石川議員、辞職拒否の思惑は
- 2010.02.09 17:01
政治資金規正法違反罪で起訴された民主党の石川知裕衆院議員が、議員を続行する意思を表明した。5日に保釈された石川氏は地元関係者に電話で「議員として頑張り続ける」と告げ、民主党の平野博文官房長官も「(進退は)本人が判断することが第一義だ」とし、事実上容認する姿勢を示した。
この件について自民党、公明党、みんなの党は4日、共同で石川氏に対する議員辞職勧告決議案を衆院議院運営委員会に提出していた。近年は逮捕された議員に対する辞職勧告決議案は多くが可決されているが、8日の理事会では、自民党が速やかな本会議採決を求めたのに対し、民主党は「選挙で選ばれた議員に多数をもって辞職を迫るのは慎むべきだ」と主張し、結論は10日の理事会で再協議となった。
小沢一郎幹事長は、石川氏の処遇について「国会議員の職務に関連して責任を問われているわけではない」と述べているが、ブログでは「これでは有権者が納得しない」「親分がしぶといから、子分もしぶといのだ」と批判の声は多い。しかし新党大地の鈴木宗男代表は、石川氏が保釈後に電話してきた際に、今回の検察の取り調べに対して強い憤りを表したことを自身の2月5日付のブログで表明。記者団にも「今の時点では(石川氏の)離党や議員辞職は全くない」と述べている。
石川氏は“政治資金規正法違反罪で起訴”されたという事実があり、自身に対する世間の風当たりは承知の上で、辞職拒否の判断をしたことになる。石川氏の本当の想い、そして一連の騒動の真実は、公判が始まれば明らかになるだろうか。
(ひろ)
■参考サイト
鈴木宗男ブログ
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