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【さらば革命的世代】(7)カリスマ講師の“闘争” (1/4ページ)

2008.6.19 17:56
このニュースのトピックスさらば革命的世代
駿台予備学校で教鞭を執る表三郎氏駿台予備学校で教鞭を執る表三郎氏

 

田宮の予兆

 「勉強とは考える力をつけること。頭の中を組織することです。組織という点では学生運動と同じです」

 生徒らのノートを取る手が止まり、教室のあちこちから笑い声がもれた。「学生運動」「全共闘」というキーワードは、ひとときの“雑談タイム”の始まりを意味していた。

 大阪府豊中市の駿台予備学校大阪校。人気講座「スーパー英文読解法」はこの日も満員だった。教壇に立つのは名物講師の表(おもて)三郎さん(67)。かつて大阪市立大全共闘のリーダーだった。

 「私が学生運動の活動家だったことは生徒たちに何度も話している。もちろん話し方は考えているが、当時のことは『歴史』として知っておいたほうがよいと思っている」

 昭和43年ごろの学生運動高揚期にはすでに大学院生。現在60歳前後の全共闘世代より少し上にあたり、市大では運動の理論的指導者として「闘争宣言」も執筆した。市大メンバーの3年下には、45年に「よど号ハイジャック事件」を起こす田宮高麿・赤軍派最高幹部(故人)もいた。

 事件の数カ月前、キャンパスで「表さん、全共闘はどうなる?」と聞かれた。自分なりの展望を話したつもりだったが、相手は「俺はもっと大きいことをするよ」と答えた。

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駿台予備学校で教壇に立つ表三郎氏
駿台予備学校で教鞭を執る表三郎氏

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