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「別れ切り出すたびダンベルで殴られた」宮城3人殺傷(2/2ページ)

2010年2月10日23時30分

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 この日夜、記者会見した宮城県警の阿部信三郎・刑事部長らによると、最初に沙耶さんからドメスティックバイオレンス(DV)に関する相談が石巻署にあったのは、昨年2月だったという。

 説明によると、事件前日の今月9日までに家族からのものを含めて計12回の相談があったという。内容は「交際相手から言葉遣いなどで文句を言われたり、殴るなどの暴力を加えられる」というものだった。同署は昨年2月と今年1月に少年に警告した。さらに、暴行や傷害事件として被害届を出すように沙耶さん側に強く勧めたが、応じなかったという。その後、9日夕の110番通報を受け、同署で約1時間にわたって沙耶さんらから事情を聴き、10日に被害届を出すことを決めたという。阿部刑事部長は「対応に不適切なところはなかった」と話した。

 沙耶さんと少年を知る男性によると、2人は一昨年夏に友人を通じて知り合い、交際を始めた。昨年10月には娘が生まれたが、その前から沙耶さんは少年によるDVに悩まされていたようだったという。沙耶さんは男性に「別れを切り出すたびにダンベルで殴られたり首を絞められたり、たばこの火を押しつけられたりした」と話していたという。この男性によると、最近は沙耶さんの実家に少年が押し入って娘を連れ去ろうとすることもあったという。

 死亡した大森さんの知人によると、大森さんは美沙さんの友人で、今月に入って少年が南部さん方に押しかけるようになったため、姉妹に頼まれて南部さん方に泊まっていて被害に遭ったという。大森さんの親類の男性(49)は「友だち思いの良い子だった。あんな子を刺し殺すなんて許せない」と目を潤ませた。

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