久しぶりに大学時代の友人に会い、何にお金を払うか意識していることに感心した。
友人の車でドライブ中、給油が必要だった時、いくつかのガソリンスタンドを通過して彼が選んだのは「大手チェーンじゃない地元」のスタンドだった。別の友人は私の服をほめたが、ブランドのタグを見て「そこの服は買わないんだ」と言った。製作過程で、発展途上国の安い労働力が酷使されていると聞いたからだという。
もちろん、彼らの企業や社会に対する知識に限りや偏りはあるだろう。でも知る限り、そして財布が許す限りにおいて、自分が「支援したい」と思うものを選んでいる。購買って市民が持つ力だと思う。10円でも100円でもできる範囲で見習いたい。(遊)
毎日新聞 2010年2月11日 地方版