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Kando (36875)

Kando
{kando} {at} {nerimadors.or.jp}
http://www.nerimadors.or.jp/~kando/

長~い下積み生活を送る流浪の計算機屋。所属業界が数値解析~数式処理~プログラミング言語~リコンフィギュラブル・コンピューティングと流離っているが専門はプログラミング言語関連にしておきたいとは思っている。もっとも本業はパッとしてないので、そっちよりも趣味分野で知ってるヒトのほうがまだしも多いかもしれないのはトホホ。17歳(年齢表記の基数は<今年の西暦年>-1974)。ついったはじめました: http://twitter.com/ChihiroShiiji
2010 年 02 月 11 日
PM 08:50
ビジネス

「Re:メタボと言い換えたところでデブはデブ」
http://slashdot.jp/comments.pl?sid=484769&cid=1716925

# 企業がサラリーマンを守ってくれるんなんて夢のような話だなぁ...と思う団塊Jr.世代なのでAC

↑を見てちょっと思い出したことを書こうと思う。さすがに元コメのストーリーではオフトピなので日記で書く。

1993年か1994年頃、当時入社1-2年目の私が会社のスキル調査(趣味的なことを尋ねる内容もあった)で多少は絵が描けることを回答に入れないでおいて(隠すつもりはなく言うほどの腕前でないと思ったので書かなかっただけだが)、後日部署で開発してたソフトのアイコンをちょいちょいと描いていた。
すると当時の上司がそれを見つけて
会社は君の生活を守ってくれるんだから、君も全てのスキルを隠さず会社にささげたまえ。
などと笑顔で訓示を垂れた。
「さて、どうだかね?」
と当時の私も思いはしたが、強く否定できる根拠も当時の私にはなかったので愛想笑いをして流しておいた。

が、このエピソードには激しいオチがつく。

そのホンの数年後の1998年、社外から届いた匿名で会社をする脅迫メールにおいて私が名指しで解雇を要求される事態になり、私が会社を追われることになったとき、その上司は処分を話し合う会議で弁護どころか「彼は日ごろから常識がなく…。」と背中から弾を撃ち込んでくれたという。

ちなみにその会議では私が3期続けて成果を挙げていないことが問題視されていたそうだ。しかしその上司は、期の途中で2度も研究テーマ変更を伴う部署内の配置転換があった上に、そのことをまったく配慮しないで「成果なし」という査定(目標評価制度だったので期の頭に宣言したことを達成できたかどうかで評価することになっていた。期の途中で異動すると仕事の内容が変わるため達成できるはずがない。)を行ったためだという重要なことをその場では一言も説明はしてくれなかったそうだ。

まぁその配置転換自身が彼の勘違い(重役の裁決まで経て事業部に移管済みとして終わったはずのプロジェクトに、誰か人員を配置しなければと勝手に思い込み、半年後にそれがバレそうになって「なかった」ことにして元の部署に私を戻した)に基づくものだったから保身のためには決して言えなかったのだろうけどね。

「企業がサラリーマンを守ってくれる」的な文言を目にすると私はあの上司のことを思い出すのであった。彼はそのムードがあった頃にサラリーマンになったから漠然とそう思っていたのだろうが、彼がそれを自身の行動として表すことはなかったわけだ。

そもそも「企業がサラリーマンを守ってくれる」なんて最初から最後まで幻想だったのだろうと私は思う。忠誠心確保のためその幻想がムード的に利用されただけ。終身雇用は高度成長期の人手不足環境下での人材確保策でしかなく、徹頭徹尾営利的な行為、決してそれを超えて「守って」なんかくれることはなかった。そしてそんな時代や社会が実在したことは未だかつてなかったに違いない。

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