期決算で債務超過に転落した責任を取る形で同年11月に経営から退いた。

 業績が足踏みを続ける中で行われたとされる粉飾決算だが、産経新聞の取材に末貞容疑者は逮捕前、「指示はしていない」と犯行への関与を否定している。ただ、横浜地検と証券取引等監視委員会は関係者への事情聴取を進める過程で、末貞容疑者が部下に不正経理を指示したとされる証言やメモ類を確認しているとみられる。市場関係者の間でも「ワンマン型経営スタイルの末貞容疑者が粉飾を主導した疑いがある」との見方が広がっている。

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システム開発会社「ニイウスコー」の粉飾決算疑惑で、金融商品取引法違反の疑いで元会長の家宅捜索に入る横浜地検係官ら=2月11日午前10時45分、横浜市青葉区(黒田悠希撮影)
システム開発会社「ニイウスコー」の粉飾決算疑惑で、元会長宅の家宅捜索に入る横浜地検の係官ら=2月11日午前10時45分、横浜市青葉区(黒田悠希撮影)
システム開発会社「ニイウスコー」の粉飾決算疑惑で、金融商品取引法違反の疑いで元会長の家宅捜索に入る横浜地検係官ら=2月11日午前10時50分、横浜市青葉区(黒田悠希撮影)

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