衆院予算委員会は12日、鳩山内閣の政治姿勢に関する集中審議をした。自民党の与謝野馨氏は首相の資金管理団体の偽装献金事件に言及。鳩山邦夫元総務相から聞いた話として、首相から母親に政治資金の提供を求めたのではないかとただしたが、首相は「全くの作り話だ」と否定した。
与謝野氏は、邦夫氏から「兄貴(鳩山首相)はしょっちゅうお母さんの所に行って『子分に配る金が必要だ』と金をもらっていた」と聞いたとし、事実関係をただした。首相は「母に金の無心、特に子分に配る金をくれなんていうわけがない」とした。
ただ、邦夫氏は同日午前、記者団に「(母から)そういう電話があり、その話を与謝野氏にしたことは間違いない」と語った。
与謝野氏は、北海道や軽井沢で行われている首相の議員グループの研修会の際、別の議員が首相の代わりに金を配ったとの話があるとも指摘。首相は「配った事実はない」と否定した。
首相は同日朝、離党届を提出した石川知裕衆院議員について「出処進退は自分で判断すべきものだ」と記者団に語り、党としての処分は見送る考えを示した。