ボクシングWBC世界フライ級前王者の内藤大助選手(35)が11日、映画「インビクタス 負けざる者たち」(クリント・イーストウッド監督)の公開イベントに登場。内藤選手は09年11月、元WBA世界ライトフライ級王者の亀田興毅選手に敗れ、王座を失った。現役続行を宣言したが、「正直、よかったのかなー。またつらい思いするのかなとか思う。でも(劇中でのマンデラの姿に)勇気づけられた。まだまだ全然できる」と話し、「負けてから急に週刊誌でたたかれ始めたからびっくりした。負けたら大変だよ」と苦笑いも見せた。
「インビクタス」は、イーストウッド監督の第30作で、南アフリカ共和国のネルソン・マンデラ大統領(モーガン・フリーマンさん)とラグビー代表チームのキャプテン(マット・デイモンさん)が、自国でのワールドカップに挑み、人種を超えて築いた友情を描いた実話を映画化した。フリーマンさんとデイモンさんは、同作により第82回アカデミー賞で、主演男優賞、助演男優賞にノミネートされている。
朝青龍関の引退と品格について問われると「常識ってあるし、大事。あんまり変なこと言ったりやったりしたらダメだと思う」とコメント。バンクーバー五輪の日本選手には「プレッシャーをはねのけて頑張ってほしい。メダルを取れなくても精いっぱい悔いの残らないように頑張ってください」とエールを送った。大勢の観客を前に「お客さん、苦手なんだよ……」と弱気な様子を見せたが、ファンから「内藤さん、応援してます!」と声援が飛ぶと、「うれしいね」と喜んでいた。【服部美央】
2010年2月11日