2010年2月11日 19時13分更新
神社の宮司が矢を放ち的にどのように当たるかによって今年1年の農作物の作柄などを占う伝統の神事が、新見市哲多町で行われました。
「矢放ちの神事」は新見市哲多町萩尾にある天津神社に100年ほど前から伝わる神事で、11日は神社の境内に地元の氏子ら20人が集まりました。
境内には直径55センチの的が設けられ宮司がおよそ10メートル離れた所から3本の矢を放って、それぞれの矢が的にどのように当たったかを見てことしを占います。
宮司が矢を次々に放ちますとこのうち1本目は下に落ち、2本目と3本目は的のまわりの畳に刺さりました。
これを宮司が神社に伝わる書物に照らし合わせて占った結果、今年は前半の天候が不順なものの後半に向けて良くなるということです。
この結果、秋の作物の収穫は豊かで、特にトマトなど畑で収穫される作物は期待できると言うことです。
神事の後は氏子たちが順番に弓を引いて、ことし1年の家族の健康や安全を祈っていました。