SMAP・草なぎ剛(35)が、TBSが開局60周年記念作として今秋5夜連続で放送する特別ドラマ「JAPANESE AMERICANS」に主演することが11日、分かった。人気脚本家・橋田壽賀子氏(84)と初タッグを組み、戦争と平和をテーマに100年前にアメリカへ渡った日系移民の家族を描く。1作品2役にも初挑戦する草なぎは「全身全霊でぶつかります」と大作へ並々ならぬ覚悟を見せた。
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草なぎが、TBS開局60周年記念の5夜連続となる超巨編で、主演を務めることになった。しかも、橋田壽賀子氏と初タッグに加え、初めて1人2役にも挑戦する。
今回、橋田作品に初参加となるが、橋田氏とは浅からぬ“縁”があった。橋田氏が理事を務める文化財団が毎年、優れた役者や作品に贈る「橋田賞」を05年に受賞。その際、橋田氏から「あなたは私の作品に合う気がする」と言われたという。
それが、今回実現した格好だ。普段はキャスティングへの要望は出さない橋田氏が、この作品では珍しく主演に草なぎをリクエストした。実際に出演が決定してから、脚本を書いたという。まさに草なぎあっての作品だ。
「先生の意思を役者が表現できれば、素晴らしいものになる。脚本はキャラクター一人一人がきちんと描かれていて、やっぱり先生は天才!!」と大感激。セリフが多いことで知られる橋田脚本だが「泉ピン子さんも『橋田さんの攻略法やコツはない』とおっしゃってたので、ひたすら覚えるしかない」と気合を込めた。
作品は、100年前にアメリカへ渡って、戦争や反日感情といった逆境と向き合った日系移民の家族を描く。草なぎは日系一世の平松長吉の青年時代と、その長男でアメリカ軍へ志願する一郎を演じる。演技経験は豊富でも、1人で2役は初挑戦。「日系一世と二世の違いをつけたい。ひとつのドラマで2役できるなんてぜいたく」と新境地に心を躍らせた。
今月中旬にクランクインし、日系人収容所があった米・マンザナーでのロケなど、5カ月にわたって続けられる。ほかに仲間由紀恵(30)、泉ピン子(62)、中井貴一(48)、松山ケンイチ(24)らが出演。大作にふさわしい豪華メンバーがそろう。