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本人の決意とは言うが…石川議員 “親分”に離党届提出

民主党を離党し、地元で支持者が見守るなか記者会見する石川知裕衆院議員
民主党を離党し、地元で支持者が見守るなか記者会見する石川知裕衆院議員
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 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体の土地購入をめぐる収支報告書虚偽記入事件で、政治資金規正法違反の罪により起訴された元私設秘書の石川知裕衆院議員(36)=北海道11区=は11日午後、離党届を提出、受理された。石川議員は同日夜、地元の北海道帯広市で記者会見し「国会で予算審議の最中で党にこれ以上迷惑を掛けてはいけない」と表明。「職責を全うしたい」と、議員辞職しない意向を示した。

 離党届は小沢氏自身が党本部で、党北海道連代表の三井弁雄国対委員長代理を通じ受け取った。この後、小沢氏は記者団に「本人の決断だ。素直に受理した」と表明。石川議員も会見で「小沢幹事長には判断を仰いだり、連絡を取ったりしていない」と述べた。

 自発的離党を受け入れ、党としての「処分」は見送った。離党は15日の党常任幹事会で正式に承認される。当初は12日に離党届を出す方向だったが、事態収拾を急ぐべきだとの判断から前倒ししたとみられる。

 鳩山政権は、石川議員の離党により、小沢氏をめぐる「政治とカネ」問題でのダメージを最小限に食い止め、2010年度予算案の早期成立で実績をアピールすることに全力を挙げる方針だ。

 ただ与党内では、社民党から自発的な辞職を促す声も出ている。自民党など野党は既に議員辞職勧告決議案を提出し、石川議員や小沢氏の政治責任を厳しく追及する構えで、予算審議への影響は避けられない情勢だ。

 石川議員は07年に民主党議員の辞職に伴い重複立候補していた比例代表北海道ブロックで繰り上げとなり初当選した。09年衆院選で、自民党の故中川昭一元財務相を破り現在2期目。

 石川議員は、04年分の収支報告書に、小沢氏からの借入金4億円を含む計5億4500万円の収入や、購入した東京都世田谷区の土地代約3億5200万円を記入しなかったとして起訴された。

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