耳から聞いた情報を保持できない
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今日は、「耳から聞いた情報を保持できない」ことで起こるトラブルについてお話します。
私は、「耳から聞いた情報を保持する」ことが、極端に苦手です。
特に困るのは、冒頭4コマ漫画のように、仕事で電話を取ったときです。
知らない会社名と名前を名乗られると、会社名がまず頭に入ります。そして、名前を聞いたとたんに、先に聞いた会社名が消えてしまいます。
結果として、名前しか頭の中に残っていません。
しかも、聞いたことをメモしようとしますが、自閉症の特徴のため、"並行作業ができない"ので、"聞きながらメモをとる"こともできません。
そして、軽いパニックに陥った状態で、相手が一通り話し終えます。すると、パニックの状態の私は、焦りのあまり、「少々お待ちください。」と言って、電話を取り次ごうとしてしまうのです。
本来ならば、記憶できなかった部分について、聞きなおさなければいけないのですが、パニックのために言葉がでてきません。
そして、不完全な情報のまま、電話を取り次いでしまうのです。
耳から入る情報を処理することが苦手というのは、他にもトラブルを引き起こします。
とにかく、聞き間違え、聞き逃しが多いのです。
例えば、初めて聞く会社名や名前を正しく聞き取ることができず、全然違う名前に聞き間違えてしまうことが頻繁にあります。
ですから、私にとって、電話の取次ぎほど怖いものはありませんでした。
しかし、あらかじめかかってくる相手が制限されている場合は、特に問題なく対応できるのです。
例えば、顧客先での作業の場合は、ほぼ間違いなく、電話は内線ですから、常駐先のお客様です。
つまり、内容も「トラブルの連絡」か「システムの打ち合わせのための担当者への連絡」と、かなり限定されています。
こういう場合は、すでに知っている情報ばかり、つまり、長期記憶にすでに情報があり、一時記憶を使うことも聞き間違えることもほとんどないので、きちんと対応できるのです。
しかも、パニックになっていないので、聞き漏らしたことは、聞き返してメモを取る余裕もできます。
つまり、普通に電話対応ができるのです。
けれど、ほとんどかかってこないような相手からの取次ぎのほうが、「会社名」「名前」という情報が大事なのですよね。
それがわかっているだけに、私は、会社の事務所で外線の電話に出ることに『恐怖』を感じて、異常な緊張をするようになってしまいました。
そんな状況で、新人をまかされて、電話の取次ぎを教えなくてはなりません。新人の目を恐れて、自分で電話を取ることが、さらに怖くなり、「いつ電話がなるか。」びくびくし、事務所にいるだけで精神を消耗し、集中力を維持できなくなりました。
(とはいえ、幸いにも私の場合は、客先での作業が多かったので、救われていました。)
さて、こうした事情を知らない第三者から見ると、こんな私はどのように見えるでしょうか。
おそらく、顧客先での落ち着いた電話対応を見て、「電話対応がきちんとできる」と判断されるのですね。
ですが、会社の事務所で電話を取ると満足に取り次げないので、「やる気がない。手を抜いている。」と思われてしまうのです。
けれども、最初に説明したような理由を知っていれば、場所によって対応ができたりできなかったりすることを納得してもらえると思うのです。
(もちろん、許してもらえるわけではありませんが。)
さらに悪いことに、上司が見るのは、会社の事務所にいる姿だけです。客先での対応の姿を伝えてくれる人がいるわけがありません。
つまり、上司にとっては「電話対応も満足にできないやつ」ということになります。
そして、会社の事務所では電話に進んで出るけれど、客先では電話は極力出ない、という人が多くのです。そうしたこともあって、客先では私が電話に出ることが多くなるのです。
とてもに損な役回りです。
「要領が悪い」と言われるかも知れませんが、私にはこういう要領のよいことは能力的にできませんし、したいとも思いません。
できることなら、私は会社の電話もきちんと対応した買ったのです。
それは、「お客様を大切にしたい」と思うからです。
けれど、会社の事務所では、どんなにがんばっても、それができないのです。パニックを起こさないように、気持ちを抑えて、メモを取ったり聞き返したり、少しずつできるようになりました。
けれど、それをしようと思うと、常に「いつ電話がかかってくるか」という気持ちでスタンバイしていなければならないのです。そのために、本来の仕事に集中することができなくなってしまいました。
こんな些細なことでさえ、私にとっては大きな悩みで、精神を消耗する原因の1つになるのです。
そして、診断を受ける前は、「なぜ自分がこんな簡単なことができないのか…」とても悩みました
人に相談をしても、
「だれでも、そんなことぐらいあるよ。
ちゃんと、聞き返せばいいだけじゃないか。
(それをしないあなたが悪い。)」
と言われ、「自分が悪いのだ」と自分を責めました。
このほかにも、普通の人にとっては、"ほんの些細な事"が、私にとっては、"大きな悩みや苦痛"となることがありました。
そんな状態の私に、普通の人でも耐え難く壊れてしまうようなストレスが降りかかりました。
そうして、私は仕事を続けられないほどに壊れてしまいました。
しかし、こうした事を訴えても、
「私達だって、できないことはたくさんある」
と言われてしまうのです。
けれど、私達発達障害を持つ人は、
「普通の人ができないこと」
+「発達障害によってできないこと」
なのです。
普通の人よりも、できないことが上乗せされているのです。
例えば、
普通の人ができないことが100個あったとします。
発達障害の人は、その100個に、さらに発達障害によってできないこと20個が上乗せされると考えてください。
普通の人が、できて当たり前で意識することすらないようなことを、発達障害の人は努力や工夫を凝らして、やっと
どういうことなのか、想像ができないかもしれません。
けれど、
・普通の人以上にできないことが多い
・できるようになるまで時間がかかる場合がある
・他の人と同じ方法ではできない場合がある
ただし、普通とは違う方法で、
目的を達成することができる場合がある
ということを、みなさんに"知って"ほしいと思います。
『知る』ことで
人の心は変わる。
心が変われば
行動も変わる。
これは、
みんな同じだよ。
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