中日歴史教育経験交流会開催へ 日教組代表団が南京入り |
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2005/08/12 |
日本教職員組合(日教組)歴史教育経験交流団の一行が10日、南京入りした。一行は世界の反ファシズム戦争勝利と中国人民の抗日戦争勝利60周年を記念して、同地で開かれる中日教師歴史教育経験交流会に参加する。 中国教育科学文化衛生体育工会は、公正かつ正しい歴史教育を進めるため、2003年以降、日教組と歴史教材、歴史課目の授業に関し、史実および授業の経験交流を行ってきた。今年は世界の反ファシズム戦争勝利と中国の抗日戦争勝利60周年にあたるため、中日両国の教育労組は、8月10日~12日に南京で「世界反ファシズム戦争と中国人民の抗日戦争勝利60周年を記念する中日教師歴史教育経験交流会」を開催することを決定した。交流会では、両国の歴史学科の教師が科学的教育方法により、南京大虐殺を含む日本の中国侵略の史実を中日両国の若い世代に伝えるにはどうすべきか、といった問題が討議される。 代表団団長の庄司英夫日教組中央執行委員会副委員長は、「日教組は終始、平和・人権・教育の方針を堅持してきた。遺憾でならないのは、日本国内では、日本が起こした戦争は自衛の戦争であると公言する政治家や研究者がよく見られることである」と述べた。日教組はまた、偏執かつ狭隘な民族主義で構成される「新しい歴史教科書をつくる会」の活動が、未来を担う子供たちにきわめて「悪い」影響を与えていることを憂慮している。 庄司氏は「史実をもとに、歴史の事実状況を正確かつ持続的に論議することが、われわれが全力で解決すべき問題である。こうした状況下において、中国と共同で平和教材を研究・検証することはきわめて大きな意義を備えている」と語った。 (南京8月10日発新華社) |