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【さらば革命的世代】第2部(2)当初は理ありと感じた 佐々淳行さんが見た「象牙の塔」 (3/4ページ)
このニュースのトピックス:さらば革命的世代
「闘っている全共闘には理ありと感じていたが、問題はその後現在に至るまでの総括です。沈黙している人はまだ良いが、自分のことを棚にあげて『いまどきの若者は』なんて言うのは許せない。誰がどうだったと明らかにするつもりはないが、何も総括していないのに、いっちょ前のことを言うなと思うんです」
頼りないお父さん
佐々さんは、紛争を通じて逮捕したり動向調査をした闘士たちが、その後、保守政治家や評論家などに転身した姿をテレビなどで見かけることがある。経済人や、警察庁を含む中央官僚にも全共闘出身者がいるという。彼らに対し、佐々さんは「早く引退しろ」と手厳しい。
「総括もできないようでは、リーダーシップもとれない。早く次の世代にバトンタッチすべきだ。若い世代もとっくに見抜いていると思う」
そして、昨年の東京都知事選を例に出し、昭和ヒトケタ世代の石原慎太郎都知事(75)と対抗馬だった全共闘世代の浅野史郎元宮城県知事(60)を両世代の代表と見立て、2人の勝敗を分けた要因を「若者の支持」と分析した。
「若い世代の全共闘世代への不信感が選挙結果にあらわれた。総括できない頼りないお父さんではなく、いざというときに頼れるおじいちゃんを選んだということだと思うのです」