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【さらば革命的世代】(第1部総括)読者の声は… (2/4ページ)
このニュースのトピックス:さらば革命的世代
■「できればあの時代に」
こうした世代に対し、全共闘運動を全く知らない大学生や若い世代からは批判的な意見も多かったが、中身は多様だった。
早稲田大学を卒業したばかりという男性(23)は《全共闘のときに学生運動が激化しすぎたため、政治運動をするものは不穏分子というネガティブイメージが定着し、社会が政治運動から疎遠になってしまった。若者からみると、社会をゆがめたのは彼らの世代と思えて仕方がない》
同じ早大2年の男子学生は《全共闘や学生運動の過ちや矛盾が見えてきた》としながらも、《不満を社会にぶつけることができた彼らは、現代人と違う一面を持っているように感じた》
大阪府内の男性(23)は《もしできるのならあの60年代に生きたかったとさえ思う。あの熱、僕らで動かせるんだという熱は現代の私にも強く響いています。今の世間を騒がせている20代はその熱が何でもできる便利な時代によって、悪質なものへと変化しているのではないでしょうか》。
一方、就職氷河期世代で《ロスト・ジェネレーションど真ん中》という研究者の女性(32)は《彼らの雇用が保障されたから、その子供世代の雇用が失われたという意味のことをテレビで耳にしましたが全くその通りです》とし、こう訴えていた。《彼らの世代は内ゲバで人を傷つけ、浅間山荘で人を傷つけ、そして私たちの世代を今も傷つけています。私たちが普通に働く権利を奪っているのです》