中国での事業運営、「非常に厳しくなった」=米グーグル共同創業者
[マウンテンビュー(米カリフォルニア州) 9日 ロイター] 米インターネット検索大手グーグル(GOOG.O: 株価, 企業情報, レポート)の共同創業者、セルゲイ・ブリン氏は9日、中国での「事業運営が非常に厳しくなった」と述べるとともに、同社が「いかなる政治的検閲の影響も受けず、全世界のすべての人々に情報を開示する」ことが引き続き可能だと楽観している、との見解を示した。
またブリン氏はロイターとのインタビューで「過去数年間、特に(北京)五輪以降、多岐にわたって状況が著しく悪化した」と明らかにした。
グーグルは1月12日、中国で検索結果に対する検閲を中止する方針を示すとともに、中国事業からの撤退を検討していると表明。政財界を揺るがした。
また同氏は、中国では中核事業であるネット検索サービスで情報が削除されているだけでなく、その他のサイトの「(動画共有サイト)ユーチューブや(ウェブ経由で提供するワープロソフト)グーグル・ドックスでも阻止された」と述べた。
この問題に関してオバマ政権と直接的な協議を行っているかとの問いに対しては「われわれのブログポストに対し、多方面から反応があり、関心が寄せられた」と述べるにとどまった。
また中国政府との協議に関しても、新たに提供する情報はない、とした。
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