生産量日本一 十和田のニンニク売り込もう（2010/02/11）

生産量日本一の十和田市のニンニクを全国にＰＲし、地元を盛り上げようと、同市出身のデザイナー川嶋綾子さん（２６）＝神奈川県在住＝が、農業体験ツアーやニンニクの産地直送などを行う組織づくりに取り組んでいる。１０日、市役所で会合を開き、出席した農家らに賛同を求めた。川嶋さんは「都会と十和田を結び付けて、故郷を元気にしたい」と意欲を見せている。 　十和田市のニンニク生産量は市町村別で全国１位だが、認知度が低いのが現状。このため、川嶋さんは「ニンニクで十和田をＰＲしたい」との思いを抱き、昨年１０月に市に相談。市側も理解を示し、ニンニクに関する情報を提供するなどサポートしている。 　組織の名称は「ニンニクラブ」とし、マスコットキャラクターも完成した。ただ、賛同者はまだ数人。これからメンバーを増やし、都内の飲食店関係者を十和田に招いて交流会を開くなどして、産地と都市部の飲食店の結び付きを強めていくという。 　この日の会合には市内の農家約１０人が出席。川嶋さんが活動の狙いやコンセプトなどを説明した。 　参加する農家の負担軽減や活動経費の工面など課題は多いが、出席者の一部からは「現場側から声を上げないと」「日本一をＰＲしたい」と前向きな発言もあった。 　会合の中で川嶋さんは「余計なお世話かと思ったこともあったが、十和田のニンニクの生産量が日本一だというのを知られていないのはもったいない。地元の活性化につながれば」と熱く思いを伝えた。 【写真説明】 川嶋綾子さんがデザインした「ニンニクラブ」のマスコットキャラクター

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