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【さらば革命的世代】(7)カリスマ講師の“闘争” (1/4ページ)
このニュースのトピックス:さらば革命的世代
田宮の予兆
「勉強とは考える力をつけること。頭の中を組織することです。組織という点では学生運動と同じです」
生徒らのノートを取る手が止まり、教室のあちこちから笑い声がもれた。「学生運動」「全共闘」というキーワードは、ひとときの“雑談タイム”の始まりを意味していた。
大阪府豊中市の駿台予備学校大阪校。人気講座「スーパー英文読解法」はこの日も満員だった。教壇に立つのは名物講師の表(おもて)三郎さん(67)。かつて大阪市立大全共闘のリーダーだった。
「私が学生運動の活動家だったことは生徒たちに何度も話している。もちろん話し方は考えているが、当時のことは『歴史』として知っておいたほうがよいと思っている」
昭和43年ごろの学生運動高揚期にはすでに大学院生。現在60歳前後の全共闘世代より少し上にあたり、市大では運動の理論的指導者として「闘争宣言」も執筆した。市大メンバーの3年下には、45年に「よど号ハイジャック事件」を起こす田宮高麿・赤軍派最高幹部(故人)もいた。
事件の数カ月前、キャンパスで「表さん、全共闘はどうなる?」と聞かれた。自分なりの展望を話したつもりだったが、相手は「俺はもっと大きいことをするよ」と答えた。