社会適応への道のり(その1)
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今回から、3回に分けて、私が『社会適応モード』を身につけてきた過程の振り返りと、今だから思うことについてお話したいと思います。
私は、現在では、会社で『顧客対応が得意な人』と思われています。
お客様が相手の打ち合わせの場合は、
・場の雰囲気
・話している相手の表情の変化
・発声の変化
の観察をしながら
・複数のお客様の発言の制御をして
・メモをとりながら
・会議の進行
をこなしています。
誰も、私がアスペルガーだとは思わないでしょう。
けれど、これは決して"自然にできている"わけではないのです。
私にとっては、
"極限まで神経を張りつめている状態"
なのです。
過去にたくさんの失敗を重ねて、そのたびに、激しく反省して対応策を考え、試しては失敗し、改善する…
恐るべき集中力と分析力と継続的努力をもって、延々とこれを繰り返してきたのです。
・場の雰囲気
とにかく、沈黙のタイミング、長さを詳細に観察します。自分の発言の直後に、相手が急に黙り込んでしまうのは、自分の発言に何らかの原因があるのです。
よいことであれば、すぐに誰かが反応するはずです。
だれも反応せずに、しーんとするのは、「暗黙の否定」だと考えてほぼまちがいありません。
「感動して黙ってしまう」なんていうことは、通常の業務や生活のなかではめったにありません。
・話している相手の表情の変化
視覚優位な私の場合、集中すれば、筋肉の微小な動きまで捉えることができます。
表情筋の微妙な動き、目の動き、顔の向きを観察し、その後の発言の内容を自分の中へストックしていくことで、少しずつ、表情の動きと感情のパターンの組み合わせがわかってきます。
さらに、相手の性格を総合して考えると、さらに複雑なパターンにも対応できるようになります。
・発声の変化
私は、聴覚は劣りますが、声の大小強弱ぐらいはわかります。先ほどの表情の変化の補足情報として捕らえています。
・複数のお客様の発言の制御
私は、複数の人を相手に話ができません。
ですから、入り混じって話をされそうになると、
「すみません。きちんとお話を聴きたいので、お一人ずつ聞きますね。まずは○○さんが先にお話されていたので、先にお願いできますか。△△さんは、そのあとで、きちんと聞かせていただきますね。」
と、きちんとあなたの話を聴きたいという意思と、どうして○○さんのほうを先に聞くのかという理由を述べてから、△△さんが不満に思わないように、話を止めます。
・メモをとりながら
私は、聴きながらメモを取ることもできません。
ですから、大切なことは、
「すみません。今のはとても大切なことなので、きちんとメモをとりますね。少しだけ待っていただけますか。」
と前置きをして、相手を待たせることのないように、
「えーっと、確認しながら書きますね。○○が××ですよね…」
と相手に確認をとりながらメモをとります。
コレによって、きちんとメモが取れるだけでなく、相手には、「きちんと丁寧に確認をして間違いなくメモをしてくれている」という安心感と信頼感を与えます。
・会議の進行
かならず、一人ずつの発言で内容も1つに絞られるように、コントロールをします。
一人が、他の人には関係のないことをながながと説明をしだしたら、
「あ、そのお話、かなり難しそうなので、後できちんと聞かせていただいたほうがよさそうですね。きちんと聴きたいので、会議の後にお時間いただけますか?」
と、あくまでも話し手を納得させて話を打ち切ってもらいます。もちろん、会議の後できちんと話を聞きます。
私は、複数のことを同時に進めることができません。
ですから、このようなさまざまな工夫で、相手を不快にせず、かつ、自分のやりやすい方向へ誘導する方法を、身につけました。
もちろん、はじめからうまくできたわけではありません。毎回、会議の後で、失敗したことを思い返して、どうすれば次回から防げるか、セリフを考えたり、資料の使い方を考えたり、工夫に工夫を重ねて、一歩一歩進んできた結果なのです。
そして、この努力は、仕事を休職している現在でさえも、習い事の時、買い物の時、宅配の受け取りの時など、あらゆる場面で休みなく続けています。
発した言葉一つ一つに対して、「果たして、コレでよかったのか?もっとよい表現はなかったか?」とチェックを入れています。
そして、よい表現を見つけたら、次回に使ってみます。
気の遠くなるほどのトライandエラーを重ねて、少しずつ、少しずつ学習しています。
きっと、これからも続けるでしょう。
自分でもあきれるほど、全ての言葉にチェックをいれています。
どんな些細な会話でも、常に頭はフル回転で、よりよい社会性を身につけようともがいているのです。
そして、この努力は
会話だけではありませんでした。
(次回に続きます)
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